裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

3日

日曜日

好きだとも言えずにどすこいは〜

初恋相手は女力士。

※『フィギュア王』原稿 ヘアカット

朝9時起床。
起きて新聞取りに出るが、おお、と思わず小さく声をあげるほどの
降雪、ベランダ、中庭全て白皚々たり。
本日大きな外出予定なきことを喜ぶ。

朝食、モンキーバナナ2本、ニンジンとタマネギのきれいな赤色の
スープ。『ザ・サンデー』にハンドボールの宮崎大輔が出ていたが、
案外小柄なのに驚く(174センチ)。しかしタレント性は十分。
ホームページを見ると、自分がマスコミに出ることでハンドボールの
世間的認知度を上げることを役割、と心得ているようで頼もし。

大友恵理ちゃんはじめ数名から、
『世界一受けたい〜』見ました! とメール。
しまった、昨日だったか。
見逃しはまあ、後からDVD貰うからいいが、告知をし忘れていた。

自室に戻り原稿、フィギュア王コラム。
いつもは大体コラム原稿というのは、データがまずあって、それに
ネタをからめて構成していく。ネタだけのコラムは弱いので、
それを“今”に結びつけるのがデータの役割である。
データだけだと面白くなくなり、ネタだけだとそのコラム自体の
存在意義が弱くなる。どちらかというと、引き出しに取っておきやすい
のはネタの方なので、毎回、まずデータを探して、次にそのデータ
に関連性のあるネタを、自分の頭の中の引き出しから検索する。
ところが今回は、まずネタありきで、偶然にも、そのネタのために
使ってくださいと言わんばかりの最新データが手元にあった。
書き出しがこれほど楽だった原稿も最近ない。

昼は母の室で牡蛎茶漬け。
熱いがそれをあふあふ啜るのもまた美味し。
しかし、雪は霏々として降り続く。
スケジュール的に今日しかないので、ヘアカットの予約を入れたが
大丈夫かしらん。

部屋に戻り原稿続き。
予約時間に間に合うギリギリで仕上げて、メール。
それから、雪の幸い小止みになった道をすべらぬよう気をつけて
歩き、地下鉄で赤坂見附、銀座線で渋谷、そこからタクシーで
代官山、エドエド。

カットしてもらっている間、雑誌をいろいろ読む。
モノマガジンもあるが、他はほとんど知らない、高級おしゃれ雑誌
である。そういうところにもときどきモンスター映画ベスト、
みたいなオタク系記事が載っているのだが、微妙にやはり
ズレがあって、読んでいて微笑ましい。
経堂にパクチーハウスなる、パクチー料理専門店が出来たとの
情報をそこから得て、パクチーが急に食べたくなった。

短めにカットしてもらって、(雪で外階段は使用禁止になっているので)
エレベーターで地上に降りる。二回目だが恒例にするつもりの
ピーコックでの買い物。パクチーをすぐ探すが、代官山のピーコック
ならこういうものは鉄壁であると思ったら置いてなかった。

東横線で渋谷、そこからバス。
ここで、一時雨になっていた雪が、再び大粒のぼたん雪になって
舞い始める。サントクに寄ってみたら、パクチーがちゃんとある。
なかなか頑張るな、新中野サントク。

帰宅して9時。明日は早いのですぐ、夕食の支度。
豆腐に切ったピータンとみじん切りのパクチーを乗せ、
ポン酢醤油とごま油をかけて、ぐちゃぐちゃに混ぜて食べる
パクチー豆腐。うまいうまい。

それと、ラム肉をもやしとカボチャの上に乗せて蒸した
蒸しジンギスカン。野菜類が甘くこれも美味。
ビデオでジェレミー・ブレットのシャーロック・ホームズ
『ノーウッドの建築師』。謎の失踪を遂げる依頼主、オルデーカー
役がなんと『ロッキー・ホラー・ショー』でスコット博士を
演じたジョナサン・アダムスだったことに気がつく。
顔がまったく違っていたので見落としていた。
『Bの墓碑銘』での彼の追悼(2005年没)に、
何かの機会に書き加えなくては。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa