裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

14日

木曜日

温めたらなおった

 14日朝、不調だったワープロでの通信が回復。いろいろやってもフリーズばかりなので、フリーズなら温めたらどうだ、とヤケで思い付き、パソコンの本体の上にずっと置いて温めていたら、回復。やってみるもんだねえ。以前、旧式のワープロが壊れて動かなくなったのを片付けようとして持ち上げたとたん落っことし、そのとたんに直って動き出したことがある。“落っこちてなおったなんて、お里沢市じゃあるまいし”などと言われたものである。入っていた文書を急いでフロッピーに移したりしているうちに午前中は過ぎる。
 1時に外へ出て昼食。フォルクスで網焼きハンバーグ。あれ、どうしてあんな焼けた鉄板に乗せてくるかな。なかまでカチカチに焼けてしまうじゃないの。汁気のまったくないハンバーグであった。パスポート更新用の写真を撮ったりする。
 西武デパートに寄り、東急ハンズ冷やかして帰る。なおったワープロに入っていた原稿で、98年の8月から9月の日記をエッセイ風に仕立て直すやつ。もう少し手を入れて、毎日ごとに、“本日の狂訓”というのを入れることにする。
 これが7時までかかる。夕食はイカのリゾット、豚バラの塩焼き。ビデオで『不良番長・口八丁手八丁』。シリーズ12作目ともなるとダレが来ていて、せっかくのゲストキャラクターが生かされてなかったり、伏線が活用されてなかったりで、脚本が死んでしまっている。ただし、シリーズ特有のギャグは悪ノリ気味で、鈴木やすしが梅宮辰夫に“いいなあ、親分はいつも最後まで生き残れて”とボヤいたり、“ボクは火星人なんだ”と言っていたピーターが本当に火星人だったり、というバカバカしさの極みのようなのが続出。
「地球人よ、額に汗して働けよ」
「あいつ、われわれ地球人に教訓を残して去っていきよったな」
 などという山城新伍のアドリブが楽しい。K子が当時(71年)37歳の梅宮のスマートさに驚愕していた。脱ぎ役のフラワー・メグ(なんちゅう芸名じゃ)がファニー・フェイスで結構。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa