「人間を脅かせられなければ、日本妖怪界は終りニダ！」
　　　　　　　　　　　　　　　（どういうシャレかは日記参照）

※『黄昏モンスターズ』初日

朝４時起床、通信、日記書き等やって、またベッドに
入り、７時まで就寝。
その間に、海外の映画祭に招かれて平田昭彦出演の映画につき
講義する夢。

朝食、８時半にしてもらい、その前に入浴し、バナナジュースと
スープで腹をこしらえ、９時半、家を出る。
『黄昏モンスターズ』初日。
今日はソワレだけなので、基本はマネージャー、なのだが、
ゆうべ、親川が、務めている会社でちょっとトラブル起り、
今日は入りが遅れるので私が急遽ウィルソンということになる。

なので、私中心にゲネ（通し稽古）を行うが、稽古ではあんなに
手に入っていたはずのウィルソン（日本妖怪界への査察官）が、まるでダメ。
足元がおぼつかない感じで、自分でもこりゃ迫力ないな、と
思い、ハッシーにも当然それじゃダメと言われ、自信大いに喪失。
後半の出のところはいいのだが、前半がまるで形になってない。
佐藤あゆちゃんの知りあいのカメラマン、ターボーさんが
写真を撮ってくれている。
本業は製薬会社の人で、カメラは余技だそうだが、いや撮影は
堂に入ったもの。

ゲネ終って、あれかこれかといろいろ考え、
ちょっとハッシーの前でやってみてＯＫでる。
昼はハンバーガーのみ。
快楽亭の弟子のブラ淋さんが、チラシを折り込ませてほしいと
昨日メールで言ってきたので、折り込みをさせる。
ブラ淋さん、この次の会を満員にさせられないと破門になるんだ
そうである。

で、１９時半、いよいよ開幕。
やはり、ダメだった。登場のところがどうしても迫力でない。
楽屋でかなり落ち込む。
後半〜ラストで持ち直しはしたが、やはり舞台上で乾き目で
涙出てしまい、迫力激減。

今日は初日特典で親川のコントもあり。
で、名古屋から偶然出てきているところ、ということで
ご来場いただいたゆめすけさんや、
そのお連れの方、それからなかちんさん大沢南さん新田五郎さん
ｒｉｋｉさんなども来てくださっていたので、挨拶。
オノが豊田くんの演技にがく然としていた。

文福で打ち上げ。ゆめすけさんの『楽』は惜しまれつつ閉店
したが、二階の寄席ごと買ってくれるという候補が現れたそうで
ハッシーとその話も。
岡っちがゆめすけさんといろいろ話してくれた。
ブラ淋さんも観ていってくれて、音楽の使い方が非常に勉強に
なったと言っていたそうだ。

そこを出て、ゆめすけさんらと『バーキタザワ』で。
話題はやはり私のウィルソンがダメ、という話になり、
「あれは、とにかく最初から怒っていてください」
と言われる。
私は役の理屈から言って、最初から怒っているのはヘンだ、と
抗弁したが、あそこでは怒った声が欲しい、と言われ、
なるほど、と納得。芝居のウソというやつか。
ウソの芝居がぬけぬけと出来るようになれば役者も一人前だと
思うが、さて、私は明後日（明日はウィルソンではないし、
書評委員会があるので休演）、きちんと役者になれるであろうか？
帰宅、結局１時半を回る。

＊ウィルソン伯爵を演ずる私と、文福で利き酒猪口でワインを飲むゆめすけさん。伯爵の写真はターボーさん提供。