裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

26日

日曜日

人造人間「気合だー!」

 そう言えば現役時代のアニマル浜口のリングウェアは赤と青のツートンのワンショルダーでしたな。朝7時35分、食事のベルで起床。ベッドに入ったのが4時半だから、睡眠時間3時間。いや、何度も目を覚ましたから正味二時間というとこ。こういうノリも久しぶりでちょっといい。とはいえ、今日は仕事にならんかな。

 朝食、リンゴ、ブドウ、ブロッコリ冷スープ。年賀状の宛名整理をやっとする。知人友人仕事先、合わせて350枚といったところか。多いのか少ないのか。K子にそれを預けて、11時、地下鉄で新宿まで。小田急デパート地下で北海弁当を買って昼用にする。今日は昼は8番ラーメンの残りにするつもりが、賞味期限が昨日だったら しく、K子が食べてしまっていたので。

 仕事場でミクシィのぞきつつ弁当。新聞にペンギンの同性愛の話が載っていて、読んで笑う。ネットでは↓だが、新聞には写真も載っていた。
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200412/sha2004122602.html

 食べたらさすがに眠くなってきたので、物置代わりになっている和室で少し寝転がる。寒いので風邪ひかないよう、しっかり毛布にくるまって。先日、蕎麦の会のときに古書店で買ったアンガス・マクラレン『性の儀礼』(人文書院)読む。こういう文化人類学の本ばかり昔は読んでいた。現代思想の連中が“人間とは”などとナンの根拠もなく断定するのに腹を立てて、ちゃんと実証された事実や記録から人間を語る人類学の知識でそれに対抗しようという意識があったのかもしれない。まあ、若いうちに一度はかぶれる現代思想へのいい免疫はついたと思う。しかし、この本の前書きでの、これまでの歴史人類学の分野における人間の性への意識の誤謬性などへの指摘など読むと、人類学の分野でも、資料の読み方ひとつでどんな自分勝手な論でも立てら れるんだよなあ、ということを改めて思う。

 3時半頃までグッスリ眠ってしまう。起き出して原稿二つ。どちらも完成せず。テンションというより今日は体力だろう。某氏にテレビの件で電話するがつながらず。ちとイラつく。企画だけは面白いものをひとつ、思いついた。どこに持ち込んでみよ うか。

 図版用資料を荷造りし、急いで宅急便で。年末で最終集配が早くなっているので、明日の発送と言われあわてるが、なんとか明日中の配送は約束してもらい、ホッとする。新宿でサウナ&マッサージ。ベッドで“仰向けになってください”と言われたとき、落ちそうになったタオルを手で押さえようとして、無意識にお腹の方に手を伸ばしたら……あれ? スッと、手がヘソのあたりまで行くではないか。いつもそこにドカッとあったものがない。何かの間違いかと、思わず、クビを上げて目で確かめてしまった。お腹がへこんでいる。贅肉がない。おお、ダイエットの効果、実感。日々のランチをオニギリと納豆で過ごし、カツカレーや豚脂ラーメンの誘惑と戦った結果がここについに、と思い、感動してしまう。立ってしまうとまだ、いくぶん腹が出るのは、最近忙しくて運動をしていないので、腹筋がダラけているからだ。あとは筋力ト レーニングである。

 9時、帰宅。家でメシ。AIWから恒例で送ってくれる神戸牛を鉄板焼きで。うまいが若い頃のようにぺろりとは片づけられない。と、いうか、せっかく体重が減ったのだからと心理的セーブが働くのか? ご飯はシャケで。これもうまい。鬱だなんだと言ってもこれだけバクバク飯が食えるのだから、所詮は気圧やちょっとしたことを気にかけての仮性鬱なのだろう。と、思うことにする。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa