裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

30日

水曜日

ヒッチコック監督作品『ジャイコ』

母子で顔が同じと思ったら実は!

※ラジオライフ原稿 その他いろいろやったが中途半端

イヤな夢、連続。
巨大な地下プールを泳いでいく。
先の方に、信じられないほど巨大な生物が頭をもたげるのが見える。
このまま泳いでいくと食われるかもしれない、と思う。
でも、泳いでいく。
食い殺されるのはどんな気分なんだろう、と考える。
いきなり、自分の回りに百匹もの齧歯類が泳いでいるのに
気がつき、巨大な怪物にぱくり、ならいいが、こんな奴らに
噛り殺されるのは嫌だ、と悲鳴をあげる。

スタジアムで何かイベントが成功裡に終了。
観客席からご苦労様、と清涼飲料水の缶が投げ込まれて、
それを受け取って喉をうるおす。
ところが、ひとつの缶が、受け損ねた男の頭に命中。
男(イベントのスタッフ)は倒れ、痙攣して、口から泡を
吹き出す。担架を、と叫ぶが手近になく、テーブルを
逆さまにして、それを担架代わりにして乗せて外へ運び出す。
私は“せっかくイベントが成功したのに、とがっかり。

6時半に寝て8時半に目を覚ます。
実質2時間しか寝ていないか。
ゆうべ、ちょっと緊急の案件がメールできて、
その対応もあり、寝てはいられない。
メール数通。

9時、朝食いつも通り。
久しぶりに柚子みつヨーグルト、それにバナナ一本。
原稿、まずラジオライフ。
11枚、だだだと書き進む。
楽しく、というか面白く書ける内容である。

途中で一休みして、舞台見てくれたF社Yさんと
メールやりとり。福引は当たらなくてよかった、と。
以前、中島らも氏のイベントでサイン入り色紙が当たり、
「編集さんにこういうものがあたるとは」
とらもさんが言って、その後すぐ、事故で死去、
ということになったので、イベントで何かが当たることに
ちょっと恐怖感がある、という。

弁当(豚肉焼き)はさんで、原稿執筆、3時半、脱稿。
4時にどどいつ文庫さん事務所に来ることになっていた。
あわててタクシー飛ばす。
洋書、今日はあっさりめのもの多し。
彼とのつきあいも長い。
一番最初に会ったのはどこだったっけ?
と訊いたら、下北沢の悪趣味ショップBizarreで、
とのこと。もう十年も前か。
下北沢はあの頃の私にはサブカルの街だった。
今、本家の演劇で関わっているのはずいぶん遠回りしたもの。

終わってオノとスケジュール打ち合わせ。
明日は三つ、打ち合わせが重なることになる。
連休って言葉がこれほど無意味な五月もちょっとないのでは。
で、連休あけにはミリオン出版と二見書房から
打ち合わせ期日を決めてほしいという連絡が来ている。

原稿手直し、他人の書いたものに、編集・構成責任者とはいえ
手を入れるのはイヤなもの。
急がないといけないのだが、いまいち気がのらない。
こういうときは途中ですぐ雑用を思い出す。
撮影打ち上げ用の店に電話。
二十人くらいにふくれあがったメンバーを、連休中に
入れられるか、と不安だったが一発でOK。
最初、“チョット待ッテ下サイ”と電話を待ち受けに
されたので、ああダメかと思ったら、日本語のわかる
人に変わっただけであった。

体がバテてきた(睡眠不足の影響)ので、切り上げて
また資料探しにHMV。みつからないので、
タワレコに足をのばしたら、探していたものと、思いがけず
ドンピシャに資料になるものを見つけた。
アマゾンで注文したものも含め、連休あけにならないとダメかな
と思っていたものが全部手に入る。
改めて東京って凄い街だなあ、とカンプク。

バスで帰宅、車中で資料に目を通す。サントクで買い物。
ほとんど品物が売り切れ。
冷凍サンマを塩焼きにし、八杯豆腐を作って、ビール。
焼酎に途中で切り替え。さほど飲まず。
資料DVD、メモ取りながら見る。
大変に充実したメモが出来あがる。
これで仕事が終わってしまったような充足感。
これではいかんのだが。
早めに就寝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa