リトラをいじめるな！（ジロー少年）。朝７時半起床、寝汗淋漓。体調未だ不全。花粉症は鼻炎薬により抑えられている。入浴、８時朝食。イチゴ数顆、バナナ一本。桂文朝死去。昔の“芸人”の色気を持った人で、古典をきちんと古典の面白さで演じられる貴重な存在だった。こういう中間実力者の層が落語界を支えていたのだが。

　まだ大学生の頃、お仕事の端っこで人となりを見る機会があった。控え室の雑談の中で談志・志ん朝の話になったが、
「マ、ああいう頭のいい人たちには高度な問題を扱っていただいて」
　と言って笑っていたのが印象的だった。案外、いくらあの二人が天才でも、芸人の 本道を行っているのは自分、という自負があったのかも知れない。

　天気はまずまずだが、体調はよくなし。体調不全とはいえ全ての〆切がもはや抜き差しならぬところに。午前中は自宅でＦＲＩＤＡＹ。と学会東京大会の宣伝もかねて ＵＦＯネタ。

　１１時半仕事場へ。先に弁当（ご飯に納豆、漬け物、アサリ汁）使い、その後アサヒ芸能原稿６枚バリバリと。最後のまとめでちょっと手間取る。このネタはふくらまして書きおろし本に使う予定のため。出し惜しみというわけではないが、表現を変える。そのために２時の打ち合わせ予定に間に合わなくなり、あと数行を残して出て、 時間割へ。

　ところがこちらが時間を間違えたか、待っても来ない。いったん仕事場に帰って、アサ芸、アゲて編集部と土田さんにメールしたところで電話、打ち合わせ相手から。どうも『時間割』と指定したら店がわからなくって、さまよっていたらしい。結果と してこちらはありがたかった。

　改めて（発見したというので）時間割。テレビ製作会社マイ・プラン。この会談は変なご縁でと学会の金子さんからマイ・プランのＭさんを紹介されたもの。金子さんとＭさんは合気道仲間という縁。Ｍさんとチーフ・プロデューサーのＫ城さん、私を使って企画を立てたいという。いろいろと自己紹介のつもりで話すが、話すウチに企画案が妙な具合に話だけどんどん進んでいく。アレと結びつけられる、コレとも、と いう感じ。二つか三つはすぐにでも、という話が出た。

　そして真打みたいに、今、こっちが進めていて、ちょっとあぐねている企画、いっそここの会社に任せてしまえば、という感じに（私的には）なる一件あり。要するにコッチが売り込んでいて、向こうの態度が煮え切らないでいるある件が、別口で向こうからＭ社に“こういうのが欲しい”と言ってきているということが判明したわけである。すぐにでも飛びつきたいところだが、それにはこっちで進めている口を一旦切らねば仁義が立たない。これが難しい。ああ、こっちの件が先に来ていれば！　と地団駄踏みたくなるがそううまくはいかない。調整が必要になるだろう。ともあれ、これはまた面白くなりそうだ。それほど具体的な話が出るとは予想していなかった打ち 合わせだけに、ちょっとテンション高くなった。

　買い物しに歩き、駅の前の売店で朝日新聞夕刊買う。『イチオシ』欄、おぐりゆかの紹介記事。カラーでどんと載っているのを見ると、なんだかえらい大物女優に見えて、いつも対談などでボケをかましているあの子と同一人物とは思えない。さすが、そこは朝日のブランド。ただ、いい写真ではあるのだがも少しカワイく撮れるはず、という思いと、記事の中のおぐりのボケの説明がイマイチ、という望蜀の思いもなきにしもあらず。あのライブでの神が降りてきているときのおぐりのボケは、いかな朝 日のエリート記者でも手こずっている。ちょっと笑った。

　なにはともあれ上機嫌で仕事場に戻り、その朝日新聞の読書欄、『ベストセラー快読』の原稿。文字数書いたメモなくして、担当のＫさんに携帯で電話して訊く。これはすぐ書き上げて、メール。『ＦＲＩＤＡＹ』ネタ、三本のうち一本、マニアックすぎるということで差し替え指示があった。これは逆にと学会員故に気がつかなかった もの。急いで代替ネタを探す。無事、見つかって送付。

　さらに『創』原稿、となって書き出すが、これは力業の原稿になり、ちょっと体力と時間の限界。明日回しにし（担当Ｋさんからは何度も電話入り、編集長からも“大丈夫？”と入るが）、帰宅。１０時、家で赤身肉のミニステーキ、ワカメ酢の物、鶏わさなどでホッピー。自室でミクシィ見ながら水割り缶。つい１２時過ぎまで飲んで しまう。早寝すればいいのに。