裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

6日

木曜日

恐るべき手抜きうどん

なに、薬味もないの?

※ラジオライフ原稿 札幌入り

朝9時半起き。
朝食はスイカ。
雨はそんなでもなし。
日記つけ、原稿書き出す。
ラジオライフ原稿、なんとしても出発までに書き上げねば。
資料類デスクの上に置いて、サテと腕を組む。
書く内容などは決まっている。
どう書き出すか、その書き出し(釘の最初の打ち込む角度)
如何で、筆が進むか滞るかが決まる。
朝は例によってトイレ頻繁。
そのたびに資料本を持って入り、パラパラ。
森川哲郎『日本死刑史』の中の一節に、いい文章があり、
これだと決めて、その引用から入る。
後は順調。

途中で母の作って朝、置いておいてくれたサンドイッチを
齧る(母は私より先に札幌である)。
しかし食欲あまりなし。純粋執筆モードになっているからだろう。
メール、ひさしぶりの子から。
思わず“よかったね!”と口に出る内容。
やっとあの男の呪縛から開放されたようだ。

1時15分、無事11枚半書き上げてメール。
大急ぎで準備して1時半、家を出る。
外は曇り。
タクシーで羽田まで。

空港で無事搭乗手続き済ませ、搭乗口近くでラーメン。
機内では読書ばかり。
無事、千歳空港に到着。
台風もそんなに影響ないな、とか思っていたがとんでもない、
私のあとすぐの便に乗る予定だった親戚はフライト中止で
東京に足止めをくらったそうである。
明日だと飛ばなかったかもしれない。
ラッキーだった。

市内に入り、ホテル『ロテル・ド・ロテル』に投宿。
入り口が目立たないので少し迷った。
うろうろしてたら、ファンらしい人に
「カラサワさんですか、本、読んでます!」
と声をかけられた。

なんとか見つけて投宿する。
円筒形の部分が外観から見えたが、そこの部分の部屋らしく、
壁が湾曲していて、外国の城にでも泊まったような感覚あり、
結構。ただ、今日びのホテルなのにパソコン対応はまるでダメで
室内LAN設備などもなし。これはいかん。

汗をかいたのでシャワー浴びて、少し休む。
7時15分、ホテルを出て、母と豪貴との会食の場所
『七番蔵』まで。
まあ、話をことさら面白くしなくていい家族の会話なので気が楽。
ただしこの店、あまり北海道の味というのは揃えておらず。
コマイも水たこも八角もホッケもなし(姫ホッケのみはあった)。
最近は札幌に“帰る”じゃなく“行く”になっているので、
もっと北海道北海道したものを食べたかった。
話は楽しく、10時くらいまで。
外は雨。タクシー乗りあってホテルで下ろしてもらう。
疲れですぐ寝る。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa