裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

14日

土曜日

メクソシストハナクソシストを笑う

 意味はない(たぶん)。朝、6時起き。7時半まで寝床で『続・食の体験文化史』(森浩一、中公文庫)を読む。8時朝食。ダイエットスープ(一応気になるのでしばらくこれを試みる)とバナナ。ワイドショーの様子がいつもと違うな、と思っていたら、土曜日であったことに気がつき驚く。そうか、今週は一日短かったんだ。新聞で松坂大輔の交通違反の身代りで出頭し、犯人隠匿罪に問われている黒岩広報課長というのが、あのスピードスケートの黒岩彰選手であったことを知って驚く。太ってまるで別人である。別のドラマを感じてしまった。しかし、松坂の身代りが黒岩というの はなんともゼイタクなキャスティングだ。係も驚いたのではないか?

 午前中、週刊アスキー一本、アゲ。鳥取のことをマクラに振って、地震のこと。地震ネタはいつか書こうとブツからネタから準備していたが、こう早く書くことになるとは、複雑な心境。鶴岡から電話。辰巳出版でパチンコ漫画の原作の仕事が決まったというので、意気軒高である。純粋なパチンコ漫画の原作を書くようにと忠告する。“単なるパチンコ漫画でないものを”などとリキむべからず。一般誌でやるならともかく、パチンコ漫画誌では普通のパチンコ漫画をやるのが定法というもの。やっているうちに、どんどん所期の設定からズレ込んでいってしまうのは、イキオイの産物。イキオイがつかぬうちにあれこれ考えてはいけない。頭で考えただけで最初からいろいろ仕込みすぎると、竹熊健太郎のように失敗する。他に『ダ・ヴィンチ』・『日曜官能家』の私の原稿の話など。

 左肩がパンパンに腫れる。新宿へ出るついでにマッサージに電話してみたら、4時に空いているというので、行くことにする。昼飯は2時に、参宮橋でチャーシューメン。朝がダイエットだったのでスープが口中に染みわたるほどうまく感じられた。サウナで今日は奮発していつもより多く汗を流す。食ったばかりだったので腹が少し苦しくなってしまった。マッサージ。体が傾いでいる、と診断される。

 帰って原稿書き。便意頻繁。それも下痢ではなく、見事なモノが出る。朝の蒟蒻ダイエットスープの効果か? SFマガジン塩澤編集長から電話。長野旅行の日記を読んだという話。彼の出身が飯田なんだそうである。鯉はしょっちゅう食べていたそうだが、塩焼というのは知らなかったとのこと。幻冬舎からメール、このあいだ売れてると話していた『大猟奇』、まさに増刷決定とのこと。まず、めでたし。

 8時ころ、チャイムが鳴るので出てみるが誰もいない。半になって、出かけようと廊下に出たら、奇妙な音が配水管を通して聞こえると、下の階の奥さんが聞きに回っていた。何か関係があるか? 寿司処すがわらでK子と待合せ。先日、“ビストロくりくり”のマスター、ケンをK子が撮った写真、これまでの彼女の写真の中で最高のいい出来である。寿司、今日も甘エビなし。一回いい甘エビを使うと、品が下がるのは使えなくなってしまうとか。前の客が一本一万数千円する『久保田』の萬寿を“残りはこの店で飲んでよ”とグラス二杯ぶんくらい残していったので、飲みますか、と出してくれた。口あたりが非常にまろやかで、なるほど高級な感じはするが、私はいつもの菊正宗の方が好み。昔から、日本酒は二級の方で飲んでいたタイプなのだ。コハダとヒラメがうまかった。ヒラメはフィンランド語でカンペラだそうな。

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