裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

5日

日曜日

アテレコ・ステレンキョウ

「いいか、この子が大きくなって声優になっても、アテる画のまだ出来てないレコーディングをアテレコとは言わせるな」。朝8時起きで朝食、バナナとイチゴ。ゆっく りと日記などつけているうちに昼になる。

 入浴、徐々に日常に回復。体重、二キロ減。凄い。イベントダイエット? と学会のMLでスタッフといろいろやりとり。これだけの規模の大会の“成功の型”が出来たことがいかに大きなことかという点では文句なし。ただ、反省点もいろいろで。

 今回のテーマである“時間厳守”のせいで駆け足になってしまった部分のもったいなさ、またショー化を進めた結果、会の手作り感が薄くなったこと。これらはスタッ フと出演者の中間にいる司会担当者として非常にヤキモキする部分。
「今回はコッチ優先!」
 という指示を徹底して、交互にやっていくしかないか。

 マイクの問題、また打ち上げの際K川さんにも言ったが、これまでの会の成功は大きくK川さん提供の機材(書画カメラ)に助けられているので、来年以降もそれにおんぶにだっこしているといざ、提供が難しくなったときにアタフタすることになる。考慮しおくべし(後記・これには後で驚くような解決策がK川さんから出された)。

 さらに進行重視のため、せっかくおぐりのようなアドリブの天才を呼んできておきながら、それを活かす場面が少なかった。とはいえ、こういう会で神様の降臨を待つ わけにもいかないしな。

 あと、出演者選定はいつも迷う。新田さん皆神さんあたりははずせない人材とは思うが、しかしあまり毎年固定させるとバラエティに欠くことになる。そろそろ新人も 登場させたいが。今年は女性陣にはコスプレ役に徹してもらったが、
「やはりもったいないのでは」
 という意見も当然あり。しかし、そう全部全部を満足させる構成ってのはムリなのだよ〜、と担当者としてはグチってみたり。……実はそこらをカバーするアイデアもなきにしもあらず。もっとも、これには金や特殊ルートが必要なのだが、昨日、それを解決できるか、という思いつきが会場でふっと頭に浮かんだ。今の私、今のと学会 なら、これはひょっとして実現できるかも。

 あと、本当に頭が痛いのが客のニオイ。来てくれた知り合いが何人も、その点について“つらかった”“二階席に逃げた”と。オタクはコミケでオタ臭というものにもう慣れてしまっているが、一般人にはあれはかなりキツいらしい。札幌でオタアミがあったたとき、ユウコさん(豪貴の奥さん)が来ていたが、前の席のオタクの体臭にアテられてすぐ帰ってしまったし、ロフトのオタクイベントに知り合いの奥さんが来てくれたときもやはり場内の臭いで気分が悪くなって帰ってしまった。私自身はコミケでもロフトでもそんな臭いを感じたことはないのだが、いつぞや夏コミ帰りのバスに乗ったときはさすがに愕然としたものだ。メジャーになるにつれ一般のお客さんが増えるであろうことを思うと、これはかなり重要な課題である。今年はうちわを配っ たが、来年はエイトフォーでも配りますかね。

 昼は母の室でシャケの粕漬けとナス、ミョウガの即席漬け。シャケ、うましともうまし。予定では昼から一度仕事場に出て、という感じだがいっそ全休にしちまえと思い、部屋に帰って、少し寝る。起きてまた日記。テレビも見ず本も読まず。原稿、マ ジヤバのもの数本あるが意地で今日は仕事せず。

 夜10時、母と下北沢すし好で……と思ったら日曜は10時までだとか。仕方なく虎の子。水ナス、山菜天ぷらなどで酒。終わってキミちゃんと三人で近くの焼肉屋。 母と口論になってしまう。帰宅1時。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa