裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

29日

月曜日

仕事六つもやりゃ鬱になる、の記

朝6時半起床。服薬、麻黄附子細辛湯などのんでテンションをあげる。9時朝食、青汁、梨、スープ(きのうの枝豆の残りで作ったもの。“ずんだスープ”という感じ)。
『ひよこのパジャマ』チケット申込みの対処。

11時、仕事場に。
アサ芸に取りかかり、12時までに完成させてメール。選挙ネタ、真っ向から取り扱うのもナンだしあMり斜に構えて関係ないネタを取り扱うのも気障だし、考えて泡沫候補ネタに。

次がFRIDAYコラム。ネットでネタをさがすがなかなかピッタリしたものナシ。短いものだがまとめるのに苦労。
弁当、茶漬けで。

2時、電話で『季刊・札幌人』インタビューを受ける。札幌時代の古書店めぐりの話など。ヨコジュン先生の影響の話もする。古書に限らず、資料集めや調査の“過程”の楽しさというものを教えられたのが、私のもの書きとしてのスタンスに大きく関わっている。

3時、時間割にて週プレ対談。おぐり、ねがっち、Sくん。メキシコばなしでかなり盛り上がり、最近はスタッフとの連係にも慣れておぐりの反応も大変結構。
対応しているときの表情を写真で出したいくらい。この子の魅力はとにかく“目の表情の変化”にある。ジオサイトの下見のときに、壁に貼ってあった技術長のインタビューをなにげなく読みはじめ、その内容に“うわあ”と目が輝きだしたときの変化は、脇で見ていた六花マネと、
「そのまま記録しておきたいね」
と話したほどだった。

で、読み終えて振り返ったらその当の技術長さんがいてエエッ、という驚愕の顔になるというオチがついたのがまた。ねがっちと“なぜメキシコか?”というククリの理由づけを考えようと話す。

Sくんに、今後の連載の形式の改良案も出しておく。二人に『唐沢先生の雑学授業』進呈、著者インタビューなどで宣伝してもらえるように頼んでおく。おぐり、Sくんに「インタビューの写真、グァムで撮影、でもOKです」
と。呵々。

一時間カッキリ対談、終えて入れ代わりで社会派くん対談二時間。選挙ネタ、窒息殺人鬼ネタ。途中で幻冬舎NくんとY・Tさん来てアスペクトK田くんと名刺交換。
『社会派くんがゆく!』幻冬舎文庫入りの件打ち合わせ。今年前半はあまり本が出せなかったが終盤から来年にかけラッシュとなりそう。

対談・打ち合わせ終わり、仕事場に帰って名もニュー原稿、急いで仕上げる。明日入稿なのである。イラストのしなっちには迷惑をかけてしまうなあ。9時20分、完成させてメール。いくつかの編集部とメールやりとり。

10時、参宮橋『道楽』でミソノリラーメンとチャーシュー皿でビール。体調極めて不調でなんとか腹におさめるので精一杯。

帰宅して、ビデオ、DVD類チェックしながら水割り缶。疲れと、とにあれ仕事6本クリアしたという開放感が逆に空虚感に転じ、急速に鬱状態襲ってきて、全てを投げ出したくなる。恍惚と不安は常にコインの表裏。こういうときはまさに七転八倒という感じ。ただ、自分で先の落ち着き先がわかっている突発性鬱なのでそれほど心配はないが、今後何か、こういう状態になったときの対策も講じておかないとなあ。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa