裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

9日

月曜日

カトリックはゲイを認めろ、法王ー!

レイザーラモンHG、バチカンにて抗議。朝5時半、目が覚めてしまう。

夢を見ていたのだが、それがイケメン声優の2時間スペシャル番組に私もワンコーナーゲスト出演するので、番組アタマからずっとスタジオの袖で(面白くもない)その番組収録を見ている、というもので、実際の時間はともかく、夢の中では本当に二時間延々、という感じでその時間がもうどうしようもなく長く感じられ、目が覚めた時点でクタクタだった。

もう一度寝て、8時起床、入浴して9時、朝食。ミカンとリンゴ、青汁、ポタージュカップ一杯。正月太りを今日から解消せねば。江守徹を笑えなくなる。

仙台の赤ちゃん連れ去り事件、犯人の妻(共犯)のカルメンシータという名前がカッコいい。“スペルマン”にしろ“柊羽”にしろ、何か特殊なネーミングにあふれた事件であった。

自室で原稿、まずアサ芸7枚。またいつもの通りの日常。〆切、また〆切、その合間にテレビとかラジオとか講演とか。2時間半で書き上げてメール、書きながら弁当(塩サバと梅干し)使う。

すぐそのまま、次の原稿、週プレ『名もニュー』5枚。こっちは1時間半でアゲ。予定通り。

急いで支度して2時、自宅を出る。母が“渋谷だったら一緒に連れてって”と声をかけてくるが、今日はこれから対談で吉祥寺なのである。バスで中野まで行き、中央線で吉祥寺。

バーバラ・アスカから指示のあった立ち飲み処『笑門』に行く。まだ誰も来ていなかったが、向こうに話は通っていた模様。開店は5時からだが、その前を(バーバラの顔で)使わせてもらう。

店内、立ち飲みのカウンターと酒、肴類が並んでいるのは当然だが、壁という壁を食玩がきちんと手製のケースに収められて並んでいるのが壮観。マスターがこういうもの大好きな方だそうだ。昔はこういう店には大抵ジャズのレコードジャケットが飾られていた。

時代は変わる。面白い。『UA! ライブラリー』が置かれていたのに仰天したが、これは笹木桃の絵の展示をこの店でやった縁らしい。まもなくバーバラと大内さん来て、対談と写真撮影の準備。客がサインを寄せ書きする壁にサインを加える。すがやみつるさん、横山えいじさんなどの名前あり。おぐりも来て、酒とおつまみの並びに感動の模様。心底の酒好きだな、これは。

対談、(この本における)ソウルフードとは何ぞや?の定義中心に。本来はアメリカ南部の黒人が、白人の食べないナマズやオポッサム、オクラなどという食材を使って作っていた料理のことをさすが、『ブジオ!』のあのコーナーでは現代日本人のソウルフード、すなわち昭和の味、B級フードを中心に決して高級ではないが忘れられない、“自分たちを作ってきた”食べ物をさす。

魚肉ソーセージ、サバ缶、ちくわぶ、クジラ大和煮などが並ぶところを眺めつつ、おぐりと対談。おぐりのしゃべりに店の人が笑っていた。これは対談、成功だなと思う。

終わったあともしばらくそこでダベり。バーバラは内田春菊の大ファンなので(何かわかるな)、次のブジオに連れていくことにする。御主人推奨の梅酒や、おぐりはギネスを飲んで、さらにチリサーディンの缶をおみやげにしていた。

ここでバーバラから対談を録音したICレコーダーを「店に置き忘れると困るので」一時、自分の胸ポケットにあずかる。ポケットのある服を着ていたのが私だけだったからだが、預かった時点で“忘れてこのまま帰ってしまいそうだな”と不安があったが、やはり見事に忘れた。

京王線でおぐりと新宿へ。ブジオの話とか、いろいろ。プロデューサーとディレクターの違いについて。やはり現場ではディレクターの方が偉く思えてしまうらしい。まあ、この本もバーバラがディレクターだが、私が総合プロデューサーであること、おぐりはどこまでわかっているか?

それとは別の某件の認識で、ちょっとウン? と思えることあり、それが最後まで胸にひっかかる。ともかくも5分遅れで渋谷着、急いで『時間割』へ。

今年の初『時間割』。S石くん、ねがっちと『名もニュー』対談。対談そのものはネタのククリにインパクトあるものがあったので30分かからないくらいで終了。これから原稿書くというおぐりと別れて仕事場へ。母がちょうど来ていたので夕食を頼む。

連絡事項いくつか。7時、タントンへ。首、肩、手足をもみほぐしてもらう。

8時半、家に帰ってメール、某件につき情報を集める。やはりこちらの情報が正確。
9時、夕食。マグロの手巻き寿司と、メガフォース隊長さんからいただいた焼き鳥。誘拐事件の詳報をニュース解説番組ザッピングして見る。10時、自室で集まった情報をもとにメール書いて送る。いやな作業だ。

12時過ぎ、ひどく疲れを覚えて、半身浴45分。温まっていやなことを無理矢理忘れて寝る。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa