裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

23日

木曜日

宇宙人豊胸に現る

当美容整形クリニックの評判は全銀河系に鳴り響いております。

※中央線沿線彷徨 『地獄の楽園』稽古

朝7時半目が覚める。
酒はほとんど残っていないが睡眠が足りない。
せっかく今日は雨で涼しいし、ぐっすり眠れる日なのに
残念である。
二度寝して、9時起床、シャワー浴びて9時半朝食。
今日も『特ダネ!』は談笑がレポーター。
鉢巻にタスキがけ、とお祭り仕様の格好であった。
アマタツ氏が傘をさしながら、ひさびさの雨です、
とか言っていたが、お湿り程度。
マンションの中庭が雨に濡れて、キラキラ輝いているのは
結構だがニオイがいけない。ちょっとウンコみたいな
臭気を周囲にただよわせている。
マンションの住人が飼っている犬猫が植え込みの中で
排泄するのではないかと思うのだが。

朝食、スイカ、ミニトマト、梨。
開田さんから託されたもの、郵便受けから受け取り、
その他いろいろ連絡事項。

寝起きにシャワー浴びて、その後、雑用したあと、
ストレッチをちょっとやるが、えらい疲労した。
わずかな運動でこれだけ汗をかくのは病気に近いと思えるほど。
夏バテというのは夏仕様に体が内蔵とかを調整したあたりで
気候が変化し、その変化に内蔵がついていけないため、とか
聞くが、今日はそれでだいぶバテが来たか。

オレンジーナ、がぶがぶ飲む。
オレンジーナと言えば日本ではまだ無名だが、海外では
CMがユニークなことで有名。炭酸飲料ではあるが、
生果肉が入っているのでその沈殿物を振って飲むのが特長。
http://www.youtube.com/watch?v=xmXZc699HKY
↑で、こういうブラックなギャグをCMでやる。
http://www.youtube.com/watch?v=wCjb8sAnnFk
↑これもそう。少年の顔がいい。
で、オレンジーナにはルージュというブラッドオレンジのものもあり、
これは“ブラッド”ってくらいで、CMもそれにひっかけた
ホラー調のものが多い。
http://www.youtube.com/watch?v=jwXsI_q1W7Q
↑こういうシリーズのものはいくつか見てる。
http://www.youtube.com/watch?v=fvNC83wMWs8&mode=related&search=
↑とか、
http://www.youtube.com/watch?v=3bwhBE_iw6k&mode=related&search=
↑とか。

今日は中央線沿線に少し用事あり。ストレッチでかいた
汗をシャワーで流しながら、そうだ、では久しぶりに
神田で降りてトツゲキラーメンを食べよう、と思いつく
(バテてるくせに食い意地だけはある)。で、ネットで
何の気なしにトツゲキラーメンで検索してみると、
なんと3月で閉店したというではないか。
http://www.youtube.com/watch?v=oKbEdFbwyGE&mode=related&search=

私にとってのトツゲキは六本木(ヒルズなどが立つ前の)と
共にあったものなので、神田のはその残像に過ぎなかった、
と言えば言えるが、やはり青春(30代だが)の食い物。
ひとつ、青春が終った気持ち。
http://www.tobunken.com/diary/diary20020319000000.html
↑02年3月の日記。

そうなると、パイコーが食いたくなって、
いったん新宿に出て万世でパイコー麺。
まあ、トツゲキを想像するよすがにはなる。
そこから阿佐谷へ。
某所で某件あるためだが、これがまた見事に道に迷い、
というか場所をカン違いしており、
いったん新中野に帰り、それからまた出かけてまた間違い、
バスの同じ路線を二度、往復したりして、
わが頭の悪さにヘキエキする。
土地勘というものが欠落しているらしい。

そんなこんなで、今日の稽古、3時には出ますと
言っておきながら5時になってしまった。
荻窪区民センター。そこまで行くのにヘトとなる。
涼しい(比較論だが昨日に比べればはるかに)からまだいい
ようなものの。

私と大村琴重ちゃんのコンビ、これまでは私の方が目立って
いたのに、今日、琴重ちゃんの芝居が変わって、
まるきり食われた形になった。これを互角にまで持っていく
のはちょっと無理かな、と、笑いながら頭を抱える。
さらに、いろいろあって最初の役から変わった助川玲くん
の芝居が、本番までに完成すればこれは凄まじいインパクトの
ものになる。見ていた横森さん曰く、
「だんだんキチガイの役の数が増えていってるんじゃない?」

とにかく、キチガイの演技というのは疲れるので、
汗が吹き出てきて、変な臭いがしだし(これは疲れの臭いだ)
トイレでシャツを換える。この時期、替えのTシャツは
不可欠。阿佐谷の『鉢の木』で買った“とら焼き”を
みんなに配る。阿佐谷駅もだいぶ変わったが、
鉢の木のみは昔ながらの店舗で昔ながらのものを売っている。
駅そのものが緑を基調にした建物になっていて、
以前“中央線沿線で一番まずい”と有名だった立ち食いそば
のあったところにはスターバックスなどが入っていた。

9時、稽古終わり(正しくは終ってないが会議室の閉館時間
で追い出された)、バス乗り継いで帰宅。
バテて食欲もないが、母に電話して、ありあわせの
カレーでも食べさせて、と言って、部屋にいったら、
焼肉とかも用意しているので、あわててやめさせる。
肉の脂を見ただけでウエッ、となるのだ。

カレーは美味し。『ハゲタカ』NHKで見る。
もうライブドアの事件もはるか昔、というイメージに
なってしまったなあ。栗山千明は髪をアップにすると、
顔の中心に目鼻がギュッと寄ったようなイメージになり
(特に鼻と口が近すぎ)ずいぶん怖い顔になるなあ、と
驚く。

自室に戻り、ホッピー。
メールチェックなど。寄席用語でいうところの
オヤカッテヤガル奴の書き込み、先日より顕著。
苦笑しつつ、サテどうしてくれようと思う。

刑事コロンボ『構想の死角』。
プロト版の『殺人処方箋』、パイロット版の『死者の身代金』
に続く、いよいよ本格的にシリーズ化される第一作目。
犯人の犯行を知ったものが第二の被害者になる、という
パターンはこの作品で確立したわけだが、最初だけあって、
その第二の犯行の性質自体が、コロンボが犯人を特定する証拠に
なる、という工夫がなされている。

その、記念すべき最初の“第二の犠牲者”になる
バーバラ・コルビー、馬面で出っ歯という、久本雅美そっくりの
一度見たら忘れられないキャラクター。コメディエンヌとして
これから大いに売り出すか、と思われた矢先、1975年7月、
講師をしていた演劇のワークショップからの帰りに、
駐車場で正体不明の犯人に銃で撃たれ、死亡している。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa