裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

14日

金曜日

その日ぐわし!

明日のことなんか知らないのらー!

※アスペクト原稿書き

本日の夢。
はるか北氷洋を行くエビ漁の漁船。
しかしそれは映画で、広大な北氷洋の波も、吹雪の舞う空も、
全て“いかにもツクリモノ”のセットである。
その撮影中に主役の俳優が何ものかに連れ去られて行方不明になり、
映画に協力していた本物の漁師たちもその捜査に協力する
漁師たちは、刺身居酒屋のカウンターケースの中にいるカニ
(さすが漁師でカニやホタテとも話ができる)などに聞き込みを
して手がかりを得、ロシアの漁業マフィアが裏でからんでいる
ことを突き止める。

9時半、朝食。
つうきゃっとさんからいただきものの涼豊二切れ、
バナナジュースコップ一杯、セロリとポテトのスープカップ半分。
サプリ錠剤、昔はこんなもの水無しでものめていたのに、
最近は口に含むとちょっとウッとくる。
加齢かね。

今日は一日、アスペクト単行本原稿の書き下ろし部分執筆に
当てて外出はなし。
黙々と書いて黙々と送る。当たり前でしゃべりながらでは書けないが。
ワープロ普及以前は喫茶店で主に執筆していて、周囲のざわめきの
中で原稿を書いていた。自宅ではむしろ静かすぎて書きにくかった
が、ワープロ、パソコンが導入されてから自室でないと原稿は
書けなくなってしまった(モバイルで書きもするが、多くは日記とか
メール類で、原稿は滅多に仕事場以外では書かない)。
やはり手書きとワープロでは、執筆の際に使う脳の部位が異るのでは
ないか、などとぼんやり思ったりもする。

同人誌原稿のことも考えねばならない。
印刷でお世話になっている会社のSさんから、会食のお誘いを
受けている。ホントにこの方の好意には助けられているのである。
昼は弁当、茄子とピーマンと豚肉の牡蛎油炒め。弁当でなければ
ご飯三杯はいけるお菜である。

Yさん通じ、昨日の映像化企画の人から打ち合わせ希望日送られてくる。
中央公論社Kさんから、座談会企画への参加依頼。
打ち合わせをかいくぐって某企画の脚本も書かねばならぬ。
三時半、最後のコラムを送る。

先日、仕事上のとあることで、とある国際的団体と連絡をとりあったことがあった。
ちょっと困ったトラブルになりかけた件があったためである。
それについて報告を受け、すぐさま対応の手紙を送ったのだが、
向うが納得してくれなければ面倒なことになりそうだ、と心配していた。
ところがその団体から、昨日、思いもかけず
「(こういう対応をしてくれた貴兄を)誇りに思います。
ご理解いただきましてありがとうございます。これからも社会を
啓蒙する分野におきましてますますのご活躍をされますよう
お祈り申し上げます」
という、賛辞に近い返答が送られてきた。安堵するというより、
ちょっと気恥ずかしくさえ思ってしまう。

書評読書。先日、二重丸でとった本を読むが、マニアックで
面白いといったらない。しかし一般読者にこの面白さをどう伝えるか
が非常に難しい。

サントクで買い物して夕食。
ラムチョップの煮物、餡かけ豆腐、それとスパゲティサラダ。
007もののDVD見ながら。
ちょっと早いが眠くなったので11時半、ベッドへ。
ベッドでまた読書。脚気に関する本だが、やたら重くて、
本を持っている腕が脚気になったみたいにだるくなる。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa