裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

26日

木曜日

怪獣むひょー地帯

「怪獣みたいなボリュームのおっぱいの女の子がいっぱい!」
「むひょー」

※『an・an』インタビュー 試写スカされ テレ朝特番収録

本郷三丁目あたりに建っている、戦前のものかと
思われる木造洋館を事務所に借りる夢。
レトロぽいところを借りたいと思っていたが、
こりゃいくらなんでもレトロすぎるなと
思って内部をのぞき込んでいるうち、
大家(その洋館の左半分に住んでいて、右半分を
貸し出している)に中に招き入れられる。
よくしゃべるおばちゃんで、90いくつになる母親を
かしらに6人の女家族らしい。
私は何故かそのとき半ズボン姿だったので、
あがるのが何か恥ずかしい。
……7月から事務所引越が本格化するので、
この新事務所探しの夢、シリーズ化するかも。

朝8時半起床、何故か起きたくなく、もっと寝ていたいよー
と一人布団の中で愚図る。窓外は雨。このせいか。
9時朝食、バナナのよく熟れて酸味が出たやつと小メロン。
バナナって食い物、昔からあまり好きではなかったのだが、
いい具合に酸味が出たやつは本当においしい。
麻衣夢ちゃんがいま沖縄ツアー中だが、昨日メールで
「島バナナは是非、体験してくるように」
と言っておいた。これは野生種に近いのだろう、
実にいい酸味がある。

午前中はスケジュール関係、あちこちにメールして
都合つけることで(カッコよく言うとリスケジューリング)
過ぎる。本日も雑誌インタビュー、映画試写(ムック本用)、
そしてテレビ収録とかなりハード。

11時15分、家を出て、タクシーで新宿、山手線で五反田。
時間ピッタリに五反田駅前の喫茶『集』で、“an・an”の記者さんと
ライターさん。先日の星占い雑学に続いて、今回は血液型雑学の
インタビュー。ただし、血液型そのものではなく、血にまつわる
雑学を紹介してくださいというもの。むしろありがたく、
聖なる血という概念、吸血鬼伝説、なぜ日本人は血を汚れとして
扱うか、また血を使った料理の数々などを紹介。
自分でも面白く話せた。

なぜ五反田でインタビューかと言うと、このあとイマジカで
某映画の試写があるから。終わって同じビルにあるKFC(ケンタ
と言わないと感じが出ない)で急いで軽食とり、
雨の中イマジカ映像センターに向かう。

たどりついて、さて、と三階第一スタジオまで。
ところが行って見るとガランとしていて無人状態。
間違えたかと思って、他の人がどんどん集まっている第二試写室の
方に行ったが、それは別の発表会だった。
受付のお姉ちゃんに訊いてみたが
「さあ、本日は試写の予定はありませんが」
のツレナい返事。

あわててオノに電話し、原稿依頼のあったK社編集部に
問い合わせてもらったら、業界大手の某制作会社が間際で
試写会場を自社のスタジオに変更し、しかもそれをK社に
知らせてなかったとのこと。
向う(K社)は大慌て、平謝りだったという。

雨にかなり濡れてバテてもいたので、一旦帰宅することにし、
タクシーで新中野まで。ちょっと金額行ったが、電車に乗る
気力が失せた。

自宅で休み、原稿メモ書きなどして、
5時半、再度家を出て渋谷へ。まだ雨降っているのでタクシー
使う。事務所でオノと打ち合わせして、それからテレ朝6時半入り、
と思っていたら、オノから緊急連絡、6時半というのは入りではなく
回しの時刻であったという。
あせって、事務所寄りは中止し、NHK前でオノの乗ったタクシー
待って、大急ぎでテレ朝まで。
こっちは確かに入りと聞いたというし、向うは入りはその1時間前と
言っている、と主張しているらしい。電話ですませた話なので、
ラチあかず。今日はしかし、掛け違いの多い日である。
「電話で話してもその後で必ず確認メール送ってくれと言って
おいた方がいいぞ」
と指示。

なんとか半には局入りできて、大慌てで着替えと打ち合わせ。
メイクして、弁当を三分の一だけ腹に入れ(空腹のまま
しゃべると口臭がする危険性があるのである)、ドタバタしながら
スタジオ入り。

『業界新聞バラエティ 噂にならないトップニュース』
という特番。要するに、普段われわれが目にすることのない
業界新聞を集め、その中にトップで扱われている記事を
取材しようという番組。吉本興業制作なので、
司会が極楽とんぼの加藤浩次、コメンテーターがココリコの田中、
それに里田まい、インタビュアーが森三中、麒麟とちょっと豪華。
アナウンサーは松尾由美子、記事読み上げが高井正憲。
最初は誰もこの番組の趣旨をよくわかってないようで、大丈夫かな
という感じ(私含め)だったが、後半になるにつれ、面白い
記事や取材ビデオがあって、みんなノってきた。
かなりいい番組になりそうな予感、である。

ココリコ田中と雑談。
田中のしゃくれ顔や、手の通常より長いこと、
額に異様に毛の多いこと、しかもそれが遺伝じゃないことなどで、
ちょっと理由を推理して話してきかせたら、
加藤や里田まいも参加してきて大盛り上がりになった。
吉本ってところも体育会系で、後輩の田中を加藤がいじるいじる。
で、田中はいや、そんなことないですから、と否定しながらも
いじられるがままになっている。
ココリコが売れたのは加藤のアドバイスのおかげ、という
話もあるので、逆らえないのだろう。

面白い番組とは思うし、私もところを得たポジションで
いい使われ方をしてくれているとは思うが、何にせよ回しが長い。
6時50分収録開始で、終了が11時15分。
全員、かなりバテる。
後半はかなりサクサク進むが、そのかわり、仕込んだネタが
半分も話せなかった。
7月13日(日)午後3時半〜オンエア。

タクシーよんでくれて、かなりバテて中野まで。
うどん真希で食事。
今後の仕事の話などいろいろ。
今月末から来月頭のスケジュールつまり具合は異常。
その中をかいくぐっての原稿書き、命がけっぽい。
その他、人物月旦いろいろしながらイワシ刺身、豚とろガーリック、
イカ一夜干しなど。〆は鴨なんうどん。
かなり飲んで食ってもここは安いからよし。
帰宅、2時。
メールのみチェックするが、リスケジューリング、
ほぼうまくいったようなので万歳して寝る。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa