裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

6日

水曜日

タレーラン、タレーラン、ターラーリーヨー

♪フランス革命を超えてゆく。

※『エンタメ!』取材 ジェオ打ち合わせ 麻衣夢ライブ@恵比寿天窓

母の室の客間のベッドで9時に目を覚ます。
案外寝やすいベッドだったのは幸い。
こんな状況の眠りでも、やはり夢を見る。
古い海外映画(白黒の)のDVDを専門に販売している
会社の人と会話する。
ここの会社のポリシーで、2万2千円のDVDボックスを
売るときには、22千円と表記するという。
それが正しい表記法だというのだが、なんべん説明を聞いても
よくわからない。
話ながらいろいろ作品を見ているうち、
「あれ、これはオレが昔出演したことのある作品だぞ」
という記憶がよみがえる。
あの頃の自分は天才子役で、このときも主役の
ブラッド・ピット(古くないし、外人じゃないか、とは
夢だから思わない)以上の評価を得たんだったよなあ、などと
懐旧の念が起る。

すぐに管理人さんのところに行き、状況を説明しようと思うが
管理人さんがあいにく、数日前に前の人と変わったばかりで
マンションのこととかをよく知らない。
その前にいま来ている工事の人に屋上の鍵を貸して欲しいと
言われて、屋上の鍵がわからず、えんえん探していた。
10分以上待たされる。
で、室を見にこようともせず、“管理会社に電話しますから”
とだけ。大丈夫かいな。

朝食、長ブドーとスイカ二切れを自室で食べる(管理会社の
人を待つため)。しかしこれも電話で、工事会社に電話しますから、
とのみ。こんなもんか、マンションの対応って?
一応高級マンションなのであるがなあ。
まあ、こっちもあまり強く言ってモンスター・レジデントと
思われるのも嫌なので、どうも対応が気弱になる傾向にある。
今後のマンションとの折衝はK子にまかせよう。
その対応でほぼ昼はつぶれた。

12時、母の室で茄子カレー食べる。
茄子とカレーの相性のよさは何?
まあ、スポンジみたいに脂を吸う野菜だからだろうな。
客室の簡易ベッドをかりることにし、自室に運ぶ。

3時半まで雑用。家を出て、渋谷仕事場。
ベラミで徳間書店『エンタメ!』取材。
実は取材内容に関しては大した知識は持っていなかったのだが、
そういうものがなぜ出回るかという問題については一家言あるので
そっちを話す。個人的にかなり面白がってくれた模様。
ちょっと仕事がらみのこともフっておく。

仕事場に行き、郵便類をチェック。
してたら、講談社Oさんから電話。
以前ひとつつぶれた企画の代替のもの、執筆依頼。
ちょっと〆切がタイトであるがOKを出す。

オノからのメール、ラジオライフのTくんが
昨日の『PLATOn』をベタ褒めしてくれていた由。
某テレビ特番、出演はこっちの日時条件
クリアできたので決定。もひとつ、某局から、
まだ海のものとも山のものともつかぬ新番組(?)の
打ち合わせ依頼。

それやこれやで仕事場を出るのが遅れ、次の杉&鉄事務所との
打ち合わせに少し遅れる。
9月6日の『トンデモ音楽の夕べ』の件。
打ち合わせといってもほとんどIPPANさんに投げっぱなし。

終って、駅までの道で例の件についてIPPANさんと。
こちらにとってもあちらにとっても、かえっていいことなんじゃ
ないかという結論に達する。

山手線で恵比寿、スカイウォークを歩いて恵比寿ガーデンプレイス。
脇の方に歩いて恵比寿天窓。麻衣夢ライブ。
佐藤あゆちゃんと浜崎あゆくんが来ていた。
それに、こっちが誘ったTBSのIくんも。

麻衣夢はいつもの『Jewel』から自分のオリジナル曲。だが今日は特別に
カバーコーナーがありダイアナ・ロスの『If we hold on together』と
THE BOOMの『島唄』。どちらもかなりの声量とテクニックを
必要とする歌だが、難なくクリアしたのが見事。
佐藤歩が“あんなに自由自在に声が出たら歌っていても楽しい
だろうね”と。
バックの演奏も、今日は音響的にいい席で聞いていたせいか
今まで聞いた中で一番よかった。

終って、事務所の方々(つまりバックの方々)に挨拶、
I井くんと名刺交換を。
ピアノのYukkoさんが
「唐沢さん、赤が似合う(赤色のシャツを着ていた)わね!」
と麻衣夢に言っていたとか。
黒が似合うとは多くの人に言われたが、赤も似合うかな。
三人全員に、“今度飲みましょう”と誘っていただく。

で、恵比寿の方に戻り、オノと落ち合い、西口恵比寿銀座の
中の『魚可祝』という店で、私、オノ、I井、Wあゆとお疲れさま。
すぐにイニャハラさんも加わって、
「TBS社長にカンパイ」
と。オノはI井、イニャハラと飲むのが久しぶりなので
何かはしゃいでいた。

浜崎くんが“男に”モテるでしょう、とオノがつっこむと
「そう言えば妙に優しくしてくれる中年はいますねえ」
と。歩ちゃんの故郷の嬬恋の話など。
歩ちゃんが返るのと入れ違いに麻衣夢ちゃんから電話で、
こっちの飲み会に参加してくる。
しかし、もうかなりアルコール回り、元『ブジオ』組4人は
恒例(まだ恒例だったか)のエロ話に突入モード。
デヴィ夫人のブログによる外務官僚ホテル代踏み倒し事件
誤爆(?)とそのホテルの裏のすさまじさ、
小森のおばちゃまが菊池寛の愛人だったときのエピソードや
「バイアグラ使ってのセックスは快感がないらしい」
「バイアグラは高山病に効くらしい」
「バイアグラを飲ませたイヌは長生きするらしい」
など、やたら暴走。麻衣夢はどう思ったかねえ。

そうこうするううちに12時、麻衣夢とあゆくんは(呆れて?)帰り、
われわれは、じゃあ二件目というイキオイで、近くをぶらつく。
怪しげでレトロな『喫茶 銀座』というバーがあったり、
いろいろ面白い。蕎麦居酒屋にはいって、また焼酎。
案外ここでは真面目な話など。
イニャハラさん、朝日の私の書評を読んでよく本を買っているとか。

しかし、久しぶりのメンツだったんで楽しく、やたら飲んだ。
しまいにブラックアウト寸前というか、
“しゃべっているのだが、しゃべっている途中で自分が何を
しゃべっているのかわからなくなる”
状態になり、あ、こりゃヤバい、と自分で思う。
タクシーで3時ころ、オノと相乗りで帰宅。
簡易ベッドで就寝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa