裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

17日

月曜日

愛妻おじさん

 老後はお前と二人、沖縄の海をながめて暮らしたいね。朝7時半起床、晴天。なれどもまだ気圧乱れているようで調子出ず。8時朝食、ポンカンとセロリ。クノールの カップスープ。日記つけて11時出社。

 電話いっぱい、メールいっぱい。某テレビ局から打ち合わせ日取りの電話。また別の某テレビ局から打ち合わせ日取りの電話。売れっ子みたいに見えるが、実はまだ全 くどういう形の仕事になるか見通しがない。時間ばかりとられる。

 昼はオニギリに黒豆納豆。快楽亭から電話、にぎわい座の私の肩書きをどうするかということ。作家、じゃ面白くないだろうから、まかせておく。体力が不安定なのを感じる。まだ風邪でも肩こりでもないが、ちょっと乱れるとあぶない、という感じ。幻冬舎Nさん、早川書房Sさん、GBのHさんからも電話。尻に火がついているのは わかるのだが。

 メールばかり何通も書く。ロフト斉藤さんから電話。3月6日にとっておいた日をずらして2月29日にする件。ゲストをいろいろ招きたいと言っておく。仕事まるきりせぬわけにもいかず、FRIDAYのコラムを書いてメールする。ちょっと今回はエロを入れられなかった。入れればいいというわけではないが、どんなテーマでもエロにからめられる、というイタズラをこっそりしていたところだったので残念。

『社会派くんがゆく!』号外のフィギュア萌え族(仮)問題号外はイラク人質のとき以上にアクセスを増やしているようである。めでたし。今回もどうやら、2ちゃん系とブログ系で反応が全然違うようだ。“表現の自由を守れ”と言ってロリペド画を擁護している人がアタマに来て“こんな非人道な連中に発言の自由を許すな”みたいなことを書いているのにしばし苦笑。どうもこの人たちの意識の中ではロリは非人道でないらしい。その感覚が問題なのである。私はロリ画・ロリ文章の表現の自由は守られなくてはならないという信念を持っているが、それはことロリに限らず、ありちあらゆる表現を含んでのことである。その中には、自分の嗜好に反するものもあることだろう。自分の好きな表現の自由を守るためには自分の嫌いな表現の自由も守らねば ならないのである。ここの基本は押さえておかないと。

 7時半、タクシーで新宿明治通りの北京ダックの店『全聚徳』。われわれの食事会とは思えぬちょっとリッチな店。植木不等式、破裂の人形、それとK子と、ポ語の友達のツケモノ屋Iさん。Iさんの名前で予約されていたので、少しとまどう。

 味はまあまあ。 北京ダック、皮ばかりでなく身まで食べられるのがよし。一番脂の乗っているあたりの皮を別に切って、“砂糖をまぶして”食べろと勧めるのはちょっとゾッとせず。切ってもらったものを、春巻で包まずに、魯山人の真似ではないが、そのままで醤油で食べたらうまかった。次は練りワサビを持ってこよう(出入り禁止になるか)。

 お値段はいつもの食事会の1.5倍といったところ。ちと満足感に比べると割高。モノカキの収入の話で、某作家さんの年収に仰天。もちろん少ないことに。つくづく儲からぬ商売であるな、モノカキてのは。それでいてその作家さん、ここの店に来て いたらしいが、どうやって金を捻出しているのか?

 腹はかなりくちくなったが、いささかアルコール分が足りないので二丁目に行き、いれーぬに。Iさんの新しい見合い相手が某音楽業界の人だそうで、昔、そっち方面の業界にいた破裂さんが“絶対にやめた方がいい”と強く主張。タケちゃんが母に会いたがっていた。Iさん、水割りウイスキーをおいしがって飲んでいた。水割りをそんなにおいしがる人には初めて会った。11時帰途に。

※“読んでますメール”多々、感謝。一月いっぱいくらい募集中ですのでよろしく。気に入ったダジャレタイトルを忘れずに。内容の感想も歓迎。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa