裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

7日

水曜日

ホイコーロー、ホイコーロー、もひとつホイコーロー

アイダダアイダ、アイダダアイダ、食い過ぎて腹いた。

※『ラジオライフ』原稿、もんじゃ飲み会

朝8時半起床、朝食を30分ずらす。しかしよく寝られるなあ。9時朝食、ハッサクとイチゴ。

原稿『ラジオライフ』のもの。ネタ二ツあり、後半がメインだったのだが、前半が思いの他書いていて面白く、つい長くなる。テーマになる事件の切り口が、偶然ながらおもしろい。自分で書いていて“あ、そうだったのか”と感心。自分で書きながら感心していれば世話はない。

今日は昨日とは打って変わってバリバリ書き進め、昼食(コンニャク入り天そば)を母の室でとったのをはさんで、1時ちょっと前には11枚半、書き上げ。担当Tくんとイラストのベギラマに送る。

そのあとまた原稿。これは途中でまた資料読み込んでしまい、中断してしまう。今日は自宅で抱き枕につける小冊子を編集しているオノからの連絡で、それにつける挨拶文を書く。今日の会(ある件でのOB会になる)にロフトの斉藤さんも誘ってみる。ちょうど今夜は空いているとのこと。

ちょっとコンビニに行って、知り合いに送る漢方薬を宅急便に出し、ついでにan・anの松本潤ヌードの載っている号を立ち読み。相手に日本人でなくロシア系の美少女(ちょっと微妙)なモデルを持ってきているあたりがウマいなと思う。しかし、こういう女性誌のセックス特集って要するにセックス依存症を肯定しているだけとしか思えんのだがどうかねえ。“セックスで癒される”から“セックスしないと癒されない”になり、“セックスしないと不安で仕方がない”になるまでの間って、そんなに距離はないし、そうなって、かつ、理想のセックス相手(まして松本潤みたいな)がいない女性の場合はかなり悲惨だと思うのだが。

6時、仏壇の箱をキャリーに乗せて、よいしょよいしょと引きずって家を出る。女性用の小型キャリー(コミケ用語で“カラコロ”)なので腰をかがめて歩かねばならず、かなりキツい。大木屋の大将に去年依頼されたやつなのだが、暮がどちらも忙しく、持っていけなかったのである。

これで新宿から山手線で日暮里まで。参加メンバーのオノ、マド、Tくん、Oくん、斉藤さん、それと本日メイン参加者のMくんで、大木屋まで。去年は路上飲み屋だった空き地にビルが建つらしいが、猫たちまだ群集していた。

大木屋、大将風邪ひいて熱が37度出ているとのこと。本来休まなくてはいけないような状態を予約入っているということで開けてくれたらしい。かたじけなし。ニンニクを刻んでいるニオイが強く香ってくるが、
「鼻がきかない、味もニオイも全然わからない。今日の料理はみんなカン!」
とのこと。

おでんから始まって、カツオとイカの刺身、巨大肉、カキ炒め、そしてもんじゃ。巨大肉を見て斉藤さん、口を三センチくらい開けて驚いていた。肉を切り分けるところをマドが動画に録るとき、切る口を変えてサービスしてくれた。

和気あいあい、笑いながら雑談いろいろ。うまいものは人間を丸くしますねえ。大将に『アストロ劇団』のポスターを貼ってもらうお願いをして(センセイも出るの? 出たがりだねえ! と笑われる)、辞去。二軒目行こうということになる。大木屋のもんじゃの七不思議のひとつで、あれだけ大量に食ってもすぐ、次のものが胃に入る。次の店では、多少みんな黒バージョンになって、それもまた楽しい。どぜう鍋、一日五件だか限定のジャガバタ(何が?)などを食べながら、やたら飲んで盛り上がる。カンバンまでねばって飲んで、どうやらタクシー相乗りで帰ったようだが、さっぱり記憶なし。記憶なくなるまで飲んだのは久しぶり。

(あとでの証言によると、まったく記憶にないのだが、三件目にまで行ったらしい。そう言えば『金の蔵』という店名にやや。記憶が。帰りのタクシー乗り合いでもやたらゴキゲンにわめいていたらしい)

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