裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

24日

火曜日

段ボール・ベルモンド

『気狂いピエロ』は捏造だった!

※同人誌原稿 連絡いくつか

朝5時目が覚め、資料本、また批評用の本などを
ベッドで読む。なんでこんなに早く目が覚めたかと思ったら
外はこんな時間にもうピーカンの好天気。
気圧が自分を元気にするか。
寝室の窓を開け放して空気を入れ替えながら、二度寝して
8時起床、入浴。

9時朝食、バナナ、キウイ、巨峰。
洗濯物をいくつか母に頼む。
自分でやってもいいが(下着類はK子が全部洗う)、
干したりする時間がない。

自室に戻り原稿。目下の最至急の仕事は佳声先生自伝なのだが
ちょっと二日ほどお休みをいただくことにし、
夏コミ用同人誌『Bの墓碑銘(中)』にかかる。

YouTubeの資料が某所から届く。
YouTubeというのも、なんでもあるように
見えて、いろいろと、あるものとないものとがある。
http://www.youtube.com/watch?v=OtoZsGAPCjY
↑一部で有名な『ハシモトさん』のアニメ。かなりの本数が
あるものなのに、YouTubeに上がっているのは
これだけ。テリーテューンズというB級アニメ制作会社
の作品だが、あまりにオーソドックスな日本文化への
誤解が面白い。驚くべきことに、日本でも60年代から70年代
はじめ、このハシモトさんは吹き替えされて放映されて
いた。そのころからその誤解をゲラゲラ笑ってみていたが、
輸入した方はどう思って翻訳とかしていたのだろうか。

制作会社のテリーテューンズは1930年代に
中国蔑視アニメをいっぱいつくっている。
http://www.youtube.com/watch?v=0Eczf92kKB4&mode=related&search=
↑『チャプスイ』。例えばこういうの。もちろん現在では
消された歴史になっているが、ハシモトさんは
そういう意図で作ったのではない、と見えて、
http://www.sun-rp.com/property/paramaunt/terrytoons.html
↑ここなんか見ると、いまでもキャラクターとして版権が管理
されているようだ。どこかでマスコットとして使わないか?

同人誌原稿カリカリ。
大変だが、書いていて非常に楽しいし、勉強になる。
こういう原稿だけ書いて食べていけないものだろうかと
真剣に考える。
もっとも、本業にしたらすぐ飽きるかもしれない。
惚れて惚れて惚れ抜いた女を妻にした男に限ってすぐ浮気する
というような事例を、至近に書いた本の資料を読んでいて
やたら見て呆れたものだ。あれは、惚れて自分のものに
しようと努力している、その興奮時のアドレナリンに
中毒しているのだろう。

昼食は外で食べようと思い、出かける間際になって、
気が変わって冷やし中華を作って食べる。
事務所に出て、また同人誌原稿。
途中で、資料でレーザーディスクを見なければならなく
なり、ひさしぶりにデッキをテレビにつないで観賞。
その、画質のマイルドで落ち着くことに驚嘆。
DVDのはクリア過ぎて、エッジが立っていて
見ていて疲れるのだ。

オノから、今年後半の仕事のつまり具合が尋常で
ないことを指摘される。それも、書籍関係の仕事だけで、
これに別のものがどう加わってくるかしれない。
いろいろスケジュールを考えるが、しまいには
ナントカナルダローと思って考えるのをやめる。

そのつまった企画の件で仕事少し。
イラストの発注、しばらく連絡していなかった某さんへ。
引き受けてくれるかと実はちょっと半々くらいの可能性に
思っていたが、速攻で喜んでやりますとの返事。
もっとも打ち合せはかなり先。
あと、某件のプロデュース予定につきメール、
さらにK子にスケジュールについてメール。

8時過ぎまで同人誌原稿。帰宅してもまだ続けて、
10時過ぎまでかかってやっと一段落つくところまで。
気圧が高くてよかった、と思う。
それから、まだ原稿ちょこちょこ手直ししつつ、
蓮、里芋、はんぺんの煮物でホッピー。

1時過ぎ、某社O氏からメール。
少し大きい仕事と思って進めていた某件、残念ながら
予算が都合つかず、NGになったとのこと。
打ち合せのときのノリがよかっただけに、内容でなく
金のことでNGというのはいかにも残念無念。
ま、われわれの仕事というのは所詮センミツであり、
こういうことはありがちなのだけれども。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa