裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

10日

水曜日

チャラン・ポランスキー

それだから少女に手を出したりするんだ。

※『EX大衆』インタビュー オタクアミーゴス@阿佐谷ロフトA

朝9時45分起床。
歯が痛んで目が覚めた。
かなりの痛みで、これは歯医者にいかねばならんか、と
思ったが、しばらくしたらスッと治った。
昼食、バナナジュース一杯と、野菜レモンスープ。
母の考案の、肉と野菜入りのスープに、野菜と一緒にレモンの
輪切りも煮込んだ、酸味のあるコンソメスープだが
酒で弱った胃に刺激を与えて活性化させてくれる。
これに一昨日、Y子さんからいただいたチュニジア風パンを
添えて食べる。
なかなか腕を上げている。

日記つけ、ミリオン原作書き出すが、資料が思ったより
長大なもので、マンガとした場合にどこを省略するかにあぐね、
中途半端になる。
IPPANくんから電話、槐柳二さんのインタビュー、
向うからOKが出たという。
“僕らを作った人々”企画の一環で、他には山本弘さんが
柴野拓美さんにインタビューしたりする予定。

昼はノリ弁。
3時半、新宿に出て珈琲西武で徳間書店EX大衆の取材。
東京タワー完成50周年ということで、“怪獣と東京タワー”
というテーマで。こういうことならいくらでも話せる。

終って、ヨドバシカメラで腕時計を買う。
昨日、腕時計が見つからず、これは飲み会のときに無くしたかと
思ったからである。私は酔っぱらうと腕時計を外して胸ポケット
に入れる癖があり、よく周囲から“ああ、これでまたなくす”と
言われる。先日もかなり酔い、腕時計を外した記憶があるので
これは無くした、と思ってあわてて買った。

で、事務所にその足で向かい、テーブルの上を見たら、
無くしたと思った腕時計がちゃんとそこにあった。
シコウヒンTVの撮影時、それとなく時計を見るために腕から
外してカメラから見えないところに置き、そのままだったのであった。
あちゃあと思う。まあ、この腕時計、バンドが茶色で、
黒づくめの服装のときはミスマッチだったので(新しく買ったのは
ちゃんと黒バンド)いいか。

事務所で今日のオタアミトークの資料探し。案外簡単に出てくるが
『ファイティング・マン』の編集バージョンのみ見つからず、
仕方なくノー編集バージョンを持って行って開演前にかけておこう
と算段。

そこから新宿までタクシー、中央線で阿佐谷。
楽工社芝崎くん、バーバラなどが路上で迎えてくれた。
岡田さん、眠田さんと挨拶、眠田さんにアニメーション協会の
件についてとか、百円パソコンの話とか。幻冬舎Nくんとも話す。
さいとうさん、児玉さんといろいろ今後の話。
岡田さん、楽屋から出て知りあいと会場で話をしていたら
「うるさそうな顔をされたんで、“ああ、キミたちはファイティング
マンが見たいのね”と思って帰ってきた」
と。

壇上でのトークはそのまま、12月発売の楽工社オタクアミーゴス
本に採録される予定なので省略。眠田さんが最近はウケをとる
トップである。物販用商品を持ってきたのは私だけだったが、よく売れた。
マイコミジャーナルの取材があると思っていたが、取材者のKさん、
「最後に壇上で唐沢さんがまとめてくれた話がそのまま使えますので」
と。それは楽でいいなあ。

バーバラ、オノと、書庫の本の整理予定について話す。
マイミクの一人で私がクスリ姫と呼んでいる方から、
同じくマイミクのNさんの訃報を聞く。
愕然。7月25日に亡くなっていたそうだが、忙しい最中で
マイミク日記を全部はチェックしておらず、見過ごしていた
(奥さんが亡くなったことを報告していた)。
直前までの日記が、奥さんの妊娠や引越のことなどで生き生きして
いただけに信じられず。

予兆らしきものは亡くなる17日前に、腹が痛く便意が止まらない
という記述があったことで、それからまた元気にしていたが
それから倒れて緊急入院で手術、それでも術後の経過はよく、
回復しつつあったところで容態が急変したという。
まだ42歳という年齢に思いを馳せる。
今日のオタアミの冒頭で岡田さんと50になって以降の
体のガタのことを話して“しかし、ジジイの会話だね”とか言って
笑っていたが、ちとゾッとする。
中さんもやりたいことはまだ山積であったろうが、
陽の西山へ隠れることの如何に早き。

店でパンを買ってきてお茶会をするという岡田さんを
残し、眠田さん、オノ、バーバラで“じげもん”へ。
とうもろこしの焼き浸し、さんま塩焼きなど美味。
後でさいとうさん、児玉さんも参加。
人物月旦、意外な話を聞いたり、意外でない話を聞いたり。
なんだかんだで、結局2時過ぎ、カンバンまでいた。
今日は劇団と一緒じゃないから早く帰れると思ったのだが。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa