裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

11日

金曜日

チネチッタ婚

映画を観にいって妊娠?

※雑仕事いろいろ

朝8時45分起床。
空は曇りがちな晴れ。
何か暑くて湿気りそう。

9時10分朝食。
マンゴー、ヨーグルトブルベリージャムがけ。
日記つけている最中に、ヒョッ、とあるアイデア浮かぶ。
さっそくメモ。これはどこに持ち込むべきか。

ところが日記書き中に凄まじい眠気に襲われる。
たまらずにベッドに倒れ込み、1時間ほど熟睡。
グロテスクな造形の黒人の子供がCGアニメで動く夢を見た。

起きて、テープ起こしチェックやらなんやら。
麻衣夢の『CRY』がTBSラジオ『あなたへモーニングコール』
で今月21日から27日まで流れることが決定とか。
朝4時という時間帯とはいえ全国ネット地上波ってのは大きい。
NHKのYくんからもメール、『熱中夜話』ヒーローソングの回の
視聴率があの時間帯では驚異的で、再放送も決定(しかも……)とか。
いろいろめでたい。

昼は揚物弁当。
雑誌『Zipper』の中の、おじさん族にインタビューする
コーナー『オジッパー』の件でオノからメール。
これまでこのコーナーに登場したのはピエール瀧、岡田斗司夫、
みうらじゅん、寺島進、高田延彦、温水洋一、板尾創路、陣内孝則、
鮎川誠、藤村俊二という面々だとか。
『an・an』インタビューチェック。しゃべったこと、あまり
反映されていないがまあ、よろし。

メディアファクトリーから、原稿チェック点の打ち合わせを
来週頭に、とのこと。『探偵ナイトスクープ』から電話、
昨日の件で来週頭にインタビュー撮影をしたいとのこと。
来週頭はかなりの予定づまりになりそう。

5時、バス乗り継いで渋谷へ。しかし日が長くなった。
暑くもなって、移動だけで汗だくになる。
朝日新聞最終ゲラチェック、楽工社『トンデモコミックの世界』
ゲラチェック。朝日からはK部先生宛のFAXが誤って
うちに届いていたのでメール。
某件で使う資料、どうせまた見つからんだろうと思って
ぐちゃぐちゃの資料室にはいったらすぐ見つかった。
意外である。

LDデッキ、こないだコンドールマントークのときに
ロフトAに運んで、その後自宅に送ってもらってある。
今日はそれをつなげてみようと思い、仕事場にある
LDを何枚か家に持ち帰るが、重いのに改めて驚く。
DVDは軽いのだなあ。

帰宅してさっそく配線するが、すでにしていろいろ機器
つなぎすぎて、蜘蛛の巣のような状態になっているコードの
処理にイラつく。コンセント部分の大きさから考えて、
どう考えても通らない直系の台の裏板の穴を通っている
コードがあり、どうやってここを通したのか、頭をひねったり。
なんとか終えて、息をつく。

シャワー浴びてから、夜食作り。
こないだ作って(自分的に)好評だったボリートをもう一回。
パセリソースとガーリックバターは今回の方がうまくいった。
ただし茹で肉は、前回の方がスジだの脂身だのが多くて、
茹でてそこに逆にうま味が出たが、今回は赤身がほとんどで
ややパサついてしまった。

これをつまみにコロナビール、ホッピーなど飲みつつ、
LD観賞。『未来への遺産』ちょっと見て、それからリチャード・
レスターの『ローヤル・フラッシュ』。いかにもレスターという
感じの19世紀ヨーロッパおふざけチャンバラ。
原作小説は同じレスターの『三銃士』『四銃士』の脚本を書いた
ジョージ・マクドナルド・フレーザーで元ネタは『ゼンダ城の虜』。
今回も彼が脚本を書いているので、雰囲気はほぼ同じ。

『三銃士』『四銃士』は原作のメジャーさと、チャールトン・ヘストン、
フェイ・ダナウェイ、ラクウェル・ウェルチといった脇キャストの
豪華さ故にDVD化されたが、こっちは主演がマルコム・マクダウェル、
脇がアラン・ベイツにオリバー・リード、女性陣がフロリンダ・ボルカン
とブリット・エクランドという地味さのせいか日本でDVD化は
されていない。そもそもwikiのマクダウェルの項目にも作品名がない。
レスター好みの珍奇な発明品類とか、中欧の古城の美しさとか、
見所はいっぱいあるのだが。

フレーザーは今年の2月に82歳で亡くなっているが、
映画ではレスターのもの以外は『007/オクトパシー』、
それにリチャード・フライシャーの『王子と乞食』の脚本を書いた
くらいで、あとは『ローヤル・フラッシュ』の主人公である
フラシュマン大尉シリーズを書きまくった小説家、
チャンバラ映画評論家として活躍していたらしい。

オリバー・リードの貫録たっぷりのビスマルクとアラン・ベイツの
JUNEっぽい関係(やおいとか腐女史でなくJUNEである)が
懐かしい。実際5年前にケン・ラッセルの『恋する女たち』で
ホモシーンを演じている二人である。
思えばこのLDを買ったのは1983年、今からもう四半世紀前。
まだ家にLDデッキがなく、電気屋に頼んでビデオにダビングして
もらって、当時アニメ同人誌つながりの彼女と観賞した。
青池保子ファンの彼女がベイツのスタンバーグ卿を見て
「これは少佐(『エロイカより愛をこめて』)のキャラのモデルに
違いないわ!」
と喜んでいたのが昨日のことのようだ。

写真はボリートと、『ローヤル・フラッシュ』のマルコム・マクダウェル。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa