裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

28日

月曜日

今度転向してきた白鳥麗子です

「白鳥くんは共産主義者だったお父さんがこのたび特高に逮捕されて、
この学校に」

※同人誌原稿 『コント考現学』第三回ゲスト出演

朝9時に朝食の呼び出し電話鳴るも、眠くてたまらず
30分ほど送らせてもらい、結局45分遅れで
10時近くに朝食。
スイカ、コーンスープ。
青汁と漢方薬、サプリメント何種類か。

日記つけ、同人誌原稿にかかる。
豊饒の60年代の香りに陶然となって仕事すすまず。
メールいくつか。
TBSのIくん、『あなモニ』聞いてくれたそうで、
麻衣夢の歌をかなり評価してくれていた。

暑くて今にも雨が降りだしそうな湿気で、全身ベトついて
不快このうえなし。シャワーを三回くらい使った。
オノたちの北海道日記を読んで、さわやかな北海道の夏が恋しくなる。
夏と言えばやはり在札幌当時の8月もコミフェス(4丁目プラザの
催事場で行われていた)向けの同人誌作りに追われていて、
30年以上たっても進歩のないことよと苦笑したくなるが、
この苦行感がなかったのは、少なくとも屋外、大通り公園の夏の木陰
がさわやかだったからであると思っている。

昼は弁当(焼鳥弁当)。
あっと言う間に食べ終ってしまい、作業していたらまた
腹が減ってきて、金曜に作ったボリートの茹で汁を
冷凍しておいたものをダシにラーメンを作り、
それも食べる。ラーメンを食べたら猛烈に汗が噴き出し、
慌ててまたシャワーを浴びる。

電話、小学館クリエイティブから。
某社からのお仕事の取り次ぎ。
で、その後そこの広告代理店から、お仕事の電話。
詳細を仕事場にFAXしておいてもらうよう頼んでおく。

IPPANくんから同人誌関係で電話。
あれ、と思う。こんな電話してこなくても、今日、ジェオさんとの
(こないだの連絡ミスの仕切り直しで)打ち合わせがあるのだ。
それを言ったら、“聞いてないです!”と。
連絡ミスがあったらしい。あわてて旅先のオノから連絡とってもらい、
仕切り直しの仕切り直しをするハメに。

気圧乱調かなりあるようで、ベッドで三十分ほど昼寝。
この時間がとれたのは打ち合わせがトンだからで、体のためには
よかった。目覚めたらもう6時、あわてて準備して、
阿佐谷まで。阿佐谷ロフトAであぁルナティックシアターの
『コント考現学vol.3』。
阿佐谷に到着して、“ちょっと腹ごしらえにカレーでも”と何気なしに
思ってハッとする。今日は弁当の他にラーメンも食べている。
それなのにまだ腹が減って、無意識にカレーでも考えている自分が
恐ろしい。いったいどうしてしまったのか。

児玉さんに挨拶し、劇団のみんなにも挨拶。
やまぐちA二郎さんとPマン役の野村さんも来てくれていた。
野村さんたちは土曜のオールナイトにも来てくれていたそうで、
案の定、“オカネハゼンブ、ワタシノモノヨ”が頭の中で
無限ループだったそうな。

楽工社のSくんも来ていた。
ABC本店での『トンデモマンガの世界』、発売記念トークライブ
(新田五郎さんと)のことを話す。8月24日とのこと。
あと、9月10日の阿佐谷ロフトでのオタクアミーゴスの件も
あるので、児玉さんに引き合わせ。

コントライブ、今日は出演予定者にいろいろ事故や都合あって、
渡辺克己さんと樋口かずえちゃん、それと鈴木希依子ちゃんが
欠席。お客の数も夏だるみか、やや前回に比べ少なめだな、と
心配になったが、三々五々増えていって、最終的にはかなりの数。

コントの方はもう完全にここの会場を掌中にして、ポテンシャルの
高さはこれまでで一番だった。アドリブ満載の『三題コント』のノリもよく、飯田で大好評だった『北斗の拳』では客席の何人かが笑いすぎて涙を拭いていた。私のお気に入りは『キュンとさせ屋』。もやしがホントに髪形変えてから
若返って、中学生でも通るかと思えるほど。

ゲストの私の出番は二回あって、最初はただのトーク。最初の『冥土のみやげ』コントで阿佐谷のレンタルビデオ屋の話があったので、私も学生時代さんざ通った阿佐谷のビデオ屋と、そこから派生したエロビデオの話題。さらに二度目のコーナーではDAIGOのエピソードを。場内爆笑していた。

終って、お客さんたちに挨拶。三才ブックスTくんとか。今度の舞台でスタッフに加わってくれる若い人たちから挨拶されて
「『給与明細』見ました! チクビですね!」
と言われるので、
「そうそう、チクビ!」
と返す。

もう、阿佐谷のイベント時はこれとセットになっている『じげもん』で
ハッシー、Tくん、しら〜さんと。店内に次元と五右衛門のシルエット
の絵が飾られた。前から店名はどこからつけたのかと思っていたが、
やはりそうなのか?

こないだの長野からの帰路の話などして大笑いしていたら、
他の席にいた女性がハッシーに声をかけてきた。
知り合いの奥さんで、介護師をやっている人だそうだが、
何ともユニークなキャラクターの人で、演劇の大ファンとのこと。
彼女も加えて、1時半までワイワイと騒いでいた。
土曜のオールナイトから、三晩連続午前様。
帰宅して、明日のスケジュール変更の件(公演の告知インタビューが
入ったため)だけアスペクトにメールして、寝る。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa