裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

25日

水曜日

気管支炎トーマス

「チャグチャグチャフチャフ、チャグチャグチャフチャフ、咳してる」

※一日何もせずゼイゼイ

やはり5時まで飲みの天罰覿面、寝たのが5時半、
6時半にはもう、ゼイゼイヒューヒューの発作で
寝ていられず、一晩中、いや、それからほぼ半日近く、
呼吸困難に襲われて瀕死の状態になる。

痰が無限と思われるほど出て、
気管の太さがたぶん半分か三分の一くらいになってしまって
いるのだろう、普通に息をしていても苦しい。
これまでの人生で、腹が痛いとか心臓が苦しいとかという
経験は何度もしているが、呼吸困難というのはたぶん初めてで、
こんなに大変なものとは思わなかった。

一番困るのは、横になれないこと。横になると気管が扁平な形
になるのか、もう、痰のせいでまったく呼吸が出来なくなり、
死ぬかと思って飛び起き、ベッドに腰をかけてゼイゼイゼイゼイ
と息をついて、何とか事無きを得る。

12時、母の室でパイコー麺を食べさせてもらう。
抗ヒスタミン剤をもらって服用するが、ほとんど効果なし。
部屋に帰ると、そのせいで眠くなるが、前述の如く横になれない
ので、机の上に突っ伏してウトウトする。
一番苦しいのは、咳のしすぎで腹筋が攣ってしまい、
ゴホゴホやるたびに腹に激痛が走り、まさに地獄の苦しみ。

普通の咳には卓効あるベリコデもほとんど効果なく、
アスクロンがやや効く模様。
3時半過ぎになってようやく落ち着いてきて、
横になることもできるようになり、6時半までグーと安眠、
その後も文春文庫『伜・三島由紀夫』(平岡梓)など読みつつ
7時半までベッドの中。

7時半、サントクに買い物に出る。
この時にはすでに、ちょっと息苦しい程度で全く症状はおさまっていた。
帰宅したら平山亨先生から電話、東京新聞のエッセイで神保町の
古書街の話が出てきたので、自分も古書マニアだったので嬉しくなって
電話した、とのこと。30分ほど神保町談義。

8時半、早めに晩飯にする。
『オクタポディ』を昼間、気管の苦しさをまぎらわすために
YouTubeで何度も見ていたら、タコが食べたくなり(笑)、
刺身用蒸しダコを買ってきてベビーリーフ、黒オリーブ、ピクルスと
混ぜてギリシア風サラダ。おろしニンニクをたっぷり加え、塩と
オリーブオイルとレモン汁で和える。レモンを買い忘れたのでピクルスの
漬け汁に酢を合わせてドレッシングを作る。もちろん、黒胡椒は
たっぷり。

それとミョウガ繊切りにジャコとカツブシを盛って醤油をかけ回した
和風サラダ、こうでんさんからのクジラ肉で(食べても食べてもまだある)
一乃谷風ステーキ。

以上三品、大急ぎで作って、マッコリの炭酸割りで。
資料用DVDを見て、いつも見る私用“元気になるDVD”を見て、
12時には就寝。アスクロン一服。明日はゼイゼイが出ませんように。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa