裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

14日

木曜日

京のお犯罪

土曜ワイド劇場『京都夕飯殺人事件』!

※BSフジ収録 楽工社原稿 TBSラジオ収録

朝7時半までぐっすり、梅雨入りらしいどんよりした空。入梅はいいのだが、明後日の撮影(トンデモ本大賞OP)が気になる。
二日酔いではないが、ノドやたら乾く。日本酒入れたせいだろう。入浴して朝食摂る。ゴールデンキウイとヨーグルト。

自室に戻り作業いろいろ。母から電話あり、無くした鍵、中野駅で見つかったと。ただし、すでに東京駅の保管庫の中だとか。

今日は2時からBSの取材入っているのだが、原稿書きその他でギリギリまで自宅出られず。昼飯を食いそびれそうになる。仕事場マンション下のベラミでポークジンジャー急いでかき込む。10年近くこのマンションに住んでいながらベラミには数えるほどしか行ってないが、ユニークな店ではある。昼からカレーでビール飲んでいる常連客がいたり。

BSのスタッフ、すでに待機していて、オノと大慌てで撮影用にテーブルを片づけたり。今日の取材は『マグマ大使』なので、LDボックスを(!)テーブルの上に並べる。後ろはビデオ棚、カメラマンさんが
「完璧な絵ですね」
と。

若いディレクターさんの質問に答える形で『マグマ大使』とピープロ特撮の思い出を述べる。質問事項が4つあったのだが、こっちの解答にディレクターさん、いちいち大喜びで、
「すいません、もうひとつ質問していいですか」
「じゃ、もうひとつ」
と、どんどん追加、最終的に倍の量、ビデオを回した。プロデューサーのK氏の父上、昔マグマ大使のぬいぐるみに入っていたという。こういう番組を作るのも縁か。

話はずみすぎ、
「いかん、こんなことしていると次の仕事にいけなくなる!」
とKさんボヤきつつ、1時間ほどでスタッフ撤収。今日はこの後、ラジオ収録もあり。その間の時間を使って、と仕事。いや、テレビ出演もラジオ出演も仕事ではあるのだが、本業はモノカキという立場を守らねば。

『トンデモ本の世界U』用の原稿一本、6時までの3時間かかって書き上げる。17枚になった。そのうち本日の執筆分14枚。モノカキが本業ぽく思われないのは、一番時間と神経を集中している作業なのに、日記に書くと三行、というソッケなさになるからであろう。

電話、NHK某氏から、“粘土屋”について知りませんか、と。私が知ってる名前は“型屋”だが、と話す。ネットでちょっと調べると“どっこいしょ粘土”なんて言い方もあるらしい。面白い。

こないだのCSフジから電話、放送に問題ナシと。あと、ロフトから『ライオン丸G』のイベントに出演依頼、オタク大賞で唐沢賞を差し上げた作品だけに出たいが、その日はトンデモ本大賞の打ち合わせが入っているのだよなあ。

7時、迎えのハイヤー来て赤坂TBS。初めて磁気入りの新入館証を使う。9階ラジオフロアは勝手知ったる、であったが、鉄扉を開けたところにあるスタジオ、これは知らなかった。スポンサーさんと名刺交換。なるほど、大手がスポンサーがつけばラジオなりといえハイヤーの送り迎えが出来るのか、と。

収録は20分ほど、若手お笑いの番組だったが調整室のこっちで聞いていて、ああ、マトモな番組なんだな、と。私のやっていたのがカルト過ぎたんだ、とオノと話す。
「そうですよね、サンフランシスコ・スカラマンガとか普通の番組では出てこないですよ」
と。その名前は覚えてしまったらしい。

収録、またしてもマイクの前で憑き物でも憑いたかのようにしゃべりまくる。女性アナウンサーはほぼ置いてきぼり。小林麻耶や海保千里のように、どんな話題でも食いついてこられる人ばかりではなし。

ドトウのように収録終って、雨しげき中、ハイヤーで送られる。車中、週刊新潮の記事の話、岡田さんの言ってた企業向け本の話、アスパラの話、土曜の撮影の話など。オノのリクエストで下北沢『虎の子』。屋根に当たる雨音心地よし。

キミちゃんの選定で『日高見』『庭のうぐいす』私の好みで『黒龍』と日本酒行き、最後の〆は焼酎『赤江』。強烈な芋の香気。なをきの『まんが極道』のモデル話で大笑い。

料理はシメサバ、白身魚のガーリック焼き、サンマのスモーク、何とか豚のマル秘ソテー。今日はもうダイエットも何もなし。さいとうさんから電話、結局打ち合わせを抜け出してちょこっと顔を出すことに。あと、原稿催促電話アルタイルから。雨中タクシーで帰宅、メールチェックしたようなしなかったような。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa