裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

28日

火曜日

いいじゃないか、ホリエモンじゃなし

ゴミみたいな株券の1枚や2枚……。朝8時半、起床。入浴時体重測ると3キロ減。ゆうべ夕飯が無きに等しかったことと、昼飯をコンニャク米にしていることが効いたか。それより煩悶が身を細らせたか、と苦笑。

朝食、ひたし豆のスープ、伊予柑半個、イチゴ三粒。それに茶わん蒸し。朝起きたときもゆうべの煩悶が残り気分がグズグズだったのだが、今朝来た別件のメールで気分が上向きに。内部資料データなのであまり表には出せないが、とにかく後続をぶっちぎりで引き離す凄い数字が並んでいる。本来、あまりこういうことでは興奮しないのだが、気分を上向かせるために活用させてもらうことにする。
メールやりとり、日記書きなど。デニス・ウィーバー死去。81歳というのに驚く。そう言えば『警部マクロード』放映当時のTVガイドに“刑事コロンボより実は年上”という豆知識があった。とはいえ、たった2つしか違わないからコロンボももう79歳なのか。

スピルバーグの出世作『激突!』が代表作だろうが、スピ監督はこの作品でデニス・ウィーバーが気に入って『ジョーズ』のブロディ署長役にキャスティングしたがその時はもうマクロード役で人気が出てしまいスケジュールが合わず、仕方なくロイ・シャイダーになった、という話をジョーズのテレビ放映当時聞いたことがある。

後からこの話はどこにも見当たらず(スティーヴ・マクイーンがキャスティングされていたとか、チャールトン・ヘストンだったとかになっている)、ガセかもしれないが、時期的にはピッタリで在りうる話だし、ブロディ署長は都会から田舎の港町に左遷されてきて、そこになじめない都会派男の役。マクロードとは真逆である。ウィーバーが演じていたらそこらへんの対比が面白かったろう。

1時にどどいつ文庫伊藤氏来る予定なので急いで事務所に行くが、なんやかやで出るのが遅れ15分待たせてしまう。「占いで、今年は12年に1度の大幸運期だ、と出ていたんですが、郵便仕分けのアルバイト先から“準正社員にならないか”と言われました。これなんですかね……」と。もちろん、なってしまったら洋書販売なんて仕事は出来なくなるので断ったそうだ。

伊藤さん帰ったあと、バーバラ・アスカ来て、岡田斗司夫さんの個人PR誌『月刊岡田斗司夫』のインタビュー。技術の発達と、個人主義の台頭の結合がプチクリを生み出したというようなことを述べる。

彼女、4月からうちの事務所に居候することになりそう。人が多いのは防犯上いいことか。昼飯食う時間なくなり、差し入れにバーバラが持ってきてくらたケーキ一個で。

杉&鉄の事務所の社長さんから連絡、コンサートの御招待と、告知の依頼、きちんとした申し出に感心。私の知りあい関係はどうもここらへんナアナアでいかん。私自身がナアナアを許してしまっているんだが。

民主党永田議員謝罪、ナルシスティックな感じフンプン。金成さんが、彼の『自伝ダイナマイト』に龍馬のコスプレをしている写真があると報告していたが、ナルシー性と龍馬には相関関係があると思う。
「民主党を愛しています」
には苦笑以外なし。自分の所属団体を愛しすぎると、しまいには宗教になり、欠点が見えなくなってしまう。盲目的な愛は男女の仲だけでよし。

それにしても武部幹事長次男、毅という名前をなんでマスコミは出さないのか?武部次男、武部次男と繰り返されるので、しばらくの間、“たけべつぐお”って名だと思っていた。気圧変調、原稿なかなか書けず。

ブジオ用の熊倉一雄さんへの質問事項と、手紙を書き、I井Dに送る。気圧ますます乱高下。家に帰って、食べなかった弁当と、黒豆納豆、油揚炒めなどで酒。

ビデオでポランスキーの『マクベス』。フランセスカ・アニスのマクベス夫人がとにかく美しい。彼女はその後、アガサ・クリスティの『二人で探偵を』のタッペンスとか、『砂の惑星』のジェシカ妾妃とか、とにかく気になる美女役ばかりを演じる女優さんであった。現在61歳だがついこないだ、18歳年下の恋人レイフ・ファインズに三行半をたたきつけたというからお若いことである。とはいえ、その記事に添えられた写真はあまり見たくなかった。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa