裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

25日

木曜日

反捕鯨・ボガート

ボギー! 俺もグリンピースだ

※『ポケット』打ち合わせ 文サバ講義

朝、7時半起床、入浴等済ませて9時朝食。スープ、ハッサク、イチゴ。手づかみで食っていたら
「フォークを使いなさい」
と注意されるが、果物は手で食べたい。

朝、『創』オタク清談ゲラチェック。何だか今回は『社会派くん』みたいになった。今回のテーマは一冊、本にするつもり。

河崎実監督から電話、某俳優さんの所属事務所の件、それから2月24日(土)のロフトプラスワンでのトンデモホラー上映会(昼)の件。2月は9日(金)が『昭和40年を語る会』のプレイベント、24日のこれ、そして28日(水)がオタク大賞と、3回もロフトに出演。

『トンデモホラー』、もう予算上乗せして続編を、という依頼があったそうだ。うらやましいというか、河崎監督、有卦に入っているなあと思う。村瀬継蔵氏からもお電話、以前の対談(『ガメラ創世記』のとき)二人で並んで撮った写真をサイトで使わせてもらいたいとのこと。もちろん快諾。むしろ名誉である。

昼はキャベツ焼きそば。麺の半分がキャベツ。しかしうまい。2時、家を出て事務所。正月に整理整頓した執筆室、まだとっ散らかずに、
整頓されたまま。このままいつまで行けるか。

3時、時間割にて『ポケット』打ち合わせ。メニューにフルーツヨーグルトがあったので初めて頼んでみる。明日のゲストは中野監督、何も準備などせずともよさそうなものだが、しかし出演数一番を誇る人だけに、さてどう切り込んでいくか。今回の打ち合わせも、雑談しきりに出た末に、“コレコレ”というテーマが出て、じゃ、それでいきましょう、となる。打ち合わせ時点で笑いもとれ、これは本放送が楽しみ。

一旦事務所に帰ってバーバラとちょっと打ち合わせ、それから急いで『文サバ』準備。6時、『ネクサス』へ。さすが、ロフトでイベントをやった後だけに新受講者多く、ほぼ満席の状況。新受講者の中にニフティの裏モノ会議室時代の常連の“花とみつばち(花みつ)”氏がいた。変わらないようである。他になかちんさん、HAL.Tさん夫妻も。

今日のテーマは“人を集める”であるが、その前に、新受講者が多いということで、これからのライターの大変さ、不況が業界ばかりでなく読者も変えていった、という話をする。こないだのロフトで流れていた講義のあまりのダメさに今日は少し気を入れて話す。笑いもしっかりとった。花みつ氏がふらつきを催したとみえて、派手にひっくり返っていた。変わらない、

終って、打ち合わせ兼ねてのメシであるが、オノが
「羊のしゃぶしゃぶが食べたい」
という(行きの道で小肥羊について話したのが頭の隅にあったらしい)じゃ、みんな中央線だし中野の金竜門いくか、と三人でタクシー乗り合い。このあいだ(Nくんや岡田さんとの会)のときは見失った
店であったが、今日は見つけられて、入る。

シャオヤンロウ、今日はある。やっとこないだのアニドウ上映会の際のカタキウチが出来た。他にピータン豆腐、イカボウル、腸詰めなど。バーバラ、ここの味を絶賛、ピータン豆腐をおかわりする。“この店のこの品はおいしいからもう一皿たのもう”という人と“この店のこの品はおいしいから別のものもおいしいのではないか。何か別のものもたのもう”という人に世の中は別れるとすると、オノは後者、バーバラは前者であるらしい。何となく納得できておもしろい。

シャオヤンロウはダシが絶品。白菜などに、しっかり羊の味が染み込んでうまい。最中に電話、マドから。いま、あぁルナの新年会にいるのだという。オノ、“あっ、忘れてた!”と。しかも渋谷で行われており、ネクサスの講義の後、駆けつければ顔くらい出せたのだが、“羊のしゃぶしゃぶ”が話題に上ったとたん、すっかり他のものはケシとんでしまったらしい。

今からまた渋谷にとってかえすわけにもいかず、マドを逆に呼ぶ。鍋の後のラーメンはたいらげてしまったが、まだ残った汁にご飯と卵を入れて雑炊を食べるまでには間に合った。

マドが当然のことながら飲み足りなさそうなので、『いろりan』に行き、ギネス。フィッシュアンドチップスに、モルトでなくサラダビネガーをかけて食べるやり方を勧める。あぁルナの『アストロ劇団』のフライヤーの話。開田さんの絵が凄まじい力作であることにマド、大感激。私はキャストに大友恵理さんはじめ、『まめや別館』の人たちが出ているのを喜ぶ。共演が楽しみ。

今日は飲んだというより食った。食いながら話も多岐、多々。11時のかんばんまでねばって帰る。少子化時代のマンガの行く末など思いつくままメモ。おもちゃ業界、お菓子業界は少子化をあまり深刻に受け止めていないそうである。おもちゃやお菓子というのは子供でなく周囲の大人が買い与えるものであり、子供が減っても、相対的に一人の子を取り巻く大人の数が増えていけば、そう影響はないそうだ。マンガはどうか?

Copyright 2006 Shunichi Karasawa