裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

23日

月曜日

エロ坊主大作戦

若村真由美さん、結婚してください!

※朝日新聞書評ゲラ チャイナハウス高島屋店

朝、5時ころ目が覚めてしまい、起き出して風呂をわかし、日記を書く。ところが日記書き上げた時点で眠くなり、また寝て、目が再び覚めた時点で8時55分。すぐ飛び起きなくては、と思いつつも眠くて、そのまま食事のベルが鳴ったのも気づかずグーと寝ていたら、母が心配して、チャイムを鳴らした。
「死んだんじゃないかと思って」
と、73の母に言われるというのも情けない。二度寝のとき、映画制作者になった夢を見ていて、空港から井川比佐志氏に電話で長々と出演交渉をしていた。井川比佐志ってところがシブいな。

朝食、9時45分ころ。ミカン、キウイ、ホテルオークラの野菜スープ。野菜スープというより、ミソなしの豚汁のようなもの。自室に戻り、読書。書評候補のデズモンド・モリス『ウーマン・ウォッチング』読了、次いでこれはもう書評期間(発行から約2ヶ月)過ぎているのを譲り受けた石上三登志『名探偵たちのユートピア』読み出す。例によって石上調の、情報量過多気味でなかなか前に進まない文章が楽しく懐かしいが、一人称が“私”になっていたのが、年齢(68)から言って当然とはいえ、『キング・コングは死んだ』『吸血鬼だらけの宇宙船』などをオタク的青春のバイブルにしてきた身にはちょっと寂しい。この人の、過度の知的好奇心と、過度の情報呈示癖と、そこから導かれる、まま過度のことが多いアクロバティックな理論の楽しさには、絶対一人称“僕”の軽みが似合っているのだ!(これも石上調)
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昼は12時半、ということだったが、12時に母から電話、なをきが来たというので、一緒に昼飯を喰う。昼からしゃぶしゃぶ。それからタケノコ飯、スイカ。やたらなご馳走である。母はなをきが来たのでハイになっており、言ってることが無茶苦茶。なをきがこっそり
「お母さんはどうしちゃったの?」
と訊いてきたほど。まあ、うれしすぎる故だろうが。

二人で業界ばなし、
「××って、最近仕事がないらしいねえ」
「あんなに人気あったのに、コワいねえ」
「われわれもいつ、そうなるか」
「用心しないといけないねえ」
考えてみると、私たち兄弟は阿佐谷で共同生活していた、まだ売れる気配のケの字もない頃から
「売れなくならないためにはどうしたらいいか」
と話しあっていたような気がする。また、売れたが故にヘンになっちゃった人とか、長年売れないためにヘンになっちゃった人とかのゴシップも大好きであった。その成果(?)が、私の文サバ塾であり、なをきの『漫画家超残酷物語』であるような気がする。

談之助さんの日記を読んだら、キウイの二つ目昇進はまたまた家元の一存でペンディングになってしまったらしい。『落語家超残酷物語』だな。なをきの『漫画家超〜』を呉智英氏が某漫画賞に推薦したとき、萩尾望都が
「こんなマンガ業界をバカにした作品を!」
と怒って取り下げさせたというが(なをきとその話で爆笑したが)、今回の事態自体が、落語業界をバカにしたような話に聞こえるのはいかがなものか。

事務所に4時。バーバラと、ロフトの話。オノはエマージェンシー事態勃発で休み。メールで仕事、小学校の特別授業の話が来る(かも知れない)。私に小学生相手にしゃべらせようとはいい度胸だ。

キウイの昇進ではないがペンディングしているある状況打開の一環で、知りあいにメール。まったく人をバカにしている状況である。あと、FAXの通信状況データを確認したら、朝日の書評ゲラ、何故か不達になっていた。もう一週間も前に出したと思っていた。大慌てでもう一度送信。

チャイナハウスが新宿・高島屋に出店してもう5日目。花を贈っていることもあり、そろそろ足を運んでおかねば、と、バーバラを誘って新宿へ。車中、コンビニ本の話。バーバラが、やたらベギラマの根性を褒める。

高島屋、上の食堂街に行って探すがチャイナハウスなし。アレ? と思ってマスターに電話して訊いたら、地下の食料品売り場だとのこと。あわてて行ったらジュンさんがいて、おみやげのシュウマイやリーメンについて、忙しくお客さんに説明していた。要するに、デパ地下のカウンターで、販売の脇で試食もさせている、と言ったらいいか。この時間にも関わらず、お客陸続。カウンターにちょっと待って座る。しら〜が来ていた。風邪をひいたので、ここの八宝湯を、と思ってきたのだそうだ。バーバラは仕事の話をしら〜とちょっとしていた。で、私も八宝湯のつくメニューにしてみたがスッポンなどで出汁をとった濃厚なスープで、なるほど、これなら風邪も吹き飛びそう。丸のままのトマトが入っていたのに驚く(写真参照)。それと、粽のセット。本店常連客さんが、私の写真を撮っていいかと言ってるんですが、ジュンさんが訊いてきたので、食べているところを撮影。

飯はうまかったが酒がないので、出たあとモウ一軒、とバーバラを誘う。南口近辺、月曜というのに、サラリーマンたちでどの店も満席、二軒で断られて、全労災ホールの近くの居酒屋でやっと日本酒と焼酎にありつく。生ホタルイカの石焼き(バタを入れていて、和風プルピートスというおもむき)が風味佳絶。バーバラから、進めていたR社の書籍、本の内容・構成が変更になったという報告。ちょっと納得出来ず。しかしまあ、理由もわからなくはない。なら、今まで話した理論部分は独立させてまとめるか、とか打ち合わせる。

タクシー相乗りで帰宅、中野坂上でバーバラを落とし、セブンイレブンで買い物。家でYouTubeいろいろ見ながら、水割り缶小二カン。1時就寝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa