裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

22日

木曜日

ネオナチのネオナチはみなネオナチだ

右を向いてもネオナチだ、左を向いてもネオナチだ(極右恐怖症)

※『社会派くん』あとがき 『ぶらりオタク旅』原稿

朝6時半に目が覚めて、もう眠くない状態。
実質睡眠時間3時間だが快眠の満足感あり。
不思議なもの。

ベッドの中で新潮選書『江戸の媚薬術』(渡辺信一郎)、
文春文庫『にっぽん心中考』(佐藤清彦)、どちらも必要あって
交互に読むが、渡辺氏は高校の校長先生、佐藤氏は読売新聞記者
が前職、そのせいか文章技術に格段の差があり、内容的にはともかく
読みやすさ、読んでの頭に入りやすさは佐藤氏の方が圧勝。

寒さいっそう厳しくなり、朝湯好きにはたまらぬが、
今朝の風呂は昨日の湯の沸かし直しで、湯に使ったときの
ピリピリ感がなく、神経賦活という点では物足りなし。
サラ湯との差、歴然。逆に言うと、老人や病人にはこういう“練れた”
湯がいい、という理屈に納得する。こうも違うとは。

9時05分朝食、カキ、リンゴ、モンキーバナナ。
親戚(父の従姉妹)の娘さんが28歳で鉄道自殺したとのこと。
うちの一族って案外自殺者が多いのである。
ことに長男にそれが多く、以前まじめな顔で親に
「お前も長男なんだから、注意しなさい」
と言われた経験がある。

自室に戻って日記つけ、連絡等いくつか。
正午から社会派くん単行本あとがきを書く、2時半まで
かかって6枚。途中で昼食、味噌をまぶした握り飯、中くらいの二ヶ。
卵焼き二片、奈良漬け二切れ。

3時2分のバスで渋谷。待っている間、バス停近くの琴三味線屋で
琴を製作しているところを見る。いま、琴をやっている人口って
どれくらいなんだろう。意外ではあるがK子が昔、琴をやっていて
嫁入り道具で琴を持ってきたのであった。

渋谷でオノとスケジュール確認、もうイヤという感じ。
仕事場『ぶらりオタク旅』原稿。
総字数で400字詰め14枚半、今日書いたのは10枚。
書き上げてあやさんにメール。
書いているうち、その内容に関係のあるさるビデオ、かなり
カルトなものだが、DVDになっているのをネットで検索して知る。
しかも制作会社のサイトオンリーでの発売である。
ビデオは持っているが、好奇心もあり、DVDを注文してしまった。

あとの原稿は家でやることにして、先に事務所を辞去。
久しぶりに東急本店に寄って買い物をする。
買い物ったって夜食の材料だが。
ウチワエビが値引きされていたので一尾買う。
それから渋谷駅まで歩いて、バスで帰宅。

白夜原稿、途中まで。
10時近くになり、さすがに寝不足が急にたたってきて、
原稿の質に保証が出来なくなるので擱筆。
夏コミ用の原稿のネタを読む。
読みながら夕食。
またまたクジラでとったダシで、豆腐と油揚を煮る。
それと、ウチワエビは網焼き(写真)。
焼けたものを半分に包丁で断ち割り、中のコライユ(ミソ)
の甘味と、身のぷりぷり感を味わう。伊勢エビの半分の身量だが、
これで一尾500円だから、安いものだろう。
クジラダシの油揚煮、滋味あって、これを食ってれば
冬の寒さも乗り切れる、という感じ。

ホッピー2本、つまり四ハイ。
かなりの量の焼酎を消費したはず。
煮物の残った汁は明日か明後日、大根でも煮ようと思い冷蔵庫へ。
マンションじゅうがちょっとクジラ臭くなってきた。
残りのカワ(堅いのと柔らかいの)を薄切りにしてラップに包み、
冷凍しておく。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa