裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

9日

金曜日

鬱と増刷とラジオ、の記

朝8時起床。以前にくらべ早起きできなくなったのはやはり体力か?よく寝られるのは体力ある証拠だとかいうことだが。

朝からどんより、体力もクソもない鬱状態。気圧ばかりじゃない。書評用の本に目を通す。9時朝食、ブドウ(巨峰)とナシ。体重がこのところ増加傾向。マイクロダイエットでもやるか。

バーバラ・アスカさんから、岡田さん発案という私の企画がメールされる。ちょっと手直し意見を入れて、提出するだけしてみれば、と許可を与えておく。周囲がいろいろ勝手に動いてくれるのは私にそれだけの商品価値があるということか。鬱々のまま出勤。

仕事山積なれど手につかず。焼きタラコで茶漬け。トテカワのYさんから『ダメな人のための……』増刷のお知らせ。少し気分が軽くなる。これでYさんの会社での立場もちょっとよくなるだろうと思うとホッと。

2時、時間割。TBSラジオ『ブジオ!』打ち合わせ。プロデューサー、ディレクター、構成作家さん。こちらからは私と六花マネ。鬱ではあるが、こういう打ち合わせのときはノる。

要するにブログ(ネット)と連動、というのだからかつての裏モノ会議室のノリをそのままラジオに持っていっちゃえばいいわけだ。全体のコンセプトをこう、半年で全24回という縛りを逆に活かす方法はこう、ゲストの扱いはこう、取材はこう、と、意識の片隅で鬱の自分が驚くほどポンポンとアイデアが出て、あちらの人、大喜び。ブログと連動ということはさておいても、これまでのラジオのトーク番組の定型を壊すものには確実になりそう。他の曜日の担当者は井筒和幸、木村祐一、それから眞鍋かをりとかだそうである。

終わって今後の予定等、六花マネと算段。明日は日テレで収録後新幹線で箱根に行き講演と余興、というハードスケジュールである。憂鬱がぶりかえす。仕事場に帰って、仕事。進まず。講談社週刊現代のコラム一本書いたのみ。読書数冊。

8時半家を出て、東新宿『幸永』。K子と待ち合わせ。ひさしぶりに家庭の話などする。我が家もいろいろ複雑。肉はゲタカルビ、極みホルモン等。桜ロースが噛み締めるとうまみがあっていい。ホッピー二杯、湿気払い、鬱気払いにタクシーで東北沢の『一貫』に行き飲み直し、タクシー混んで、かえってK子がちょっと鬱になってしまった感じ。

ひらめ、ネギトロなどつまんで、焼酎ロックで3バイ(4ハイだったかな)。何もかも捨てて死ぬかどこかへ行っちゃいたくなる自分と、仕事に人生に意欲満々の自分と、ひとつの体に二人の自分がいる。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa