裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

6日

金曜日

ホルスト作曲『チビター』

「おでんをもたらす者」

※打ち合わせ ルナ稽古 フィギュア王原稿

朝、6時に目が覚め、台所でウェルチのグレープフルーツジュース
飲んで水分を補給(しないと足が攣る)。
寝床で読書、資料読み散らかし。
ふと気がつくと9時過ぎで、今日は朝食はいいや、と思い
二度寝したら起き出したのが11時。
後悔覚えつつ起き出し、入浴。
入浴終えたあと、ポッカのビタエネCを飲む。
ウェルチとこのポッカが最近の定番。

尾籠な話だがトイレ快通。やはりゆうべの食事が豆(繊維)と
スジ(コラーゲン)だからだろう。
予定、次々と埋まっていく。
何も予定がないだらーんとした期間が欲しいと思うが、
いざそういう期間が生れるとあせって何か用事を入れてしまう
貧乏性。

12時、母の室。昼食、納豆、ロールキャベツ和風、筋子。
母は明日から一泊で豪貴親子と千葉のディズニーランド。
読売新聞の編集手帳に、松井秀喜関連のことで
「ゴジラは英語で“GODZILLA”と綴(つづ)る。神様(GOD)
が愛称内の神殿を留守にし、バットに、それも真芯に降臨したかの
ようである」
と書かれていた。何ともマニアックな。ハリウッド版ゴジラ(98)
はあまりの出来のひどさに、『ゴジラFINAL WARS』(04)で
ゴッド抜きのただの“ジラ”と呼ばれるようになった、とよく言われる
が、それ以前にもゴジラのパロディで“ZILLA”はしょっちゅう
使われていた。
http://www.youtube.com/watch?v=_kNDz_xlqbw&feature=player_embedded
↑1980年代初めのアメリカ・ABCのコメディ番組『Fridays』
のゴジラパロディ『深海からの恐怖の怪物ジラ』。
ベトナム風の笠をかぶった日本人、のイメージが懐しい。
ジラ出現を報道している記者の役は『俺たちは天使じゃない』などに
出てきていた肉体派スターのアルド・レイ。本家『海外版ゴジラ』
におけるレイモンド・バーの役割か。こんなところ、無駄に
凝っている。

台本第二稿にかかる。菊田、大村、岡田、エリックの部分の
書きたしが主。時間読み違えて、印字も含め後の予定を30分ずつ
延ばす。

4時、新宿でと学会Yさんと待ち合わせ。
家庭の事情でいま実家に帰っているYさんに、お仕事をお願いする
という打ち合わせ。Yさん、久しぶりに東京に来ると
「人間が多いですねえ、やっぱり」
と言う。で、近くの喫茶店に入ったわけだが……。
詳しい説明ははぶくが、今Yさんが関わっているトラブルの、
その、弁護士を間にはさんでどたばたやっている、相手本人が何と、
その喫茶店内にいた! 幸い、顔はみられていなかったので
ちょっと離れた席にYさんの顔がわからない位置で座るが、
いや、人の多い東京、なかでも多い新宿で、まさかドンピシャ、
その相手というのと同じ喫茶店に入るとは。
「世界は広いが世間は狭い」
という格言そのまま、であった。

打ち合わせはまず、順調に終り(相手も先に帰り)、ホッと。
とはいえ、このおかげで次の予定が30分づつ、ズレた。
菊ちゃんを荻窪に待たせっぱなしだったので急いで。

第二稿の印刷を託して、先に今日の稽古場の杉並会議室へ。
稽古場の表示をここはちゃんと印刷したもので出していて、
一号室が“ああルナティックシアター”、二号室が“ひつじ同盟”。
こないだの“あなピグモ捕獲団”もそうだったが、小劇団名と
いうのは知らないと“なんだ?”になる。

今日はみんな種々の事情で遅れぎみだったのでかえって助かった。
読み合わせし、立ちで演技をちょっとつけてみる。
基本、まずみんなOK、場面はちゃんと成立する。
ここをいかにふくらませていくか、だが、ハッシーや麻見さん、
テリーなどのところは、書いている段階でふくらませること
前提の遊びしろを作ってあるので、もうみんなノリノリで
どんどん膨らませている。これは書き足しがかなり出来そう。

9時、今日はみな珍しく、おとなしく帰る。稽古場が駅から遠い
こともある。私もバス、地下鉄乗り継いで素直に帰宅。
帰りに買ったケンタのチキンとオクラおろし、玉こん煮付けで
夕食もしたため、ちょいと晩酌も済まし、DVDで古映画でも
見るか、と思い、メールみたら、今日が〆切の原稿が一本あった。
しかも、“厳守”とか書いてある。その時点であと“今日”が
1時間半しかなかった。

私のような業界歴長い物書きになると、“厳守”なんて言われても
驚かないのだが、明日も稽古だし、来週のスケジュールの過密を
思うと、これはいま、やっておかねば、と思い、酔いを醒して
書き出し、0時3分前に書き上げてメール。何とか“厳守”した。
それからまた寝酒を飲み出し、1時半就寝。打ち合わせ、稽古、
執筆と3つ重なるとさすがに腕もあがらぬくらいグッタリ。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa