裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

13日

金曜日

思いにふける京子の頃

京都にいたときは京子って名乗ってたわねえ。朝7時起床。

外は雪がいまにも降り出しそうなどんよりの寒空。入浴して日記、気圧乱調でいま起きたばかりだというのに眠い。廃人なみである。

9時朝食、ミカンとバナナ、カボチャのスープ。体重、正月で4キロ近く増えたがやっと2キロ減らした。FRIDAY原稿、ネタ出しとコラムいっぺんに。今日は家で一日原稿、7時ラジオと、それだけにする。不調のときは不調でよろしいと思うことにする。

1時に弁当(ノリにカツブシ、卵焼きだけというシンプルさが素晴らしい。飯がちょっと固かったのも昔の弁当を思い出していい)使う。早川いくを『またまたへんないきもの』(バジリコ)などを読むうちにグーと寝てしまう。

寝は足りているし体力もそう消費していないのに寝てしまうのはやはり気圧か。ビデオで圓生の『品川心中』を見る。

落語をビデオで見るというのはやはり変な感じ。結局雪にはならず、夕方5時45分。着替えて外出、赤坂TBSへ。

ちょっと早く着きすぎた。Sくんの買ってきてくれた鯛焼きで腹ごなししつつブログを見る。さすが内田春菊というかさすが鍋というか書き込み活発。やがて来たイニャハラさん、先週のブログ書き込みは凄かった、と感想。

さて、六花、おぐり来て、麻耶が来て(鯛焼きを見て“思いが通じた! 昨日から「あんこが食べたい!」とずっと思っていたの!”と)。春菊いよいよスタジオ入り。
ちょっと疲れているかな、といった感じ。相変わらず忙しいようだ。おみやげにフランスで貰ったという『oscillococcinum』というホメオパシーの薬を貰う。
http://plaza.rakuten.co.jp/chakra1110/13002
「なんかアヒルの肝臓と心臓が原料だって言うんだけど」
というのでホメオパシーのことをちょっと説明したら、初めてそのアヤシゲさを知ったらしく
「ナニそれ〜!?」
と驚愕の表情で言っていた。今日はスタジオに入ったとたんにハイテンションになり(あんこで血糖値が上がったか?)雑学とか出る出る。

小林麻耶が感嘆していたが、これは尊敬の感嘆ではなく“奇妙ないきものを見た”感嘆であろう。そのうち早川いくをの本に出るかもしれない。放送内容については、いつもの金曜ブジオとは思えないほどに“オトナ”の内容であった。ウソではない。
初めてこの番組を聞いたというリスナーから
「この番組を始めて聞きましたが、いい番組ですね〜落ち着いた感じの番組でリラックスできます」
という、大変にありがたい、しかし大きな勘違いの書き込みがブログにあったほどである。

麻耶、Iディレクターと「(プロデューサーの)I垣さん、これきっと喜ぶね」「こういうの好きですからね」と話していたら、I垣Pがやってきて「今日のはよかった! この内容ならどの時間に持っていっても放送できる!」
と大ホメ、Iくんと目を見合わせてシテヤッタリとほくそ笑んだことであった。

おぐりゆかの鍋コーナーも、今日は絶対に美味確定のしょっつるなので安定。笑いもとり、バラエティーもあり、結構々々。一番これまでで破綻のない、安定した放送だったのではあるまいか。

それだけに、やや“フツーになってしまったかも”と放送後に感想を漏らしたらイニャハラくんからそりゃゼイタクですよセンセイ、というようなこと言われた。
バーバラ・アスカはあこがれの春菊に会えたというので過呼吸気味。

しかし放送後、ちゃっかりお仕事まで依頼してしまっていたのはさすがというか何というか。子供を持つ親同士ということで意気投合したらしい。おそるべし母親。打ち上げのとき話が出たが某大学の付属の小・中学がいま、業界人の子供たち御用達になっていて、父兄会で春菊と松雪泰子と小山田圭吾が一緒になって小山田が運動会のパパさん競争で走ったりするらしい。凄まじい。その打ち上げは以前行ったジャズバー風西洋居酒屋というかなんというか。

おぐりも今週からはネットテレビの放送日が変わったので参加可能に。10名の大人数になったが例のチリのカベルネ・ソービニヨン飲みながらワイワイと。

終電組が帰ったあとも、I井、イニャハラ、春菊とその事務所の女性(以前は山田五郎さんの事務所にいたとか)と私の5人で1時くらいまで何やかにや雑談。

春菊の顔、最初スタジオに入ったときとは比べ物にならないくらい、最後には美人になっていた。別人のごとくである。

ふむ、リラックスしたからか?春菊送ってからタクシーで帰宅。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa