裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

19日

水曜日

カウチブタ、カウチダコ、カウチイカの記

朝6時半起床、入浴、洗顔。日記つけてウォーミング・アップ。朝食、8時半アボカドとバナナ。テレ朝で大腸ガンで入院した鳥越俊太郎のレポート。頬のこけた顔を見て、誰かに似ていると思ったが、山口A二郎さんだった。それはいいが、ナレーションをやっていたのがなんと飯塚昭三さんだった。これには驚く。朝に聞く声とは思っていなかったので。

9時半、タクシーで渋谷。10時からルノアールで岡田斗司夫さんと対談、の予定が岡田さんから携帯に電話、20分ほど後れるとのこと。先に仕事場に入ることにし、催促電話頻々の日刊ゲンダイのコメント原稿を。書いてる途中で編集Kさんから電話、渋谷教会下のルノアールが工事中で使えないとのこと。東武ホテルに場所を移して、開始時間を30分遅らせてもらう。あわただしい。

その間にコメント原稿書き上げてメール。急いで東武へ、対談内用は“オタクの新定義”。「オタクは現代文化を動かしている存在と言われているけど、実は本当にコアなオタクと言われる人々は、一般社会と自分たちを隔絶させたところでアイデンティティを確立させているので、一般社会との接点や交流を必要としていない。現代文化を動かしているのは実はオタクからインスパイアされている、その周辺のグループ。真のイノベーターというのは自分たちの感覚で好きなことをやっているだけで、実は時代や世界をどう動かしていくかなどに、興味を持っていない」というようなことを語る。

対談終わって、せっかく外に出たのだからとタントンマッサージ一時間。途中で携帯に電話、ゲンダイから原稿届いていないとのこと。メアドを間違えたらしい。揉まれ終わって急いで仕事場に帰り、もう一回メール。

昼はお茶漬け。某お仕事の準備していて、仕込みの出来る店の場所を調べたら、横浜。ちょっと原稿書きから逃れて散歩がてら行ってみたいなあ、と思いたち、ふらりと出かけることにする。こういうノリは最近珍しい。昔はふと思いついて大阪まで日帰りで行ってきたりしたものだが。

渋谷から東急東横線で横浜まで、そこからJRに乗り換え。曇り空の中、窓外から眺める横浜近辺の町並み、楽し。桜木町あたりを通過すると、昔プロデュースしていた紅葉坂寄席のことを思い出す。目的の店、苦もなく見つかり、買い出し少し。

しばらくその周辺を散歩した後、行きの道筋を逆にたどって帰る。渋谷到着が5時。荷物もあるし、今日は残りの仕事は自宅でしようと決めて帰る。

1時間ほど昼寝、というか夕寝。起きて、HDD/DVDレコーダー、買ってそのままにしてあったのを配線。雑用が出来る時間がある、ということ自体最近は珍しく、実に嬉しい。

以前の中国製デッキでは何故か音の出なかった『刑事コロンボ』や『魔女伝説・ヴィー』などがこれで見られる。見る前に仕事、FRIDAY四コマネタ三本。アゲてメール、DVD見ながらゆっくり食事と思い、サントクに行って買い出し。豚バラ肉と黄ニラ、レタスを買い、水炊き風鍋にする。それからタコの薄造り、小イカ丸煮という軟体動物系酒のつまみを買い込み、家でビールと八海山。

『コロンボ』と『東映アニメモノクロ傑作選』見ながらメシを食い、酒を飲む。こういうノリの夜も久しぶりである。最後にいいちこなど水割で飲み、かなり過ごしたような。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa