裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

27日

月曜日

いつもより余計にパブリシティおります

 もっと宣伝しなきゃ客は来ないよ。朝、6時45分起床。今日は新宿で打ち合わせがあるので、それに合わせてダラダラ。朝食とり、シャツ類をクリーニングに出す。11時半、丸の内線で新宿。地下鉄の中で腕時計(スウォッチ)を見たら、電池切れで動かなくなっていた。これはいかん、と、新宿ついてさくらやへ飛び込み、すぐ間に合わせに数千円の電波時計なるものを買う。それからベッタキ(別館滝沢)にて、オタク大賞打ち合わせ。東口別滝前に行ったら土田さんとおぐりが丁度いた。上がって席につくと、二人とも、ちょっと落ち着かなげにキョロキョロ。以前(『鈴木タイムラー』の出演依頼のときに)打ち合わせた本館とまるで違うのでとまどっているらしい。

 話題はやはりこないだのクリスマス忘年会。コミビアとチャーは案外評判がよかった(よかったかどうか知らないが、少なくとも評判にはなった)ようで、まずホッとする。そう言えば私がチャーに似ているという話題は以前にもミクシィで出たことがあった。『BSアニメ夜話』を見た人のブログに、“唐沢俊一ってチャーに似てるよね”と言われて、私がそうか? 帽子かぶってるってだけじゃないのか? と感想を書いたら、鼻と声が似ている、などと言われたのであった。

 間もなく鶴岡が来る。なんか、忙しくて体調崩しているらしく、皮膚の状態がひどい。正月までに治せるのか、と訊いたら、当日は専用のメイクさんを入れるとのことだった。生意気な話である。柳瀬くんもすぐ来て、当日の資料(例によって岡野キャプテンの力作)を。あと、一応出演決定したコメンテーターの顔ぶれを見て、それぞれの特徴を説明。一番やさしいのは氷川さんか藤津さんではないか、いや、オジサン度が今回はコメンテーター陣に増しているから岡田さんも案外大丈夫かも、などと。 土田さんと鶴岡が千葉ばなしで盛り上がる一幕もあり。

 あと、おぐりの衣装をどうするかの問題。去年の笹峰愛は振り袖だったが、今年は放映されるのが正月から完全に外れるので、振り袖はちょっとマズいだろう、しかし年始番組の雰囲気は欲しいね、などとなり、結局、巫女さん姿がいいのでは、という ことに。

 打ち合わせ後、次の場所に向かう柳瀬くん送って、少しメシでも食っていきましょうと、近くのうなぎ屋へ。雑談しながらうな重食べる。食べ終わるともう2時、三人と別れて急いで仕事場へ。メール類だけ確認し、東武ホテルで某テレビ局の人とヒミツの打ち合わせ。まだ製作体制も決まっていない段階での打ち合わせだが、それだけにいろいろ面白い。共通の趣味なども見つかって、話しているうちに企画、一本のも のが二本になる。案外ヒョウタンから駒といくか? まあ、あまり期待せずに期待し ていこう。

 そのあと、仕事場に戻り、どどいつ文庫伊藤氏と、今年最後の顔合わせ。持ってきてくれた本類を見ているうちに、原稿催促電話2件。年末だなあ、という気になる。留守録に、ずっと連絡取れずに困っていた某氏からのものが入っていた。すぐコールバックしたが、また不通。タイミング悪かった。とはいえ向こうの方から電話くれた のにはホッとした。

 4時半、また家を出て半蔵門線、神保町まで。カスミ書房さんにてコミケ関係打ち合わせ。忙しいというよりあわただしい。地下鉄の階段登る足に力がないのが自分でわかる。すでに真っ暗になっている白山通りを歩き、カスミ書房さん。打ち合わせはすぐ終わり、雑談いろいろ。
「唐沢さんはやっぱりすごいですよ、この業界での戦略が」
 と、絶賛される。照れくさいが、疲れているときにはこういう賛辞がブドウ糖の点滴のようにありがたいので、イヤイヤとか謙遜せずに聞いている。

 帰宅、またパソコンの前に向かう。ミクシィ、皆神龍太郎さんが自分のプロフィール写真のところに見覚えのある目の写真を。おお、これは松本喜三郎の生人形! とまさにひと目で飛びつくと、皆神さん、大阪のあの生人形展のパンフブックを手に入れているそうで、コミュニティを作っていた。さっそく参加。誰のコミュであっても生人形のなら参加したろうが、それを十数年来の友人が作るというところが、やはり西手新九郎、なのか。しかも、さっき打ち合わせのときに皆神龍太郎さんの名がシンクロニシティ現象がらみで出たのである。うーむ、あなどりがたし西手新九郎。

 風邪の前兆。発汗とふるえ。あわてて麻黄附子細辛湯のんで抑える。体調はなんとかそれで保つが血尿が再発した。コミビア台本、朝にすることにして帰宅。昨日の残りの肉を、今日はしゃぶしゃぶにして。しゃぶしゃぶ用には厚いが、肉質が柔らかいのでまったく気にならない。脂分が落ちて、こっちの方がスイスイとお腹に入る。少し控えようと思ったが酒も行ってしまった。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa