裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

10日

月曜日

ぬこ多糖類

ああ、癒されて関節の痛みも血のどろどろも消えるっ!

※『Memo男の部屋』原稿 『週刊現代』原稿 『パチスロ必勝法』原稿

寝床読書がここ数日、夢に関するもののせいか、
今朝は立て続けに夢、三ツ。

最初のは、シャーロック・ホームズ全集を読む夢。
その中で、ホームズとワトソンが豆料理にソイ・ソースを
かけて食べながら、ホームズがこの東洋の調味料を絶賛する。
「ねえワトソン、僕はこの調味料を作り出した東洋の国々に
放浪の旅をしてみるのが夢なんだ。われわれが普段味わっている
ソースとこのソイ・ソースの違いは、東西の文明の違いを
端的に表わしているね。われわれ西洋人のソースは基本的に
一種類しかないが、ソイ・ソースには数百もの種類があるんだ」
というセリフ(なぜか延原謙でなく阿部知二訳)の下に、注があって
「(これはドイルの間違いで、西洋のソースは何百も種類が
あるが、大豆から作られる醤油は基本的に一種類である)」
と書かれている。

二番目のは、ある芸能事務所で、私はそこの顧問みたいなことを
している。そこの会議で、所属する女性シンガーの独立が報告される。
そのシンガーから独立の相談は確かに受けていたが、彼女と私だけの
秘密だったはずなのに、なぜわかったか、と驚くが、
「そりゃカラサワさんの声は大き過ぎるから、ひそひそ話している
つもりでも全部筒抜けに聞こえちゃいますよ」
と言われて大ショックを受けるというもの。

三番目のは一番長く、東京湾を小さい漁船でぐるり周回して
網でいろんな魚貝を捕るツアーにと学会のみんなと参加する
(船は一人一艘である)。
ところどころにコンクリート製の人工小島があって、
コーラなどの自動販売機が置いてある。
その自動販売機はコイン投入口の側に小さい穴があって、
割り箸を突っ込むだけでコーラが買える。
これは、ゴム製の前掛けをつけたりしていて小銭をすぐに
取り出せない漁師さんたち用の工夫で、代金は船の中のカンの数で
港に帰ってから支払う仕組み。カンを海に投棄する不埒な漁師は
いないのか、と質問が出るが、船のスクリューで出来る渦の
せいで、カンのようなものはその船の後に浮かびながらついてくるので、
ごまかしようがない、と説明がある。この方式を考案したのは
女房のK子で、そのことをメンバーに話すと感心される。
漁を終えて船着き場に帰ると、そこの宴会場のような
ところで、さっき捕った魚介類を料理して食わせてくれる。
私はアワビやチクワ(何故?)に軽く味噌をして、
下味をつけてから調理場に預ける。
宴会場には、今日のツアーのスポンサーである七味唐辛子の
宣伝部の社員がきていて、七味唐辛子の説明をしている。
その社員(唐沢寿明似)の口調がくどくてうるさい。

朝9時半起床。
母の室で朝食、イチゴとオレンジ、ブロッコリスープ。
自分の教え子だった女性に脅迫メールを延々出していた
某高校の校長のニュース、典型的なリスク・アディクション
(危険嗜好)型恋愛。バレたら身の破滅、というギリギリの線での
こういう行為は、とにかくアドレナリンが出て快感度が高い。
「ああ、俺っていま、崖っぷちだなあ」
という思い自体が快感なのだ。この校長はもう、脳内麻薬中毒で
わかっちゃいてもどうにも出来なかったのだろう。
こういう嗜好は、うまく使いこなせば中年以降の奮発の
起爆剤にすることが出来るが、まずくするとすぐ、こういう
犯罪につながる。いや、本人は自業自得でいいが、可愛そうなのは
この学校に通っている学生たちだなあ。

自室に帰り、入浴して、さて、と戦闘態勢。
今日は夢と同じく原稿を立て続けに三本、片づけなくてはならぬ。
まずは日記(これはもう、ウォーミングアップみたいなもの)
つけて、さて、まずは『男の部屋』。
今回で雑誌が休刊するので最終回だが、他の雑誌に移る可能性も
あるので最終回とは記載しません、とのこと。
こちらもいつも通り書くが、一応いままでの愛読者の方々への
挨拶みたいな感じのこともさりげなく書き込んでおく。

昼食はさんで書き続け。
昼食は鮭の粕汁。
骨まで柔らかく、噛みしめると滋味豊か。
骨まで食べられる魚類数あれど、骨がこうおいしい魚というのも
そうないのではないか?

3時50分、書き上げた原稿をメール。
それから続いては講談社『週刊現代』マンガ評。
候補作いくつかの中から沙村広明『ブラッドハーレーの馬車』。
読みながら“うう、暗い、つらい、ひどい”とうめきながら
途中で巻を置けなかった作品。
字数の少ない原稿なので、どこをどうポイントで評するか、
アアデモナイコウデモナイといろいろ考える。

それも終わって送ったのが5時15分。
買い物を中にはさんで。
さてさて、休む間もなく次が『パチスロ必勝ガイド』。
取り上げられている作品そのものの魅力と、台の魅力を
重ね合わせてナルホドと思わせなくてはならない。
そこらへんに力点を置いて書いて7時半くらいにアップ。
すぐ担当Sくんから電話で、その力点かけた部分を褒めて
くれていたので嬉しくなる。

総字数はそれほどでもないが、三本立て続けはやはり
体力というか精神力消耗。
さいとうさんからデートのお誘いあるも、残念ながらもう
体力ゲージゼロ。

気分を落ち着けるために料理。
銀鱈のバタ煮ライスと、八杯豆腐。
八杯豆腐には溶き辛子を添える。
いつぞや、金沢在住・出身のマイミクさんたちのところで、
「冷奴には辛子だろ!」
という話題で盛り上がっていた。
冷奴には私はおろしショウガ、百歩譲って練り梅とシソであるが
(ピータンとザーサイにごま油、とかになるともう違う料理だ)
これがこういう煮豆腐だと辛子なのである。
いただいた『一刀斎は背番号6』見ながら。

メールチェックしたら、返事がこないとイラついていた
某編集部から、とうの昔にオノの方に連絡していました、との
メールが。ありゃりゃ、イラついてソンした。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa