裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

14日

土曜日

すべての男は超合金である

いや、いい女の前に出たときだけかも。

※終日ダラリ

朝8時起床。寝坊の出来る幸せ。植木等を家長とする家の長男になっている夢。たぶん21世紀美術館のイメージなのだろうが、壁一面白塗りのモダンな豪邸に住んでいるのだが、どうも居心地が悪い。それもそのはず、つい数日前にこの家族は株で儲けたかして大金持ちとなり、この豪邸に移り住んだのである。植木等爺さんは金持ちを表わすためか、巨大なカツラをかぶっており、息子である私に
「75過ぎて金持ちになるというのも、金の使い道に困るもんだ」
という。

日記をつけ、9時に朝食。イチゴ、オレンジ、野菜コンソメ。口のおごりではあるが朝からコンソメに黒胡椒をたっぷり。

ネットコミック読んだり、本を読んだり、だらだら。田草川弘『黒澤明VS.ハリウッド』読むが『トラ・トラ・トラ!』よりも『暴走機関車』をぜひ、黒澤には自ら撮って欲しかった!

だらだらしているうちに、ふと、前から頭の中に浮かんでいたある論が、きゅっと固まってくる。理論の結晶化というか。このクラスターとなったのが、ちょっと前から気になっていた、ある不快な事件であるところが面白い。

ちょっと前だが、別々の人間から、全く真逆の方面で傷つけられるコトバを投げ掛けられたのである。いや、実はそのコトバはどちらも私向けのものではなかったのかもしれないが、こちらが勝手にひがみ根性で傷ついて、大不快感に襲われたのである。その不快感をなんとか払拭しようと、頭の中でいろいろと論駁の理屈を組立ててみたが、なにしろ、相手が私に対して放ったコトバではない(だろう)だけに、理屈をこねてもそれを口に出来ない。

もやもやしていたら、今日になって、それを元に、一冊の本になるテーマがふっと浮かんで、すぐに、簡単な企画メモをまとめた。これまで、某出版社に、こういう分野で一冊書いてくださいよと言われ、私も大乗り気でいながら、つい、忙しさにかまけて数年間も放ったらかしにしていた企画が、アッという間に完成してしまったのに驚く。そういうものなのだろう。さっそくメール。折り返し向うからは、面白い! という感想と、論理的整合性についてのチェックがいくつもメモされて戻ってきた。近く打ち合せを、と約す。こうなると、その不快感には感謝を示さねばなるまい。

昼はガーリックステーキライス。というと豪華だが要するに肉入り焼き飯。食べてまたネットコミックとか見て、寝てみたり。いかんな。脚本とか書かないといけないのに。黒澤みたいに菊島隆三や小國英雄と熱海の旅館に泊まり込んで書くか。

4時、新宿へ出てちょっと買い物。それから渋谷へ出る。母が片づけに来てくれていた。バーバラに今日出すと約束していた『文サバ』同人誌の赤入れをやるが、ちょっと表ざたに出来ない事件の話も多々あり、片づかぬ。月曜日まで延ばしてもらう。

6時半、タントンへ。今日は女性の整体師さんで力まったくなく、凝りは取れないが気持ちはよくって、眠ってしまう。これもまたよし。
タクシーで帰宅、サントクで買い物。甘エビボイル、鰻蒲焼き、生ベーコンなどで酒。飲みつつ読書しばし。資料用の固い本だったのですぐ疲れて、『キングコングの逆襲』オーディオコメンタリーを聞きつつ。富岡素敬氏よりよく当時のことを調べて詳しく解説している(造形の安丸信行の名前もちゃんと押さえている)倉敷保雄アナ、すごいよ。感服。それにしても天本英世、当時まだ42歳だったのか。
60くらいだと思っていた。『海底軍艦』のムー帝国の長老のとき、38だったのだからなあ。12時ころ、就寝。頭痛ぶり返し。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa