裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

12日

火曜日

事件記者ゲラチェック

 私の名はゲラチェック。ボスのビンセントにガミガミ言われながら、赤エンピツを武器に構成の渦へ飛び込んでいく(大塚周夫・声)。朝8時の食事のベルまで寝てい る。ゆうべの時間が時間である。仕方なし。

 朝食、バナナとリンゴとブロッコリのポタのみ無理矢理に腹に入れ、またベッドに伏せる。11時ころ起き出して入浴。まだ雨だし、今日は一日このまま寝ていたいと思うが小学館のゲラもどしがあることを思い出す。そこに加えて携帯に電話。HBC(北海道放送)ラジオから。こないだ札幌のアキバ化について道新にコメントを寄せたのだが、それを読んで、HBCラジオでもその問題を扱うので電話コメントをしてもらいたい、1時5分過ぎくらいに事務所に電話するから、とのこと。これやそれや でやはり今日も出社せねばならん。

 タクシーで渋谷。道が混んでいるのと、アサ芸買うのにちょっとコンビニに寄ったこともあり、時間が間に合うかちとドキドキしたがなんとかすべり込み。コメントは 道新にしゃべったことと同じような内容になってしまったが、まず喜ばれる。 昼食、黒豆納豆、アサリ汁、キムチでご飯おにぎり一ヶ分を。鶴岡から電話、いろいろイラつくことがある模様。状況が流れていれば、例え悪い方にであってもまだ対処のしようがあるが、待つだけというのは確かにイラつく。しかしまあ、待てる奴が 残るのも事実。

 仕事、小学館文庫解説ゲラチェック、FRIDAYゲラチェック、東京ウォーカーゲラチェック(目を通しただけ)、薔薇族ゲラチェック(目を通しただけ)。なにかゲラチェックだらけ。“ゲラチェック童子”というシャレを思いつく。“うろつき童子”のシャレだが、よく考えると全然シャレになってない。“ブラックジャックにゲ ラチェック”というのはどうか(どうかと言われても)。

 快楽亭から電話、例の件。あやさんにメール、例の件。山田誠二監督からメール、それとは別の例の件。梅田佳声先生宅に電話、上記の件ともひとつ別の件。別の件というのはと学会東京大会出演の件。ご本人不在で奥様が出られたが、逆にそれでスケジュールおさえのみはきちんと出来てひと安心。去年はご本人に“×月×日よろしく お願いします”と伝え
「ヘイヘイ、ようがすとも」
 との快諾いただき安心していたら見事にダブルブッキングでNGになり、ご子息から
「スケジュールの件は本人でなくわれわれに言って貰わないと」
 と叱られた。今年も本人にはお願いしたがまだご家族への確認がとれず、ヤキモキしていたのである。

 イマジカエンタテインメントから“例の”件の催促。催促されるのはありがたし。二見書房の例の件は今日、どうしてもテンション上げられず明日回し。6時半、新宿に出てサウナ&マッサージ。体重、順調に減少。マッサージ受けていたら休息室に、東京の人間が頭の中で想像する“がさつな関西人”というのを体現したような関西のオヤジ二人組が入ってきて、注意書きを無視して大声で携帯かけるわ、野球見てガハハハと笑うわ、係を傍若無人に使うわで、ここまで徹底するとむしろ面白いというく らいな感じ。ヤクザかと思ったがそうでもないらしい。帰宅、家メシ。ローストビーフ数切れ、モズク酢の物、けんちん汁の残り。ワサビ茶漬け小一杯。『Xファイル』見る。それから自室に帰り、買ったビデオ類をいくつか ザッピング。メールチェックなどもしながら水割り缶1.5本。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa