裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

12日

土曜日

パルは名のみの風の寒さよ

極東裁判無罪は思えど〜

※長野出張

夢、相変わらず。
夏の合宿企画をやっている旅館。
自作アニメ教室なんてのをやっっている部屋。
講師は“こんなに受講者が多いので”と喜んでいるが
見ると10人もいないような感じ。
機材は最新でパソコン上でアニメが出来るが、
変身ヒーローがドラッグジャンキーになってしまうような、
そんなアニメを作っている。
夜になると参加者たち主催のキャンプファイアーが
あるが、女性陣がサンバカーニバルのような過激なスタイルで
踊る。どうも私へのサービスらしいが、
私はそういうのはテレて駄目。
目をそらしていると、“サービスが足りないんじゃないか”
ともっと脱ごうとするので、あわてて止める。

朝8時起床、8時半朝食。
昨日早く寝たにも関わらず、起きるのは同じ。
身体がそんなに休養を欲しているか。

朝食、出が早いので30分遅めてもらう。
マンゴーと、母が腹持ちのいいものを、というので
ホットケーキ焼いてくれる。
これで実は助かった。

ざっと用意して、今日の予定を自分のHPのトップに
記載して家を出(このおかげで後で助かった)、新宿東口の
長距離バスターミナル。
ちょうどR社のS崎くんがチケットを買ってくれているところ。
予約した行き先がちょっと手違いで違っていたようなので
確認をとる。

私は、“どこそこへ行ってしゃべること”とか言われれば
それなりに出来るが、スケジュールをいろいろ自己管理して、
何時何分にどこへ、と自分の身柄を移動させることが
全くできない(マネージャー雇ってから一切できなくなった)。
今日は予算の関係で一人で移動か、と辛く思っていたのだが
S崎くんがいてくれるのでひと安心。
向う(飯田)との連絡も、全部彼にやってもらう。

車中、いろいろと雑談。
しゃべりっぱなし。
某人物の動きをちょっと真似してみせたらS崎くん、
ひっくり返って笑っていた。

渋滞で30分ほど遅れで飯田着。
SBCラジオの女性アナ、井口明美さんに迎えられ、
時間が押しているということで近くの喫茶店で
インタビューを受ける。
井口さん、なをきのファンでもあるそうな。
人形劇フェスのことも含め(ちょうど幟に印刷された写真が
川本喜八郎さんの諸葛孔明だったのでそれもからめ)
10分ほど話す。

それから、急遽井口さんに運転をお願いして、
飯田忍姫高校へ。
イケメンの生徒が多いのに驚く。
木下さんには“告知をしてきてください”とだけ
言われたので、ちょっと挨拶すればいいのかと思ったら、
45分か1時間ほどお話しを、と言われ、何も準備していなかったので
やや、あせる。まあ、雑談で、と思い30分弱、話したところで
S崎くんが気を利かせて“あと五分”のカンペ出して
くれたので早めに切り上げた。

出発前、mixiで小梅さんが
「飯田にはいい子が多い」
と聞いていたが、確かにおとなしく、熱心に
聞いてくれたのには好感。
「握手してもらっていいですか」
と、待っている間に握手を求められた。

そこから平安堂飯田支店にまた井口さんの車で移動
(タクシーがあまりつかまりにくい場所なので本当にありがたい)。
して、店長その他のみなさんに挨拶。
ここでは飯田FMの平栗雅代さんのインタビューを受ける。
いろんなことしゃべって、こっちも10分ほど。
その他、ハッシーのメッセージも公演までに送れば
放送してくれることになる。

その後で、店長のHさん、井口さん、S崎くんなどと
打ち合わせるが、今回はそれぞれが誰一人、私の全体スケジュールを
把握していなかったことがわかった。
昼飯を食う時間もとれなかったのはそのため。
朝がホットケーキでなくいつものように果物だけだったら、
とてももたなかったろう。母に感謝である。

平安堂、思っていたよりずっと立派な書店。
棚揃えにS崎くんが感心していた。
で、サイン会。トップに並んでいたお爺さんは飯田の
名物お爺さんで、本とCDをやたら買い込むマニアだそうな。

みんな、
「あ、テレビの先生だ」
という表情で遠巻きにして見ている。
写メもいっぱい撮っている。
本当に飯田の人たちはいい人なのだが、シャイでもあるらしい。
取り囲むだけでサインを貰いになかなか寄ってこない。
飯田支店のスタッフも、告知はしていたが整理券など配るという
ノウハウがないようで、サインとサインの合間が空いて、
ちょっと間が持たなくなりかけたので、
店頭用にサインをし溜めたりしてつなぐ。
それでも、“全作品を持ってます”というファンの方などがいた。

時間通りに終了、そこらでやってきた木下さんご夫妻に
挨拶。店のスタッフ(Mさんという女性が私の文字柄シャツに
非常に興味を持った模様)とも記念写真など。
木下さんの車で岡谷まで送ってもらう。
1時間というところか。

8時半のあずさの予定だったが、7時45分のものに
変更できるというので、手続きS崎くんにしてもらうが、
ここでもちょっと手違いあり。
今回は“飯田出張”を全体で仕切る人が不在だったので
いろいろドタバタした。反省材料。

木下ヒコク氏とちょっと話す。
談志師匠の体調のこと、昇太師匠の食欲のことなど。
喫茶店から駅までいく道でたむろしていた女子高生たちが
「ねえ、あれ、テレビの人じゃない?」
と指さして言う声が聞こえたので、軽く会釈したら
「キャア、ホンモノ!」
とはしゃいでいた。S崎くんによると、長距離バス乗り込む
ときからそう訊かれ、移動のたびごとに
「あれ、『世界一受けたい授業』の人よね!」
とかささやいたり叫んだりした声が聞こえたそうである。
ちょうどこのあいだ、総集編で私が出ていたということが
関係しているんだろうが、テレビの波及力、凄まじというべし。
後は、それを動員力に結びつけることだが。
そこがアイドルと違うところで、直にはいかないんである。
何か間にひとつ、要素をいれねば。

移動の車中で某テレビ番組から電話、決まっていたはずのことが
二転三転、もうわしゃ知らんよになる。

あずさの中で、ずっとS崎くんと今後の改善点について
話す。サイン会にしろトークライブにしろ、30分バージョン、
1時間バージョンという完全な、入りから出までの
パッケージングが必要ということ。
今回はこっちにも、飯田側にも現場リーダーがいなかったので
あたふたした。次回は地方入り全体の総識者が必要という話。

ヒコク氏から差し入れのソーストンカツ弁当を食べる。
なんと8時半に朝食とって、弁当食べたのが8時半、12時間ぶりに
固形物を(PAで濡れせんべい一枚噛っただけで)とった勘定。
とはいえさすがにバテていたので半分しか胃に収まらず。

10時半新宿着。
近くの居酒屋でとりあえずお疲れさま。
皮エビの唐揚げにカレー粉がついてきたので、これをまぶして
口に放り込んだらむせるむせる。
無理はない、10時にバスに乗り込んでからずっと、
長野でのラジオと講演、帰りのあずさの中じゅう、11時間半
ほぼしゃべり詰めだったのだ。喉も腫れる。
土曜の晩とはいえ、注文取り状況、この店悪すぎ。
焼酎ロックで。
S崎くんにいろいろ全般のこと話し、最後にはグチりモード。
とはいえ、第三者に話すことで決意が自分の中で明確になる
こともあり、有意義だった。

タクシーで帰宅。
シャワー浴びてメールのみチェックし、ベッドに潜り込むが
いろいろ頭の中に考え渦巻いてなかなか眠れず。
しかし今日はもう飲まないことに決めているので飲まず。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa