裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

1日

月曜日

イサク自演

神が自分をいけにえにするよう父に命じたなんて、自分の作り話じゃないのか?

※新著チェック ヘアカット

朝、9時起き。
今日からこれまで室内着にしていた甚平をやめて、
Tシャツにカーディガンとする。
このカーディガン、いかにも着古した感じのものだが、
結婚当初、K子が古いからと処分しかけていたものを
自分用にしたもので、もう20年以上着ている代物。
新しく何度か買い替えたのだが、いずれも着具合がシックリ
来ず、もとに戻ってしまっているのである。
母も寝坊したそうなのでゆっくり入浴して
9時半、朝食。

巨峰、パンプキンスープ。
沢尻エリカの舞台挨拶ふてくされ映像に苦笑。
いろいろと噂を聞くが、この女優の性格の悪さは実際、
相当なものであるらしい。
若い連中からは非難轟々だが、案外オトウサン族は萌えて
いるのでは、と想像する。
彼女は22歳年上の男性との交際をスクープされたり
しているように、ファザコンの気がある。
これは思春期(中学生)に父を癌で亡くしている彼女にとり、
その喪失感を埋める代償行為だろう。
要するに、世のオトウサンたち(今の40代は家長制崩壊の
後に成人し、夫や父の権威喪失を身を以て体験しながら、
これが平等主義というものだ、と自らを納得させているマゾヒスト
世代である)にとっては、ふてくされた沢尻のあの姿は、
作られた虚像アイドルでない、リアルな自分の娘像であり、
しかもそんな娘がファザコン/オジサンコンであるという、
ウルウルものの理想の存在なのである。
表面ではケシカラン、と取り繕いながら、
「世間からどんなに非難を受けようと、ボクが守ってあげる
からねえ!」
と心の中で叫んでいるオヤジたちがいっぱいいると見たが、どうか
(で、これで日本はダメになるのだ)。

日記つけ、いろいろ旅の後始末雑用。
朝のうちは普通だったmixi、昼になって急に仕様変更。
その見にくいこと、使いにくいことに愕然。
mixiを仕事で使っている身にとって、これは
営業妨害といいつべし。

昼はサントクでゆうべ買ったパストラミでサンドイッチ。
パストラミ全部使い切る。さすがに美味し。
タクシーで事務所に。
バーバラが出てきていた。
手紙類、それから『トンデモ本の世界U/V』の著者献本を
チェックする。読んでみると、私の執筆部分、かなり誤植が多い。
少しメゲる。
内容は面白いので、ぜひ買って読んでいただきたい。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903063143/karasawashyun-22
↑『U』。私の担当はピーター・ミュソッフ『ゴジラとは何か』、
佐藤健寿『X51.ORG THE ODYSSEY』、渡辺淳一『愛の流刑地』。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903063151/karasawashyun-22
↑『V』。担当しているのはリンネ『天罰』、黒川紀章『TOKYO大改造』、
石原豪人『謎とき・坊っちゃん』、鬼塚英昭『日本のいちばん醜い日』。

バーバラと少し話す。
はからずも今朝、沢尻エリカ萌えのオトウサン族について
分析したようなことを、私について彼女に分析されて苦笑。
「センセイはマゾヒストだから」
と言われる。マゾヒストかどうかは知らないが、
私はセックスよりは、男女のつきあいにおいては
精神的に振り回されるのが好きな方ではある、かもしれない。
程度問題ではあるが。

5時45分、代官山に行き、『エドエド』でヘアカット。
明後日のテレビ出演に備えて(明日はここの店が休み)。
S原センセイも明日から休暇をとって伊勢志摩方面に旅行だ
そうである。志摩観光ホテルのアワビステーキの美味を
コンコンと語って聞かせる。

サービスで爪磨きをやってくれるのだが、
磨いてくれた爪に縦の筋が目立つのが気になる。
何かこれは体の不調を示すものか、と、携帯で検索して
みたら、
「縦の筋は老化現象」
とあってちょっとダアとなる。

帰宅、サントクで安売りしていた比内鶏の肉を使って
鍋仕立てにして、ビールと日本酒、〆にホッピー。
ビデオでアニメ『バットマン/伝説の始まり』を見る。
アニメのジョーカーはいまいち好きになれず、
潜在意識の専門家である怪人スケアクロウが面白い。
12時半、就寝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa