裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

20日

火曜日

あたし、今日は真善美なの

 だから認識上でも倫理上でも審美上でもゴムつけなくて平気よ! 朝6時までぐっすりと熟睡。なんでこんなによく寝られたのかと思って、浴槽に湯を入れに行ったときに気がついたが、リビングルームのエアコンが付けっぱなしになっていた。これでマンション全体が冷やされて、以前のマンションのときのように、隣室の涼しさが伝わっててきて、寝冷えせず、かつ寝苦しさがない状態が寝室にもたらされたのであろう。うーむ、今後もこれをやるべきか。経済をとるか、安眠をとるか? 7時35分 朝食。クルミサラダ、夕張メロン(すでに熟れすぎ)、セロリ冷ポタ。

 8時19分ノばすデ通勤如例。ばす、混ム。人ノ放射熱デ車内暑イ。運転手ガけちデ、余程温度ガ上ガラヌト冷房ヲ入レナイ。放送せんたー前駅デ降リテ、さんくすデ買イ物。暑イト水ヲがぶがぶ飲ムノデ、小魚ノすなっくヲ買ウ。汗ヲカイテ、塩分ヤみねらるガ不足スルノヲ補ウ為。今年ノ夏ハ予定ガぎっしりナノデ、体力ノミハ失ワ ナイ様ニシナケレバナラナイ。

 午前中はFRIDAY用四コマのネタだしと、ゲラのチェックで過ぎる。弁当、煮込みハンバーグ。1時に時間割で幻冬舎Nさん。書き下ろし本の遅れのお詫びと、今後のスケジュール立て、それから超個人的ばなしいろいろ。Nさん、非常にウレシそ うな表情をする。

 打ち合わせ終わり、その足でアイリスメガネへ。新しいメガネ作る。このあいだ眼鏡大学で作った仕事用ではなく、度数などは同じにして、感じのみいまかけているのとは異なるタイプにする。ちょっとした気分転換。帰宅して、例によってパンツまで全部脱いで着替え。かいた汗の分の水を発酵茶で、塩分を味噌漬けで補給。ロフトの斎藤さんから電話。湯浅監督の件、私の日記で知ってちょっとショックを受けているよう。そう言えば監督は、斎藤さんのことを“わがヒロイン”と仰っていた。昼しか今はロフトがとれないが、なんとか緊急追悼ライブをやれないか、と言うので、開田さんとも相談して、是非やりましょうと答えておく。

 昨日は湯浅監督の件で一日、ほとんど仕事が手につかなかった。遅れ気味の原稿を片づけないといけない。月刊文藝春秋の特集用原稿3枚書いてメール。あと、モノマガジン連載の単行本用のゲラチェック(連載が途中で文字数変更になっているので、 その調整がひと仕事)と、まえがき用原稿を書き、ゲラはバイク便で届ける。一旦エンジンがかかるといろいろサクサクいく。

 桐生祐狩さんからハルキホラー文庫『物魂』届く。以前から、この小説に関しては桐生さんからと学会各人に“執筆許可”願いが飛んでいた。何故かというと、この作品、キモの部分にと学会関係者には非常に有名な“ある事件”(『トンデモ世紀末の大暴露』参照)がモデルとなった描写があり、それに関係して私含めと学会の中心人物数名が、無惨な死を遂げるというストーリィなのだ。もちろん全員、大喜びで、出来るだけひどい殺し方をしてくださいと逆要求した(U氏など、“こういう死に方がしたい”と注文つけたそうな)。で、読んでみるに、私をモデルにしたB級小説評論家(年中帽子をかぶっている)の描写には大笑いしたが、しかしびっくり、この話の中には、もうひとつ、と学会関連で大いに人を騒がせた“ある事件”と人物が、重要なファクターとして入っているのだった。桐生さん、こんなの書いて大丈夫か? い や、もちろんソッチでも大笑いしましたが。
http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/200407/4758431140.html

 FRIDAY四コマ、ちょっと難航。なんとか8時半までに三本出して、K子の方にメール。帰宅して夕食9時。すき焼き、ホワイトアスパラガスに、牧ちゃんから到来のヤナギガレイ。夏の食事、という感じ。ヤナギガレイは骨まで囓って食べてしまう。ご飯はS井さんがこないだ持ってきてくれたシャケ茶漬け。NHKで『世界遺産わくわくアカデミー』という、どうしようもないタイトルの番組を見る。内容はいいのに。焼酎炭酸割り、ペリエのレモン味で三杯。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa