裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

21日

火曜日

ヴィアン馬鹿ン

 そこはボリスなの(『北京の秋』なみに意味不明)。起床、朝8時15分に食事のベルで。いやに眠った。朝食、バナナとキウイ、カリフラワスープ。それから入浴。体重はかってみる。このところ1〜2キロほど増加気味だったがちゃんと元にもどって、さらに0.5キロほど減。まあ、この0.5という数字はしょっちゅう上がったり下がったりするのだが。あと一年で3キロ、一年半で3.5キロ減らすのが目標。

 と学会MLで楽工社にちょっと提案したり、記録ビデオ鑑賞の集まりのことで幹事のIPPANさんに連絡したり。11時、出かける。タクシーの運転手さん、60歳くらいのおばちゃん。妙に丁寧な口調でよく話しかけてくるが、その内容というのが“オペラシティの前の道路があんなに拡張されたのはあそこを政府関係の式典施設に将来するときの準備ではないか”
“中野坂上の某ビル内に中坊公平氏の事務所があると聞いているが、どこか知らないか”
“六本木に『政策研究大学院大学』という聞くだに怪しい名称の大学があるが、何をしているところか知らないか”
“最近代々木公園周辺に警官と覆面パトカーが増えた。なにかあるんだろうと思う”
などといった妙に物騒な内容で、NHKの脇につけたときも、さっと目を光らせ
「あら、こんなフェンスが出来たんですね。過激派対策かしら」
 と、つぶやいた。ひょっとして元・赤軍派の女性闘士かなんかか。
「いや、これアイドル追っかけの女の子よけですよ」
 と答えて出る。

 郵便受けいっぱいの郵便物をかかえて事務所に入ろうとしたら、カギがない。久々に忘れたか、それともさっきの女闘士タクシーの中に落としてきたか、とあわてて新中野に舞い戻る。パソコンの前にあった。K子が残っていると思い、カギをかけて出なかったのが悪かった。母とタクシー相乗りでもう一度渋谷へ。出端をくじかれた感 じで、どうもテンションが上がらず。気圧のせいもある。

 電話数件。二見書房原稿。昼食、黒豆納豆、小茄子ツケモノ。ラジオライフ打ち合わせの日取り、講談社との会食の日取りなど決め。原稿書かんかい。FRIDAYコ ラムと二見原稿平行して書く。『月刊piano』からインタビュー内容の説明ファックス、FRIDAYから来週号コラムのゲラファックス、及び特集号の件。特集の仕様が変わって以前よりかなり仕事量増えそう。うう。オモテサイトの日記データに3月分のが入っていない。パイデザにデータ送ろうとちょっと調べるが一ヶ月分で12万5000w(400字詰め 原稿用紙312枚半)あるのに我ながら仰天。

 こないだのアニメ夜話でご一緒した黒瀬珂瀾さんからミクシィメール届く。お名前の一字を日記で間違えて書いていた。しかしあの字、確かNHKのサイトからコピーしたものだったと思ったが。ちなみに収録の日の珂瀾さんのスタイルは、黒いスーツに、普通の赤いネクタイをわざと蝶タイのようにしめていらっしゃった。その翌日が二見本の写真撮影で、おぐりの着るセーラー服のリボンがない、とわかったとき、自分の赤いネクタイをリボンがわりに、とすぐ思い浮かんだのは、昨日の珂瀾さんのスタイルが頭にあったからと思う。なんでも心には留めておくべき、である。

 8時半ころ、NHK方面でカン高い“キャー”の声。アイドル出待ちの女の子たちである。これだからフェンスをつけなければいかんのよ。9時半、仕事場を出てタクシーで帰宅。夕飯、冷や奴に鶏胸肉のマスタードソテー。これが甘みたっぷり、ジュ ーシィでうまい。ずいぶん大きめだなと思ったがぺろりと平らげてしまった。

 母にまたハッパかけ、自室で水割り缶飲みつつビデオ類。『ジェダイの復讐』(帰還、ではなく復讐の頃の)メイキングビデオ(英語版)見る。ジャバのぬいぐるみの製造、操演過程など楽しい。CG時代になってこういう楽しいメイキング風景ビデオも無くなってしまったろう。1時半就寝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa