裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

11日

日曜日

選挙だけど稽古、の記

朝7時起床。ゆうべの電話のことがアタマにあり、明け方になって
「ひょっとしてオレのカン違いか?」
と心配になり、メールボックスあけてみたらおぐりもそれが心配になったとみえ、メールくれていた。

要するに本来私が頼まれていたことを、むこうがやってくれたのだとばかり思っていた。あわててそっち(稽古場押さえ)の算段。

朝食9時。ブドウとリンゴ、スープ。それはさんで、なんとかその依頼、急場凌ぎだが果たせることになってホッとする。電話で報告したら、もう向こうの方で解決ついた、とのこと。マが悪い時にはしゃアない。これで朝の時間はほとんどとられてしまった。

K子は理事会である。まだ、自転車置き場のことでカンカンガクガクやっている。
12時半、仕事場着。依頼した稽古場(会議室)のキャンセル仕事ひとつ。メール連絡いくつかしておぐりと電話連絡、2時50分、神田まで行き小川町駅で水科さん、おぐり、若手の金沢くん、久保田くんと合流、都営新宿線内で今回の私の役柄について説明を受ける。ホウホウと面白そうなところあり、うーん、そんなことやらねばならんのか、というところあり。不安と期待がフィフティ・フィフティ。

3時半に篠崎。
出演者14名次々に集まってきて、稽古開始。例によりおぐり、稽古場の女王的ひっぱり方。ムーダーとしては余人に変えがたい存在。彼女のテンションというのはここの劇団の宝石だな、とつくづく。逆にこの劇団から離して彼女をプロデュースするということがいいことなのかどうか、わからなくなり憂鬱にもなる。

私の出番の稽古はやっと夕刻近くなってからだったが、その間に役柄がかなり変化。説明を聞いたときにうーん、と思っていたところがかなり削られて、私の地のキャラで演じられるものになっていき、神経的に楽になる。登場シーン(まだそこしか出来てないのだが)の演技付け、一発OKでてまず、ホッと。稽古場の借り時間ギリギリになったのでその後の出番は打ち合わせのみになってしまうがそこの詰めも含めて居酒屋で飲みながら。もっとも雑談に流れてしまったが、しまさんが
「こんなにさくさくと出来ていく新作はあまり例がない」
と言っていた。私の立ち位置だと、いろいろ外部への売り出しとか何だとかに意見もあるし異見もあるが、まずは全てこの公演をきちんと幕開けさせ幕を降ろすまでがんばることだ。

12時過ぎ、中野方面のTaka@モナぽさん誘ってタクシー。選挙の開票番組をやっと見る。この大騒ぎの選挙のときに稽古場に半日閉じこもって世間とのつながりを断つというのもある意味ぜいたくか。3時半までチェック。

『社会派くんがゆく!』から自民党大勝の結果を受けて号外原稿の注文。前からアメリカの保守化はワンテンポ遅れで日本にも来る、と言い続けていた身としては意外でもなんでもなし。これを不思議がる方に政治的センスがない。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa