裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

26日

日曜日

木の葉のこ、私はだれ

6月に『楽園』で独り芝居やってましたね。

※ショートムービーフェスティバル最終日

夢日記(ちょいグロ注意)
ロッジみたいな小屋のホールでパソコンで仕事している。
パソコンのわきに、握りこぶしほどの巨大なスズメバチの死骸がある。
これを味噌汁のダシに使おう、と何故か考えて大鍋に味噌汁を作る。
ちょっとクセはあるが上等のダシが出る。ロッジに泊まった
他の客に食べさせてみるが、最初は気味悪がって食べようとしない。
だが一人が思い切って食べてみて
「うまい! さすがは唐沢さんの作った味噌汁」
と褒め、みんなも食べ始める。

朝9時半起床。
蒸し暑し。
朝食、スイカ二切れ、バナナ1本、ミルクコーヒー。
出たクスリをのむのがひと仕事。
母から調剤薬局の苦労ばなしを聞く。

増えたクスリは利尿剤ではないのだが、のんでしばらくして
やたらトイレへ立つ。全身の水分が出てしまうのではないかと
心配になるほど。とはいえ、体調はよし、心臓の苦しさもなし。

R社Tくんから、今作っている本へのコラム原稿依頼。
TくんがR社に移ってからの初仕事。
月末まで、というので気楽に引き受けたが、今が何日か思いだして
ちょっとビックリする。

昨日の晩あたりから、某大物の死亡説ネットで流れる。
今日になってもいろいろ注目していたが新しい情報なく、
ガセらしい。

昼は母の室でお茶漬け。
塩昆布と海苔、それと茄子の漬物。
入浴したり、ストレッチしたり、もちろん仕事もしたり。

4時、下北沢に。
ルナティックショートムービーフェスティバル。
本日は最後のEプログラム『コメディ』を見て、それから授賞式。
1・『地獄の13人(サーティーン)』(監督・でぼんちょ)は
全編CGの脱力系ギャグ。思いついたままに話を進めているようで、
ギャグもCGもきわめていいかげんだが、見ているうちにクセになる。
2・『磯野家の人々』(監督・ヒバ婆)はサザエさんのパロディか、
と思ったら全く違って、こなぶんのおすしキッチンを作るところとか
中国茶を入れるところをひたすらとったホームムービー(?)。
3・『昼は短し』(監督・寺嶋夏生)は、小説家志望の40男が、思った
こと全てが口に出てしまうという病気で、かかっている病院の看護婦さん
に憧れて告白しようとする話。
4・『コンビニ刑事〜山中湖別荘・密室殺人事件』(監督・北川 仁)
山中湖に慰安旅行で訪れたコンビニの店長と店員一行が道にはぐれ、
迷い込んだ別荘内で死体を発見、その謎の解明に挑むが……。火サスの
パロディ?
5・『壊れかけのgramophone 〜仁義なき聖戦〜』(監督・阿知猶康)
東京オリンピックの年、その裏で開催されたルールなしの格闘オリン
ピックがあった……世界各国からの代表がひたすら戦いながらゴールを
目指すという、清々しいまでに内容のない映画。
6・『It's Not My Day』(監督・佐々木洋平)意中の人に今日こそ告白
しようと家を出た主人公。だが、そこに学校時代の友人が現れ、なか
なか放してくれない。正統派コメディ。
7・『劇的☆ビフォー・アフター』(監督・徳尾浩司)建築士の主人公が
ゴミ部屋となっている男の部屋を快適な住居空間にリフォームする。
ドキュメンタリーかと思ったら……。
8・『テイスト・オブ・バニー』(監督・諸江 亮)妹を妊娠させた
男を詰問する兄。しかし、その男は徹底的なダメ男。どんどんキレて
いく兄だが、何故か次第に二人の距離が縮まって……。

正直な話、爆発的なインパクトある笑いがある作品が思ったより
少なかった印象。とはいえ、気になる作品は多々、ある。
例により本多劇場の倉庫を会議室代わりにして私、ハッシー、
清水監督、本多慎一郎さんで審査員投票。ほぼ、高得点のもの
低得点のものは一致するが、それぞれに好き嫌いがある。

一番の争点になったのはホラーの『牛乳王子』。
私はこのインパクト、観客のウケ、バカらしいが計算されている
ギャグ(ことに、突如ミュージカルになる場面が最高)、
ぶった切ったような自主製作映画ならではのオチに大感心して
唐沢俊一俊一賞を進呈しようとしたのだが、牛乳嫌いの(笑)
ハッシーが、グロ描写のあるものはルナの名を冠した映画祭に
ふさわしくないのでは、という意見を述べて反対、
私もかなりねばったが、無用に争うのも何なので、ではこの作品に
総評の中で言及する、という条件をつけてギャグの『地獄の13人』
を唐沢賞とする。

結局、選考結果は、集客した数も点数に加算した結果、
大賞『It's Not My Day』
佳作『壊れかけのgramophone 〜仁義なき聖戦〜』
佳作『偶然の惨髪』
となり、
清水崇賞『HYPO』
唐沢俊一賞『地獄の13人』
になる。各作品の監督・スタッフさん、おめでとうございます。
『牛乳王子』の内藤監督には、著書にサイン入れて送り、
必ずどこかでこれを上映する会を企画しますから、と約束。

その後、下北沢えん屋に場所を移し、スタッフお疲れ様会。
清水監督も、仕事があるあると言いながらウイスキーを飲んで
いろいろ話に加わってくれた。『呪怨』シリーズに起用しようと
した某監督の持ってきた、ぶっ飛んだプロットの話など傑作。

12時過ぎ、タクシーで帰宅。
つまみばかりで腹がすいたのでチキンラーメンすする。
マドから同人誌の図版、ひとつ足りないと言ってきたので大急ぎで
スキャンして送ったり。
1時半、メール一本打って就寝。某件、うすうす感じていたことが
そろそろ顕在化してきた感触アリ。私にとってはいいことなのであるが、
しかしめんどくさくもある。
できるだけ速やかに、しかし慎重に対処しなくては。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa