裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

13日

日曜日

インリン破壊

地球温暖化のせいでインリン様が結婚しちゃうじゃないか!

※『御利益』ベタ稽古

銀座にあるベルギー・バー(別にベルギービールが出てくる
わけではない)。
そこで、旅行帰りの一行(中に私もいる)が
打ち上げ会をやっている。
おみやげ品が山のようにつまれた中で、最初は和気あいあいだが
やがて、旅行中の人間関係でちょっとツノつきあいが始まる。
私はその場から逃げるように離れて、別の部屋で上映している
ブルーノ・ボゼットのアニメなどを見て、また戻ろうとして
同じ店名だが地下にある、別のレストランに迷い込んで
しまう。そこに、やはり迷い込んだ女性がいて、
彼女とラブ・アフェアがあるのか?
と思う・・・・・・という夢。

朝8時半起床。
メールチェックするが、さすがに日曜はそんなになし。
楽工社本のテープ起こしが半分ほど出来上がってきたが、
話している内容はともかく、収録からかなり日が経っているので
私の中での語りたい切り口がだいぶ変化してしまっている。
あと、仕事ではないが石川進さん(キューピーちゃん)への
インタビューのお誘いあり。これは嬉しい、かも。

9時朝食、イチゴ三粒、リンゴ二切、、ホワイトアスパラガスのスープ。
食べてちょっと書評用読書、内容は深いわけでも力がこもっている
わけでもないが、著書が“この本で私の文筆の仕事は最後です”
と言っている本があり、昔からその人の作品にいろいろと
影響受けてきた身として非常に気になるものあり。
取り上げようか、どうしようか。

12時半、家を出るがドタバタでちょっと遅れる。
丸ノ内線で銀座。
ベタ稽古(一日中の稽古)であるが今日の稽古は銀座小劇場を
借り切って。普段公演をしているところなのだから、
ずいぶんとぜいたくなことである。

通し稽古2回。
最初の通し前に、ラストシーンから挨拶までのフリをつける。
なんと50年生きてきて初めてのダンスシーンの稽古をやる。
里中くんが振り付けをやって、これを全員で数回、稽古。
汗だくになり(替えのシャツを持ってこなかったのが失敗、
しまいには下着が汗臭くなって弱った)、体、特に足がヨレる。
いや、体を動かすのは実に楽しいのだが。
これは公演中でかなりダイエットできそうである。

舞台を使っての稽古は非常にいい。
大きさや出ハケ口の場所など微妙に違うのだが、
それでも感覚が稽古場とは比べ物にならないくらいつかめる。
出がないときは座席で見ているのだが、足が攣るような感覚。
ところが動くと気にならなくなる。
セリフもほぼ完璧に入ったし、しかしまだいろいろ作り込める
余裕もあるし、今日が一番楽しい稽古かもしれない。
熊倉一雄さんが以前、
「芝居は稽古が一番楽しいヨ」
とおっしゃったことがあったが、何となくわかったような気がした
ことであった。

乾ちゃんが今日は大変積極的に、私のところや希依子ちゃんとの
からみのシーンにダメを出し、場を作っていっている。
彼女も、舞台だと演技に集中できていい、と繰り返し言っていた。
稽古場では通常、四方を人に囲まれている。
その視線を意識しすぎて演技に集中できないのだろう。

飯休み、コンビニ探すが見つからず、松屋地下まで行ってしまい
仕方なくそこで物色してきつね丼(お揚げと京菜の炊いたのが乗った
弁当)買って、銀小に帰って食べる。

二回目は全員衣装もつけて。
やはり出番直前までは歩くのも難儀なのに、舞台に上がると
気にならなくなる。不思議。
ダンスもやっとみんなに遅れなくなった。
演劇マニアな人間から言うとただのバカ騒ぎシーンと
悪口言われるかもしれないが、こっちはそのバカ騒ぎを
わざわざやろうとしてやっているのである。

9時20分、アガり。
ハッシーが“いやー、今日はくたびれた”と。
なら帰るのかと思ったら、“だから飲みに行こう!”と、
イミわからず。オレは仕事もあるし、と言いかけたら希依子ちゃんが
「カラサワ先生も行きますよね?」
と言うので、
「当然ですよ!」
と即答。

さくら水産でお疲れ乾杯。
乾ちゃん、圭介、じゅんじゅんと一緒の席で、
古舘プロジェクトの女性マネも加わって、いろんな話。
スポーツ万能の圭介の話、ロシア公演の話など聞き、
私は平山亨さんの話をする。
で、どういう流れか、盛り上がってみんなで沖縄旅行をしよう!
になる。乾ちゃん曰く
「いま沖縄に行けば私のビキニ姿つき!」
うーむ、見たいような、オソロシいような。

銀座線で赤坂見附、乗り換えて新中野までハッシー、圭介と
一緒に。帰宅して、出せなかったメール返事など。
麻衣夢ちゃんのCDの帯(本の帯からそう呼ばれているんだろうが、
CDケースの蝶番部分のカバーのこと)の文案練りつつ、
焼酎一杯やって酔いを調整し、ベッドへ。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa