裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

24日

月曜日

弾き語りばったり

 ギター抱えてその場その場で思いつきで歌うのさ〜。朝6時半起床。雑用し、ミク日記とかつけていたら8時の朝食の時間になってしまう。朝食(リンゴとポンカン)とりながら、母に昨日の家での食事会の話を聞く。声ちゃんのきれいさと食欲を褒め ていた。

 食べて入浴、もう一回ミクシィ。時間泥棒だな、これ。私のマイミク(日記更新情報などが通知される関係)には情報通が多いので、“これ、後でアップしよう”などと考えていると、たいてい先にやられてしまう。共産党のサイトの投稿欄に載っていたあきらかなイタズラメール(しかし、こんな露骨なのにだまされるのか)↓
「先日、孫がビデオを見ているととんでもない言葉に耳を疑いました。“オッス オラ 極右」主人公は異星人との紛争を暴力によって解決しようとするものでとても、子どもには見せられる内容ではありません。また主人公がピンチになると金髪で青い目に変身します。(元々の主人公は黒髪で黒い目をしています)。時代遅れの脱亜入欧的表現に笑ってしまいましたが、こういう所から同じアジアの同胞への差別が始まるのかと思うと薄ら寒い気がします。
 そして、最後の必殺技は、全ての人々から元気を少しかけてもらい巨大なエネルギーにするというものなのですが、その表現が更に恐ろしい全ての人々が両手を天に上げる、そう万歳なのです。
 万歳をした人から力を奪い取り、敵を撃つという図式は戦中の構図そのものでその衝撃にへたりこんでしまいました。
 このような番組を見て育つ子どもの将来が非常に心配です。」

 とか、昨日来たスパムメール『白姫女子校保健室からのおしらせ』↓
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Date: Sat, 22 Jan 2005 19:12:22 +0900 (KST)
From:県立白姫女子校保険室
Reply-To: mag+CXP02120=nifty.ne.jp@mx21.wecl-online.com
To: CXP02120@nifty.ne.jp

この前の妊娠検査について
県立白姫女子高校保健室からのお知らせです。

間違って受け取った方は、
お手数ですが、破棄してください。
お詫び致します。

該当する人は下記リンクより入ってお知らせを確認して下さい。
※ttp://66.235.184.133/shirahime/?VK2ZHRVDQJVGM25u,d9Bk24BwN7
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 なども、全部先にアップされてしまっている。白姫のほうだけと学会のMLにアッ プする。12時近くになってやっと職場に出かける。

 荷宮和子『若者はなぜ怒らなくなったのか』を地下鉄車中で読了。ひさびさに“愚書を読んだ”という気になる。言っていることとかの是非でなく、著者が自分の主張の前提となっている思想的立場(団塊の世代否定とか、フェミニズムなどに)に対し無邪気に全肯定の立場に立ち、その正当性に何の説明もないままに論を進めているために受けた感想である。根本のそこに疑義を抱く(或いは知識がないので判断が不能な)読者も相当数いると思うのだが、そういう人に対するケアを想定できないという のは、書き手としての想像力の貧困、視野の狭窄である。
「私はこう思う、また私はこうも思う」
 の繰り返しだけで、“オレはそうは思わないのだが”という読者への説得の努力が皆無の本、なのだ。趣味の本ならともかく、社会学の分野でこれではマズかろう。

 本ばかりでなく、最近はお笑いでも映画・演劇などのドラマでも、“共通言語を用いての説明と説得”をネグって、最初からわかってくれるファンばかりを相手にしているものがどんどん増えている気がする。それはお前らオタクたちが広めた傾向ではないか(著者の荷宮氏もオタク)、と言われればそうかもしれん、と自己反省をしな くもないが。

 オニギリ(梅干)、納豆、しじみ汁で昼食。メールいくつか。某国営放送局でやる某オタク番組(私は無関係)関係者から、ちょっとお助け電話。幸い、知人に詳しいのがいるのでそっちを紹介。さらに快楽亭からもお助け電話。こっちは楽なことなの でそのままメールで相手先に。

 書きおろし原稿、書く。書くというより書いた原稿の構成、もう5度目。いささか泥沼化。中断して『FRIDAY』コラム、今日中に校了、という瀬戸際で書く。またメール数通、知人にあるお仕事の依頼があり、その口添えをする。今日は頼まれごとで書くのが多い。それを終えてさて出かけようという時に、昨日のTBSの地下鉄 特番から電話。打ち合わせの日時。

 それで遅れたので急いでタクシー、参宮橋『クリクリ』。某TV局ディレクターK氏、リサーチャーの女性と。このあいだ依頼されていた、と学会の皆神龍太郎氏をご紹介。あ、これも頼まれごとの消化であるな。ついでに、と言うのも変だが皆神氏の 本業の方でのお仕事ひとつ、いただく。

 会談は成功というかなんというか、K氏が訊くこと訊くこと全てに皆神さんがずばずばと切って捨てるような明快な解答、最後にK氏、“なにか最強のブレーンを味方につけた心持ち”と言っていた。また、皆神さんの方も、K氏がいま担当している番組を奥さんと娘さんが大ファンで見ているそうで、一家の主人の権威回復のため、そのグッズを(出来れば出演タレントのサイン入りで、と)K氏にねだっている。相利 共生関係。

 いちおう、と学会外部仕事の仕切り屋としてK子も同席、パーパー勝手なことを言うが、最後はやはり彼女主導になってしまうのが凄いというかなんというか。彼女は『鈴木タイムラー』のコミビア四コマ担当だが、カンさん(ムスコさん)の対応を絶賛。“少し日本人の編集やディレクターは見習え!”とKさん、皆神さんに叱咤。

 料理はスズキのソテー、ポテトとレバーパテ、タルタルステーキ、それにシシカバブとルンピア、パスタ。ワインを三本。〆のスイーツ、皆神さんが二種類も食べていた。タクシーで帰宅、録画したビデオちょっと見て就寝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa