裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

29日

金曜日

円谷〜円谷〜風に吹かれて〜

特撮映画を作ってみ〜たい〜

アート系の写真家の撮った事件現場写真がてんで使えなくてクサる刑事になった夢。おまけにそのアート写真を撮影者が家に送りつけてきて、女名前なもので女房が浮気を疑う、というオマケつき。

朝8時起床。入浴、洗顔して待つうち、朝食ベル。今日は帰ってきていたか。青汁、ナシ、ブドー(アレクサンドリア)。日ハム一位で札幌は大騒ぎの由。おかげで私のこだわり人物伝は見られなかったとか。

日記つけ、原稿書き。必死でガリガリ。弁当(久しぶりに)自室で使いながら。お菜はシャケと卵焼きのみだがうまい。途中から筆が進み始め、ノってくる。しかし時間切れで事務所へ。
急いだのでタクシー乗ったら、
「失礼ですが『世界一受けたい授業』の先生ですよね?」
と言われる。以前もNHKから私を乗せたことがあるという。これはますます、酔ってタクシーの中で不埒な真似など出来ぬなあ(いや、決してそう不埒な真似をしているわけではないですが)。

3時、事務所にちょうどどどいつ文庫さん到着したところ。B級映画関係の資料本、アートトイの写真集など。DVDでこのあいだのと学会でFKJさんの発表したフィル・ムロイの作品集を探してきてくれた。他にもバカアニメ数本。これはうれしい。

そのあと、原稿残りをだだだ、と書き、5時半になんとか完成させてメール。ただ完成させたのみなので、後で改訂稿を送らねば。

オノとタクシーで赤坂TBS。『ポケット!』深夜版最終回。音声のハルミさんが、葉山の『マーロウ』のプリンを買ってきてくれる。レギュラーのもの、紅茶、ゴマ、クリームチーズなど、みんなでいろいろ分け合って。おいしいが、なぜプリンに“(フィリップ・)マーロウ”か? ハードボイルドとプリンの取り合わせは妙、というより奇妙。
http://www.marlowe.co.jp/

深夜最後の放送、テーマは“手”。素材はあえて集める必要もないくらい語れるテーマである。次週からは昼に録って夜に放送、というパターンなので、生に近くしよう、と、今日の収録は時計にらみながらのものになる。緊張感ただよい、一本収録なのに、いつもの二本録りくらいの充実感がある。ポッドキャスティングの他、コント仕立ての予告も何本も録ったからかもしれないが。

終って、幾組かに別れてタクシーで下北沢『虎の子』。私はイニャワラさん、海保さんと一緒だったが、このタクシーが道を大回りして、かなり遅れる。しかも踏切二つが二つ、大渋滞。結局25分近く遅刻。キミさんに怒られないかとビクビクした。後続の人たちはスイスイと到着して、結局ほぼ一度に到着したような案配になった。

生ビールで乾杯、お酒のめない海保さんはすだちジュース、酒豪のハルミさんは最初から日本酒。馬刺し大盛り、自家製スモークにハルミさん
「いやーん」
と奇声を発し(言っておくがれっきとした人妻である)
「お酒に合う〜」
と大喜び。酒は日高見のひやおろし期間限定、そりゃうまいだろう。酒飲みは他の人が酒を飲むのを見るだけでうれしくなるもので、オノがハルミさんの美味に悶える姿をウレシソーに眺めていた。

I垣Pの新人時代の馬鹿セクハラ事件の話なども聞いて爆笑、S川ADの沖縄ばなしも興味津々、とにかく“話しの面白さ”でメシを喰うラジオ業界の集まりだけあってみんなさすが。とはいえ、今日はハルミさんの、一品とるたびに発する
「いや〜ん」
に集約された感が。考えてみればこの人はブジオのときから調整室にいたが、別にスタッフでも何でもなかった。
「なんであの時、ウチのスタジオにいたの?」
「何か毎回いい匂い(グルメコーナーでに)がするのでつい」
「それでかよ!」
で大笑い。12時過ぎまで居て、この店のメニューあらかた片づけたのではあるまいか。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa