裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

21日

土曜日

インドメタシンもびっくり

 薬業関係で主に用いられる駄じゃれ。朝、7時起床。一行知識の夢を見た、ような気がする。朝食、例の如し。日記つけ、数通メール処理(打ち合わせ日取り、連絡先問い合わせ等)。汽車内から母の電話。親父関係のもので買い物を依頼される。1時に上野着だから早いとは思ったが、K子の意見に従い10時45分に家を出る。途中の薬局で買い物し、山手線で上野まで。

 上野駅に40分も前に到着してしまう。北斗星の時間を確認しようとしていたら、同じく迎えに来ていたなをき・よしこ夫婦とバッタリ。彼らもK子の電話指示を受けて、早めに家を出たのでこんな時間に着いてしまったのだった。まだ時間あるので、近くの喫茶店でしばらく話す。家を建てるので、そのローンの話、胆石になった話な ど。

 少し遅れるかも、という話だったが、途中で馬力をかけたと見え、時間通 りに上野駅着。せまい通路を親父をヘコ帯で背負って、母が降りてくる。JPSの人がかけより、お出迎え。親父、半身不随は相変わらずだが、首もガクガクせず、がんばっている感じ。母は予想通り、ハイになっていて元気々々。たぶん寝台車で寝られなかったと見え、付添いの星さん、ユーコさん(豪貴の奥さん)の方がバテて見えた。JPSが用意してくれた介護車に親父を乗せ、われわれは社員の人の車に便乗させてもらって、新宿京王プラザホテルまで。40階スイートの続き部屋に無事、親父を収納。準備万端だったとはいえ、スムーズにいったもの。次々にJPSのエラいさんが訪ねてきて、親父、ベッドから天皇陛下のように右手を挙げて挨拶する。母はもう興奮状態で、話が飛ぶ飛ぶ。
「その○○については面白い話があってね・・・・・・そう言えば××はね」
 と、話の途中で思い出した別の話に行くので、私となをきで
「ヒトツの話を終わってから次の話をせい!」
 と叱る。K子もよしこもユーコも、スイートルームにはしゃいで、冷蔵庫あけてみたり、ルームサービスの値段に仰天してみたり、こんなホテルでもやっぱりエロビデオサービスがあると大笑いしてみたり、果物についてたフィンガーボールの水をひっくり返してあわててみたり。

 母を親父の脇に残して、星、ユーコ、なをき夫婦連れて、七階の岡半で昼飯。しゃぶしゃぶランチ。岡半てえば大したものだが、あまりうまくなし。昨日の歯の治療で口中をだいぶ傷つけていることもあるが、肉が何か臭みがある。これならパルコの斜舞里の方が上かも。よしこさんがシュンギクの葉っぱの中にイモムシの糞みたいなものを見つけて仲居さんに言ったら、むこうで恐縮し、チーフから、と、いい肉をひと皿、おまけにつけてくれた。これもまあ、そんなもんか、という味。

 なおき夫婦は仕事があるので先に帰り、K子も2時ころ帰る。私も3時ころ、中田の伯母に会ったら挨拶だけして一旦家に帰り、夕食(ユーコと星さんをどこかでご馳走してやってくれと頼まれている)のときにまた来るつもりだったが、中田の孝子伯母の来ようが遅いので、結局、ずるずるべったりに親父の側にいることになってしまう。夕方、孝子伯母(わが一族のトップ的存在)やってきて、いつもの通り、マイペースで。橋之助が息子たちの披露に寛子夫人と家に来たことなどを話す。寛子夫人に結婚当初、着物の着付け方を教えてあげたのよ、とか。こういうときでもなければ仕入れられない、わが親類たちの情報をいろいろ聞く。ヘンなのが多いね、ウチには。

 親父は咳き込みもせず、極めて好調であるが、やはり緊張しているのか腹具合がおかしい。ブスコパンはないか、とサービスに問い合わせたら、薬局にあるというので買ってきてのます。すぐ復調。やはり汽車の度は疲れるらしく、星さんも具合悪くなり、続き部屋で横になってしまった。一番元気なのは母で、昔の使用人などが訪ねて くるのを応対している。

 星さんは寝かしておいて、ユーコさん連れて出る。チャイナハウスとも思ったが、電話がずっと話ちゅう。三人きりなので船山へ連れていき、親戚の情報、からさわ薬局歴代薬剤師さんのウワサばなしなどをいろいろ教える。今日はホテルでだべっていただけで何にもしていないのに、途中から急に疲れて眠くなり、刺身、牛肉石焼きなどだけでメシは食べず。ユーコさんをホテルに送り返し、果物(スイートルームに泊まるとホテルから贈られる)など貰って帰り、バタンと倒れて寝る。気をずうっと張りっぱなしだったらしい。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa