裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

24日

月曜日

カバラ乞食

ユダヤ人の歌舞伎役者(元ネタは放送禁止用語)。

※メディアファクトリー原稿 メディアファクトリー打ち合せ 『御利益』稽古

朝、珍しく9時まで寝て、あわてて飛び起きたのだが
朝食の携帯、鳴らず。
半くらいに電話したら母も今まで寝ていたという。
親子で寝坊か。
外は針のような雨。
この天候のせいかな。

9時45分朝食、ヨーグルト&柚子みつ、瀬戸香、
アオマメのスープ小カップ1。
今日は一日を三分割し、前半を原稿、中盤を打ち合せ、
後半で芝居の稽古にあてる予定である。
本来は睦月さんのように仕事なら仕事オンリーで一日を
単純化したいのだがなにしろ気が雑多な人間なので、
それが続くと頭が痛くなるのである。
最も難度の高いのが前半の原稿であるが、まあ何とかなるべえ
ととりかかる。

状況解説がほとんどになってしまった部分を、二つに分け、
地の文で語っていたことを、説明役の人物を作ってその男
に言わせることで、だいぶリズムが違ってきた。
昼はピルボックスダイエットだったが、
腹が減って減って、具なしのラーメンを作って啜りこむ。
出汁は鯨だったんで、脂をとってしまったなあ。
せっかく3キロ減ったのに。

4時までに400字詰め7枚、昨日の分も合わせ15枚程度。
大急ぎでプリントアウトし、タクシー使って事務所へ。
社内で原稿に目を通すが、やはり紙にしてみないと気がつかぬ
ミス個所いくつか発見。

半にベラミで打ち合せ、だが、その前に、と事務所に走り込み、
ミス部分を訂正。その間に電話きたり、荷物届いたり、
いや大騒ぎ。20分ほど遅れでベラミへ。
担当Sくんと東雅夫さん。

「この企画、下手すると10年越しですよ」
と東さんに言われて苦笑。
いや、小説というのはまた別物で、と頭を下げる。
内容も問題なし。
イラスト(今回の作品はこれが非常に重要)
に関してはベテランを配したい、ということで、
某氏の名があがる。
ああ、それはいいんじゃないですか、と一決。

打ち合せはそんなところで、終わって少し雑談。
人のうわさで爆笑したり。
終わって一旦事務所に帰り、『an・an』インタビュー
原稿起こし確認のみしてまた出て、荻窪に。
バスで上井草。今度は迷わず(当たり前だ)会議室に
行ったら、違う劇団が稽古していてギョッとなる。
確認したはずだが、間違えたか? とわがウッカリに暗然と
なる。

バスで一旦荻窪まで引き返し、電話で乾ちゃんに確認
とったら、そこの二階であるらしい。
ブツクサ言いながらまたバスで取って返す。
二階で、確かに稽古、やってた。
台本、少し進んでおり、私の二度目の出番もあり。
ただし、テリーがアドリブ連発して、こっちはただ呆然と
立ち尽くすのみの稽古となった。いや、笑い過ぎて何も出来なかった
だけだけど。

鈴木希衣子さんに、
「今回は迷わなかった?」
と訊いたら、
「迷わなかったけど、バスを乗り越しそうになりました」
と。うーむ、こういうのも女子力のひとつか。

とにかく、今回は稽古がサクサク進む。
ハッシーも自信つけた模様である。
9時ちょっと前にアガリ、ハッシー、希衣子さんと
このあいだの『まる八』。
納豆揚げ、カレー肉ジャガ、地鶏の大場焼き梅しそ付け。
やはりこの店、うまいわ。

いろいろ話しつつ飲んで、最後の〆に日本酒をひさしぶり
にやったらこれにやられた。帰るまでは何ともなかったが、
家に帰りついたとたん猛烈な酔いが出た。
メールのみチェック、企画ひとつ立ち消え、ただしこれは
想定内。

*写真は稽古風景。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa