裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

2日

水曜日

真言さん、いらっしゃ〜い!

弘法さま、ハワイ行き獲得!

※トンデモ本大賞台本アゲ トンデモ本大賞打ち合せ

朝7時半起床。入浴、髭剃。寝汗を流し落とす快感のためだけでも、朝風呂の習慣は変えられない。

9時朝食。コーンスープ、青汁、スイカ。今日も談笑が『特ダネ!』でCMの裏側というネタでレポートしていた。ネタ自体は面白い(日本食研の宮殿工場は都築響一が喜んで取材しそうな場所である)
http://www.nihonshokken.co.jp/kokyudenkoujou/index.html
が、この番組、談笑の使い方にもう一工夫出来るんじゃないか、と見るたび思う。

朝、しつこいとは思うが某社にもう一度電話、某氏の所在確認と連絡を依頼。半ばあきらめていたが、11時過ぎに電話あり、連休明けに社内でこの件について対策会議をもってくれることになったという。まずは一歩、打開に近づいたかと思うが、まだ安心できず。

メールで、いろいろと、いろいろな人の情報を聞く。いろいろ複雑なこともある模様。世の中、なかなかスムーズにめでたしとはいかないな。

昼は母の室でピリ辛の野菜パスタ。『ピンポン!』で宮崎哲弥氏が出ていたが宮崎氏、講談社の女性ファッション誌『Style』の書評欄で『三丁目の猟奇』を取り上げて絶賛してくれている。女性誌の書評を宮崎氏が担当していることに驚き、さらにファッション誌で『三丁目の猟奇』を勧めているところに二重の驚き。

雑用ごちゃごちゃしているうちにもう三時。事務所へ出る。学研Nくんから電話、打ち合せ日取りの件。『トンデモ本大賞2007』の台本、書き進める。根本的な部分でのカン違い発見、頭から書き直しなどあって進まず。構成自体は面白い。頭いたいのは、確実にウケてファンも多いメンバーを、どこにどう配分して出演してもらうか。

7時過ぎ、やっと完成して、秋葉原へ。途中からタクシーにするが、運転手が吉本新喜劇の桑原和男そっくりの顔をした頼りない人で、カーナビを参照していたのに道を全く取り違えてしまい、結局30分遅れ。秋葉原駅『北海道』。メンバー十数人。さっそく台本第一稿を音読(コピーとる暇がなかった)、改訂案を聞く。大筋のところで異議なし。出演メンバーなど、意見あり。取り入れる。ひえださんと声ちゃんに衣装の説明など。声ちゃん、最近女っぽくなって奇麗になったなあ、と思う。以前はちょいキッチュだったが。今回の司会は鯉朝さん、ひえださん、声ちゃんのトリオ。何に扮するかはお楽しみ。しかし、天下のイイノホールでコスプレとはいい度胸の会だ、うちも。

それから、スタッフ間のやりとり。決定と連絡の義務、イベント拡大についての賛否、いろいろ感情的な部分もあり、実務としてイベントを(それもこれだけ大きくなったイベントを)支える難しさを実感。まあ、と学会の自主イベントになったあたりから実質、トンデモ本大賞のイベントとしての完成度は素人離れしたものになっていった。これ以上のものにするのは、プロを入れねば無理なのかもしれない。奥の手は誰かイベント会社をやっている人でトンデモ本が好きな人を見つけ出して会員にしてしまうことだが。

しかし、さまざまな問題点が提起されてそれに対し解決法(ベストでなくともベターな方向で)が呈示され、それを誰が担当するか、がスムーズに決定され、という流れを見ていると、やはりこの会は凄いと思う。他の会のように、主要メンバーがみな自由業、ということがないからだろう。自由業というのは基本的にアイデアは出せるがそのアイデアの具体化に関しては幼児のような場合が多い。

会終って出て、飲み足りない(と、いうかビールを三杯飲んだ他はほとんどものを口にしなかった)ので、しら〜さん、植木さん誘って、新宿まで。上海小吃。お母さんが私の顔を見て
「アラー、イッツモてれび見テルヨー」
と大喜びしてくれた。私のよくいく店の人はみんなTBSファンかねえ。植木さんによると、後から入ってきた人もそれで気がついて、私の方をチラチラ、ずっと見ていたとか。収入はセレブでもなんでもないのに、認知度だけセレブ並になっても何の得もない。

青蟹(ワタリガニ)の辛味炒め、干し豆腐、それから蜂の子唐揚げ(好物である)、揚げパンなど。サービスでソラマメとジャガイモのペーストを太極図の形に浅鍋型容器に盛ったものが出る。ソラマメの方は甘く、ジャガイモの方は塩味。完全なペースト状の食い物で、何だか『2001年宇宙の旅』の、ディスカバリー号の宇宙食を思い出す。

紹興酒二本ばかり、それと五粮液ちょっと。ここのお母さんの声はそう思って聞くと萌え声なのだな。しら〜さんから某件の裏話を聞いて驚く。世の中はホントに狭い。今後のイベント系のことも。やや、意見の対立もあり。2時過ぎ、いい加減酔っぱらって、三人でタクシー乗りあい、私がまず一番に落としてもらう。メール、いろいろ悩ましいものあり。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa