裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

24日

木曜日

どうよ? の丑の日

ウシの日にうなぎって、どうよ?

※朝日新聞書評 アスペクトコラム

ゆうべの地震、0時28分にマイミクさんの日記に一報が
あった。震度6強で死者が出ず、大規模被害もないのは驚く。

このところ朝、寝坊が続くと思っていたらどういう調子なのか
6時起き。仕方なくメールチェックとかしたり。
T社の企画は単独では難しいが特集内でやってみたい、との
こと。Kさんに預けて持ち回って貰うことにする。

日記半分つけてまた寝て9時まで。
再度起きて朝食。
昨日食べてあまり甘くないと思った桃、今日は甘いので
そう母に言ったら、ラム酒と砂糖を使って甘い味に仕立てた、
とのこと。生コンポートとでも言いたいような美味であった。

Nさんから催促電話、急いで朝日新聞書評にかかる。
メモに書いたポイント、800文字内に全部はおさまるまいと
思っていたら何とおさまってしまった。
とはいえ、字数合わせになかなか苦労。

結局、出したのが2時。
それから遅い昼食。
昨日に続きカツオの銀花丼。
ミョウガとシソの繊切り、揉み海苔、ゴマをたっぷり。
うまいうまい。
飯田公演成功を受けて、あちこちから“うちでも”と
名乗りがあがってきている。ありがたいこと。

能登のこうでんさんからサザエがどっさり届く。
私とK子だけでは食べきれないので、オノに電話して、
夕方にでもマドに取りに来てもらうことに。
図版用に緊急に必要な古書を注文、急いで郵便局に振込みに
行く。途中で安売りしていた甚平を買う。
これだけの外出で、シャワー浴びなくてはたまらぬくらいの汗。

アスペクト本コラム、昨日打ち合わせしたスタイルで書いてみる。
まず、これなら他の大きな仕事の合間に出来る。
送ったらK瀬さんから“内容も文体もまさに求めていたもの”と
返事が来た。これまで何回か“これでは重い”とか“韜晦的すぎる”
とかとダメが出されていたので、やっとビンゴか、とホッと。

書評、朝日Nさんからチェック入って戻る。
“突飛”という表記は朝日では使えないそうで、“とっぴ”に
替えられる。へえ。

6時、マドがサザエ取りにくる。安達Oさんからお中元にいただいた
素麺とスダチもおすそわけ。
「同人誌編集にイキオイがつきます!」
と。図版撮影の予定の変更もお願い。

8時までにアスペクトコラムもう一本。
上げて、着替えて8時半に外出。
この時間になると、ちょっとは外が楽になる。
バスで新宿西口、そこから都営線で幡ヶ谷。
はれつさんから“シンガポール旅行のおみやげを渡したいので”と
誘いがあったので。

幡ヶ谷『蒸し八』でまずは乾杯。
おみやげは甜醤だった。ピン(餅)に塗って食べるとうまそう。
蒸し八は店名通りの蒸しもの専門店。
http://r.gnavi.co.jp/a927200/
豚バラと青菜の蒸し物はちょっと火が入りすぎて固かったが、
ホウボウの酒蒸しが身もたっぷりでうまい。

シンガポールみやげ話から日本社会の現状の話、さらに
市民社会信奉者が一番実はキレやすいという実例、
そこからいろいろ人物月旦へと。
凡人の集団の中にシーザーのような傑物が出現すると、
最後には排除される、という話。
焼酎はいも美をデキャンタで。
いい気分になってべらべらとプライベートなことも話す。

11時半ころ、タクシーで帰宅。
実は朝からちょっとイラついていたことあったのだが、
当事者からメールが来ていて、それ読んで全ての煩悶、雲散霧消。
ごきげんでベッドにもぐりこむ。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa