裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

8日

火曜日

FM裸女放送

FM東京をキーステーションに今夜も全裸で放送しております。

夜中に咳が止まらなくなり、これは横になりすぎて鬱血しているせいか、としばらくパソの前で日記つけなどしていたら治る。しかしそんなことで睡眠時間削られ、朝9時起床。久しぶりの寝坊である。朝食30分ズラしてもらい入浴、洗顔。ノドは相変わらず腫れており、頭はボーッとし、関節は痛む。この状況で診断すれば余命あと半年というところ。

9時半朝食。特ダネで談笑のカナダ取材を見る。談笑のレポートとしてはさわやかすぎの印象。インタビューしたノーマンというハンターは本当にいい男だった。しわの一本々々が絵になる。エコロジーの連中が毛皮を売れなくしてしまったために、最も自然の中に生きている彼らが暮らしていけなくなり、工場で働いている、という皮肉が効いている。朝食、モモとスイカ、青豆スープ。

今日は3時からの打ち合わせ(それも身内の)しか予定入れず
ダラダラして体力の確保に努める。
CDでBARNES&BARNESの『yeah』聞く。
http://1800coolcds.stores.yahoo.net/81606-2.html
“THE PUBLIC TOILET”“HOMOPHOBIC DREAM #22”とかのキチガイぶりが笑える。“PIZZA FACE”の主旋律は絶対に伊福部昭のゴジラからとったものであろう。

ちなみにユニット名はBARNES&BARNESで、アート・バーンズとアーティ・バーンズとそれぞれ名乗っているがコンビのどちらも本名はバーンズではない。ビル・マミーとロバート・ハイマーのコンビで、ビル・マミーはテレビSFドラマ『宇宙家族ロビンソン』のウィル少年を演じていた、“あの”ビル・マミーである。子役時代から才気煥発を絵に描いたような人物らしく、渙発すぎて人生を踏み外しているような。音楽活動の他、SFテレビドラマ『バビロン5』に出演したり、『ロード・オブ・ザ・リング』のファン活動をしたり、ピーター・ディヴィッドとの合作で短篇ミステリ『黒い五十九年型』なんていうのを書き、扶桑社のアンソロジーの一篇として翻訳もされている。それを演奏するミュージシャンをスターにする、魔力を持ったギターの話(ありがちだけど)であった。

http://www.youtube.com/watch?v=LzpN9ce_qF0&mode=related&search=
↑“PIZZA FACE”をはじめとする代表曲はここで聞ける。“FISH HEAD”は、『シンプソンズ』の中でホーマーが歌ったことがあるんだとかで、マミーはそれが誇りだとか。

昼は家で弁当使う。お菜は豚肉とピーマンの炒め物、タラコ。なんだかんだ雑用しているうちに3時になり、あわてて渋谷へ。もっとも今日は内部スタッフ打ち合わせだから遅れてもかまわないわけだが。

事務所、恵贈本だとか送られてきた資料だとか、いろんなものでゴッタ返し。アマゾンで買った本が山ほど。ワンクリック病か。しかし、このところ古書市にも行けていないしなあ。

バーバラと9月からの“文サバ(文筆業界サバイバル)塾”のレジュメを予告用に作る作業。バーバラ、出版業界の名物男である某氏から“何かいい金もうけ話はありませんか”と電話がかかってきたという。今日びの出版界にそんな簡単な金もうけ話があるものか、と憤慨しているのが面白い。それにしても某氏、変わらない。

6時まで雑用。それからタントンに出かけて、久しぶりに揉んでもらう。風邪と右往左往による凝りだろう、首筋のあたりの、さわるとビクンとするほどの凝り、すさまじい。
「応急処置という感じでほぐしてだけおきましたが、また近々にゆっくり揉みほぐさせてください」
と言われる。

施術最中に携帯に電話一本、〆切とうに過ぎて、落としたと思っていたところから。明日じゅうに出してくれとのこと。マダ生キテイタカと驚く。見捨てないでくれたのはありがたい。

終って、東急本店地下の紀ノ国屋で買い物。タクシーで帰宅、しばらく雑用、9時くらいに手早く簡単なものを作って夜食。豚バラと白菜の鍋風(腐乳ダレで)、油揚炒め、ハム切り落とし。未見のDVDなどザッピングしながら。明日は一日、NHKの収録で拘束される。モバイルのパソコンを事務所に忘れてきてしまったな、と気づくが仕方ない。明日は一日非・通信環境である。外はすでに台風の直撃で雨、かなりしげし。明日、大丈夫だろうか(迎えの車が来る時間が雨を期して少し早まった)。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa