裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

9日

月曜日

八ツ墓村(やんばかむら)

全然怖くない。

※Fさんインタビュー 『オールド・フランケンシュタイン』稽古

朝9時半起床。
朝食はカットフルーツ。
日記つけ、今日のインタビューの時間など連絡。
入浴して、雑用いろいろ。

昼食、母の室で、と思っていたら
今日はまだ孫とTDLであった。
出がけに久しぶりに近くのラーメン店に入り、
つけめんを食べる。

中野駅前でFさん待ち合わせ。
近くの喫茶店で、インタビュー。
Fさんから頼まれた、彼の自費出版のための語り収録。
Fさんは板前さんで、私は彼の店には開店当時から通い、
お得意さん第一号だった。彼の料理に対する態度と前向きな研究の
熱心さはず抜けていて、カウンターだけの小さな店だったが、
芸能人や文化人の客が多くついて、繁盛していた。

ところが、ちょっとしたことから店の経営がつまづき、
その後の対応に彼の真面目さが裏目に出たか、
次々と不運が襲い、ついに店を閉めざるを得なくなってしまった。
それから一年ほどして電話がかかってきたが、
どうもその不運の原因をオカルトに求め始めたようで、
「困ったなあ」
と思った。一時は彼の電話から逃げ回っていたこともある。
だが最近はようやく気分も落ち着いたか、その自分の経験を
本にしたい、と言ってきた。自費出版で、費用も用意したという。
オカルト色を極力排除し、料理人としての人生の本なら、という
条件で、ボランティアでまとめ役を引き受けた。
前の店を贔屓にしてくれていたお客さんへの、この本をお礼にしたい
という。1時間半ほど、テープ回していろんな話を聞く。

いったん帰宅し、頭と身体を休め、5時半、再び家を出て荻窪。
天沼会議室にて『オールド・フランケンシュタイン』稽古。
今日は琴重ちゃんと松下が休み。
なので通しをする予定変更、ヌキで各場面を。
まだほとんどの役者が台本離れていないが、しかし場面々々は
格段の進捗。稽古はまだ半分も言ってないが、逆にこのままだと
すんなり出来過ぎてしまうという危険性さえ感じ、
次回以降、どうヒネるかを考えねばならず。

その後、ハッシー、岡っちと焼肉屋行こうという流れになり、
安安へ。食べつつ四方山話していたら、挨拶に来た劇団があった。
何と、こないだの演劇祭で優勝したas ifの藤丸さんたち。
今日が次の公演の顔合わせだったという。

安安を選んだのは安い、という理由だけだったのだが営業時間が長い
という欠点もあり、追い出されもせず延々飲み続け、結局
3時まで。ダメだこりゃ。

*稽古場のあるビルの屋上で演技を菊、エリックにつけているテリー。

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